WordPressでABテストを行う方法|プラグイン・テーマ6選

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2024/01/26

Webサイトの運用において、集客効果を高めるためにABテストの実施を検討している方は多いのではないでしょうか。ABテストとは、成果の出るページの仮説や検証、分析を行うことです。

本記事では、WordPressで作成したサイトでABテストを実施する方法をはじめ、おすすめのプラグインやテーマを紹介します。初めてWebサイト運営を担当する方向けにABテストについてまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

WordPressでABテストを行う方法

WordPressでABテストを行う方法は主に2種類あります。

  • 外部ツールを利用する
  • プラグインやテーマを導入する

各方法の詳細を解説します。

外部ツールを利用する

外部ツールを利用することで、ABテストを実施できます。
外部ツールを導入し管理画面で設定を行うことで、ABテストの運用が可能です。

外部ツールにはさまざまな種類があるため、自社の目的に応じて十分な機能が搭載されているかを見極めて最適なツールを選びましょう。

プラグインやテーマを導入する

プラグインやテーマを導入し、ABテストを実施する方法もあります。
WordPress内で操作を完結できるため、外部ツールの導入と比べると準備にかかる手間が少なくてすみます。

また、不要であれば容易にABテスト機能を削除できる場合がほとんどのため、操作しやすいといえるでしょう。

ABテストを実施できるWordPressプラグイン6選

ABテストを実施できるおすすめのプラグインを紹介します。

  • VWO
  • Nelio AB Testing
  • My WPA/B Testing 
  • LIQUID CONNECT
  • AdRotate Banner Manager
  • こじかABテスター

各プラグインによって特徴が異なるため、事前にABテストを実施する目的や必要な機能を洗い出しておくとよいでしょう。

VWO

VWO(Visual Website Optimizer)は、ABテストに加え、スプリットテストや多変量テストなどさまざまな検証を行える弊社パートナーが提供しているプラグインツールです。各検証の操作手順も簡単で初心者でもすぐに検証を開始できます。

また、レポーティング機能も充実しており、コンバージョン数をはじめとする数値のグラフ表示が可能です。
レポートのURL共有やCSVでの抽出にも対応しています。

Webサイトの改善や効果的なマーケティング戦略の立案に寄与するプラグインとしておすすめです。

Nelio AB Testing

Nelio AB Testingは、WordPressで作成したWebサイトのABテストの実施をサポートするプラグインです。
固定ページや投稿ページをはじめ、タイトル、メニュー、ウィジェットの検証にも対応しています。

英語版のみのプラグインですが、シンプルな管理画面で使いやすい仕様が特徴的。
トライアル用の無料版と有料版の2種類が用意されており、有料版はテスト回数の制限がないことや、ヒートマップテストなどの機能が充実しています。

My WPA/B Testing 

My WP A/B Testingは、シンプルなABテストの実施や検証を行う際に便利なツールです。
パターンAとパターンBから1箇所の変更をテスト可能。(ページ全体を検証することはできません)

操作手順も、WordPressの管理画面からわかりやすいUIで容易に準備でき、短期間で部分的なABテストを実施したいときにはおすすめのプラグインです。

LIQUID CONNECT

LIQUID CONNECTは、ABテストの中でも自由度の高いプラグインです。
たとえば、複数のバナーをランダムに表示可能であったり、新規ユーザーとリピーターで表示させる情報を変更したり、さまざまパターンのABテストの実施が可能です。

効果検証においては、Googleアナリティクスと連携できるため詳細なアクセス解析を行えます。

AdRotate Banner Manager

AdRotate Banner Managerは、ランダムにABテストを実行できるほか、CTAの管理もサポートできるプラグインです。CTAを作成し、グループに分類することでテストしたいCTAをスムーズに表示可能です。

共通のCTAをWebサイト全体に表示することや、ランダムにCTAを表示も可能。
操作手順もわかりやすいため、手間がかからずCTAのABテストを実施したい方におすすめのプラグインです。

こじかABテスター

こじかABテスターは、シンプルでわかりやすいプラグインです。
2パターンのABテストを設定可能で、それぞれの配信率を設定し生成されるショートコードをコンテンツに貼り付けることで、データ計測ができます。

表示回数、クリック数、クリック率(CTR)をグラフでわかりやすく表示可能です。
初めてABテストを実施する方向けにシンプルなUIを実装しています。

有料プラグインですが、開発者が日本人のため、日本語に対応している点もメリットといえるでしょう。

ABテストを実施できる有名WordPressテーマ4選

Webサイトの制作前に、運用段階でABテストを実施する計画があればプラグインではなくABテストの実施可能なWordPressテーマを用いてWebサイトを制作することもおすすめです。

  • AFFINGER(アフィンガー)
  • OOPS!
  • SANGO
  • SWELL

おすすめのテーマの詳細を解説します。

AFFINGER(アフィンガー)

AFFINGER(アフィンガー) は、WordPressの有料テーマの1つです。
専用プラグインである「AFFINGERタグ管理マネージャー」をインストールすることでABテストを実施できます。

AFFINGERは、SEO対策が強固なテーマとして評価が高いことが特徴です。
分仕様にカスタマイズしながらABテストを活用し、マーケティング効果を最大化できるおすすめのテーマといえるでしょう。

購入価格は、AFFINGERタグ管理マネージャー4[PRO] で、21,800 円(税込)です。

OOPS!

OOPS!は、WordPressのテンプレートを提供するブランド「TCD」のテーマの1つです。
ランディングページの成約率に特化したテーマで、ABテストの実施可能なCTA機能が搭載されています。

最大3パターンのCTAを設置でき、それぞれインプレッション・クリック数・コンバージョンを測定可能です。
効果的なCTAを判断するための検証機能が豊富で、購入価格は19,800円(税込)となっています。

SANGO

SANGOは、Web情報発信メディア「サルワカ」から生まれたWordPressの有料テーマです。
テーマを購入することで、ABテストを実施できます。

また、遅延読み込みや配信率設置などの詳細設定の調整にも対応していることも特徴の1つです。
SEOの内部施策やレスポンシブデザインにも対応しているため、Webサイトのマーケティングに注力したい場合にはおすすめのテーマといえるでしょう。

購入価格は11,000円(税込)です。

SWELL

SWELLは、ブロックエディタに完全対応した直感的な操作でサイトを作成できるテーマです。
テーマの中にABテストブロックが付いており、SWELLボタンまたはSWELL広告タグで作成したクリエイティブを用いてABテストを実施できます。

SWELLの購入価格は17,600円(税込)となっており、ABテストをはじめさまざまなオリジナルエディター機能を活用可能です。

ABテストを行う際の注意点

ABテストを行うことで、現状のWebサイトのボトルネックを特定できるメリットがありますが、ABテストを行う際の注意点も確認しておきましょう。

  • テストは1箇所ごとに行う
  • 細かく実施計画を立てること
  • SEOペナルティに気をつけること

各項目の詳細を解説します。

テストは1箇所ごとに行う

ABテストは、1箇所ごとに変更を検証しましょう。

一度に複数の要素や変更を加えると、成功か失敗かの要因が不明瞭となってしまう可能性があります。
各変更が結果にどのように影響したのかを特定するのが難しくなるため、1箇所ずつテストを行うことで、各変更の影響を正確に理解しやすくなります。

細かく実施計画を立てること

ABテストを行う際には、細かく実施計画を立てることが大切です。
まず、ABテストを実施する前に、明確な目的を設定しどの要素や変更に焦点を当て、何を達成したいのかを具体的に定義しましょう。

その後に変更する要素の仮説をもとに、実際に変更箇所とテスト運用期間など具体的な実施計画に落とし込むことがマーケティング効果の生むABテストの実施手順です。

SEOペナルティに気をつけること

ABテストを行う際には、SEOペナルティに気をつけましょう。確認すべきSEO対策を以下にまとめます。

  • Canonicalタグを利用する
  • クローキングさせない
  • 検索エンジンのガイドラインに遵守する
  • 302リダイレクトを活用する

これらの対策はABテストを行う前に必ず確認し、設定することが大切です。
検索エンジンに対するリスクを最小限に抑えつつ、Webサイトのパフォーマンスを高めていきましょう。

WordPressのおすすめABテストツール4選

WordPressに導入できるおすすめのABテスト外部ツールを紹介します。

  • Optimizely
  • AB Tasty
  • SiTest
  • VWO

Webサイトの運営で、本格的にABテストを駆使して成果を生み出したい場合は、外部ツールの導入も検討してみましょう。それぞれ紹介します。

Optimizely

Optimizelyは、WebサイトのABテストを簡単にできるツールです。
ABテストをはじめ、多変量テストや複数ページテスト機能がそろっています。各テストはレスポンシブデザインですべてのデジタルチャネルで検証可能です。

分析においては、統計エンジンStatsEngineを使用しているため、精度の高い情報を得られることが特徴です。
また、テスト結果のセグメント分析機能もあるため、ユーザーにとって便利性が高いといえるでしょう。

AB Tasty

AB Tastyは、ノーコードでABテストを作成できるビジュアルエディターを搭載したツールです。
スクリプトやウィジェットを追加することで、オリジナルな仕様のもとでABテストを実施できます。

また、AIを活用したパーソナライゼーションにも対応しており、購買者の行動特性に応じてオーディエンスを管理できます。そのため、エンゲージメントの向上に課題を抱えているケースで活用できるでしょう。

VWO

VWOは、Webサイトの解析から分析まで一貫したサポートをしてもらえるツールです。
ABテスト、多変量テスト、スプリットURLテストに対応しており、コーディング知識不要で各テストの設定が可能です。

またVWO内の各テストの詳細な情報(洞察、メモ、コメント)を記録する「VWO Plan」やテストの全体を把握する「Kanban board」との連携も可能で、目的に応じて柔軟にカスタマイズできます。

SiTest

SiTestは、ABテストに加えヒートマップ解析やEFOなど、コンバージョン率の改善を目指した機能が豊富なLPOツールです。Webサイトの分析から改善までに必要な機能が集約されているためさまざまな施策を実現できます。

機能がたくさんあり、どのように活用方法がわからない方向けに、SiTestオンラインセミナーやブログなどで情報発信しているため、マーケティングに関する見識を深めながら本ツールを利用できる点も魅力的です。

まとめ:プラグインやテーマは定期的な更新が必要!

WordPress内でABテストを完結させるには、ABテストを実施できるプラグインやテーマを導入する必要があることを解説してきました。

プラグインやテーマは定期的に更新していかなければ、ABテストを実施できなくなってしまう可能性があるため、こまめに確認していくことが大切です。

Webサイトによる集客効果を最大化したい企業様は、ギャプライズにご相談くださいませ!
分析・施策立案からABテスト、最適化、実装までを一気通貫で支援いたします。

お気軽にお問い合わせください。

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長(仮)

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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