Googleオプティマイズ終了、代わりのABテストツールどうしたら良い? 弊社でよくいただく質問と回答
こんにちは、ギャプライズCXO事業部の大島です。
さて、ご存じの方も多いと思いますが先日、GoogleのABテストツール「Googleオプティマイズ」が今年9月30日をもって終了する旨のアナウンスがされました。無料版と有償版、いずれも終了となります。
Googleオプティマイズは、世界で最も利用者数の多いABテストツールです。同様の機能を提供している無料のツールは他になく、また終了までの猶予期間も1年未満とかなり短いことから、このニュースは業界内でも驚きの声をもって受け止められています。
取り急ぎ必要なのは「代わりのツールの検討」です。
GA4に機能統合されるという予測もありますが、現時点で Googleの方針は不明であり、無償でのツール提供が一切行われなくなる可能性も大いにあります。担当者としては、有料ツールの利用も含めた検討を早い段階で始めておくべきですが、「何から始めたら良いか分からない……」とお困りの方も多いのではないでしょうか。
弊社ギャプライズは、Googleオプティマイズ → 有料ABテストツールの切り替えをサポートした実績を多数持っています。
本記事では、有料ツール切り替えの際によくいただく質問と、その回答をざっとまとめてみました。検討の取っ掛かりとしてまず、こちらをお役立ていただければ幸いです。
目次
本記事中の「有料ABテストツール」の呼称について
まず具体的なQ&Aに入る前の前提の説明になりますが、弊社では現在、以下3つの有料ABテストツールを取り扱っています。
また下記は「SimilarTech」というサイトから引用した、2023年1月現在、グローバルトップ100万サイトで普及率の高いABテストツールです。
ご覧の通り、Googleオプティマイズを除く上位TOP3を弊社取り扱いツールが占めています。このような状況を踏まえて、本記事では弊社取り扱いの3ツールを便宜的に「有料ABテストツール」と呼称しています。
なお、現在お使いの接客ツールにABテスト機能が付帯している場合は、それを活用していくという選択肢もあります。この場合は追加の費用は発生しませんが、ABテストのカスタマイズ性は無くなるケースが多いです。Googleオプティマイズの活用頻度がもともと高くなかった場合は、一旦それで良いという判断もあるかと思います。
本記事では、ツールの機能やカスタマイズ性を損うことなく、これまで続けてきたABテスト運用を今年10月以降も滞りなく継続するための検討を行うという視点で、解説を行います。
Q. Googleオプティマイズでできて、有料ABテストツールでできないことってある?
回答
ありません。
詳細
導入した後で、実は◯◯ができなかった!思っていたのと違う……このようなことを避けたいお客様から、聞かれることが多い質問です。結論としては、基本的にできないことは無いと考えて差し支えありません。特にもともと無償版を使っていた方は、できないことは無いです。
もちろん、プランによっては制限がかかっており出来ないこともありますが、上位プランであればいずれのツールでも、Googleオプティマイズの機能をすべて代替、ないし上回ることが可能です。
例えば、Googleオプティマイズの「オーディエンスターゲティング」は、Googleアナリティクスのセグメントを使ってテストができるもので、GA4連携をしているユーザーか、GA360の契約者しか利用できない特殊な機能です。これは、AB Tasty, VWO の最下位プランでは代替することができませんが、上位プランであればいずれのツールでも代替することができます。
また多変量テストについても、プランによってできる・できないがありますが、上位プランであればいずれのツールでも実施できます。
Q. 有料ABテストツール、テスト本数の制限はある?
回答
ありません。
詳細
無料Googleオプティマイズは、同時に実施できるABテストの数が5本、パーソナライズの数が10本までに制限されています。したがって、枠をギリギリまで使って積極的に活用されているお客様からは、テスト本数の制限についてよく聞かれます。
有料ABテストツールにはそのような制限は無いので、ご心配いただく必要はありませんし、むしろより活発にご活用いただくことができます。
Q. どこの企業が有料ABテストツールを導入している?
回答
以下の通りとなっています。
Optimizely
JCB様、Speee様、SREホールディングス様、ミスミ様、ユーザベース様、他
AB Tasty
BANDAI SPRITS様、Doclasse様、メディウェル様、他
VWO
povo様、kinto様、アシロ様、他
詳細
自社への導入にあたって参考にしたいということで、よく聞かれる質問です。また、「ECサイトだとどこが入れてますか?」など、サイト種別や業界を絞って聞かれることも多いです。
なお上記は弊社のサポート実績があるお客様のみで、グローバルではスターバックス社、GAP社など、有料ABテストツールを入れているウェブサイトは無数にあります。
Q. 有料ABテストツール、Googleアナリティクスと連携できる?
回答
できます。UAもGA4も、いずれもできます。
詳細
有料ABテストツールは、広く使われているアクセス解析ツール等であれば、基本的にどのようなものでも連携できる機能を備えています。例えば、Googleアナリティクスだけでなく、Adobeアナリティクスとの連携も、いずれのツールでも出来ます。
なお「連携」というのはデータの方向によって下記2種類あります。
- ABテストツールから、アクセス解析ツールにデータを送る
- アクセス解析ツールから、ABテストツールにデータを送る
よく聞かれるのは前者で、ABテストの結果をアクセス解析ツールでより詳細に分析するというものです。これは、いずれのツールでも、いずれのプランでもできます。後者は、前述のオーディエンスターゲティングなどが該当しますが、プランによっては出来ない場合があります。
Q. 有料ABテストツールの管理画面、英語だけど問題ない?
回答
弊社がサポートしますので、ご安心ください。
詳細
基本的に「英語なので使えない」ということは無いと思っていただいて大丈夫です。
まずツールごとの日本語化の対応状況ですが、Optimizely, VWO は、日本語に対応しています。ただ、Googleアナリティクスのように完全に自然な日本語対応ができているわけではなく、やや違和感のある日本語だったり、英語が混じっていたりします。
AB Tasty については完全に英語で、現在、現地法人が弊社とやり取りをしながら日本語化対応を進めています。
ツールの導入にあたっては、必要なトレーニングはもちろんさせていただきます。また、使っている途中で分からない部分が出たり、不具合が起こったりした場合も、現地法人ではなく弊社にお問合せいただければ、日本語でサポートしています。
Q. 代理店として契約できますか?
回答
ツールによります。
詳細
例えば、ウェブサイトのコンサルティングをしている企業で、クライアントにツールを契約してもらうのではなく、自社で契約したツールを複数のクライアントサイトで使い回すようなイメージです。
これは弊社取り扱いツールの範囲ですと、VWO だけ可能で、Optimizely, AB Tasty はできません。詳細についてはご相談いただければと思います。
まとめ
というわけで、全体的に手前味噌な感じにならざるを得ないんですが、ぜひご活用いただければ幸いです。
なお現在、Googleオプティマイズからの切り替えを想定した割引キャンペーンを各社が行っており、弊社でもそれを踏まえたご案内を行っています。具体的には下記のような内容となっています。
Optimizely
Google optimizeからの切り替えで特別割引
VWO
無料トライアルプランのご提供
もしご興味のある方は、こちらの問合せフォームからぜひお気軽にお問合せいただければと思います。
また、本記事は随時更新していきたいと思いますので、もし「◯◯はどうなの?」という追加のご質問がある方も、ぜひ頂戴できますと幸いです。

MarTechLab編集部
このブログでは、ABテスト、サイト改善、UI/UXデザイン、広告最適化、インフルエンサーマーケティングなど、多岐にわたるトピックを取り扱っています。また、業界の専門家にインタビューを行い、実際の事例や成功事例を紹介することで、読者に有益なインサイトとアイデアを提供しています。