CTAボタンの改善策4選|クリック率をアップさせる方法や要素を紹介
CTAボタンの改善を目指している方のなかには、具体的な方法や改善の事例を知りたい方が多いのではないでしょうか。
Webサイトを運営するなかで「会員登録」や「お問い合わせ」を増やすためには、CTAボタンの改善は必要です。
本記事では、CTAボタンの改善策やクリック率をアップさせる方法を解説します。
ぜひCTAボタンを改善して、売り上げアップを目指しましょう。
目次
CTAボタンとは
CTAボタンとは、Webサイトや特定のページにおいてユーザーのクリックを促し、アクション(コンバージョン)へと導くボタンのことです。
ユーザーのアクションは以下のものが挙げられます。
- 会員登録
- 資料請求
- 購入
- メルマガ登録
- お問い合わせ
- 見積もり依頼
また、CTAボタンには大きく2種類あります。
CTAボタンの種類 | 詳細 |
プライマリCTA | サイト内で主要なボタン 申し込み・購入など |
セカンダリCTA | ブランド認知やエンゲージメントを促すボタン(副次的なボタン) 資料請求・メルマガなど |
どちらのCATボタンも目的の本質は、ユーザーのアクションを促しコンバージョンにつなげることです。
CTAボタンの重要性
Webマーケティングにおいて、CTAボタンを改善することは重要な施策の一つです。
そして、コンバージョン率アップのためには、CTAボタンで訴求することが大切になります。
本章では、CTAボタンの重要性について詳しく解説します。
以下の2点を理解すれば、コンバージョン率アップを目指せるでしょう。
ユーザーに行動を促すことで離脱率を下げる
CTAボタンを適切に設置すると、Webサイトや特定のページに訪れたユーザーの離脱率を下げることができます。
ユーザーの行動を促し、サイト内の別のページに遷移すれば、サイトの滞在時間が長くなる可能性が高まるでしょう。
滞在時間が長くなれば、回遊率の上昇も見込めます。
回遊率とは、ユーザーが初めに訪れたページを閲覧したあと、他のサイトに遷移せず同じサイトを閲覧したかを表す割合です。
回遊率が高いと、ユーザーがサイト内のページに興味を示しているといえます。
ユーザーが行動すれば、離脱率を下げながらコンバージョンページに自然と遷移できるため、売り上げアップにつながります。
コンバージョン率が改善する可能性がある
Webサイトや特定のページに集客する場合、CTAボタンは重要になります。
サイトのデザインを大きく変更したり、新規記事をアップしたりしなくても、CTAボタンを少し変更するだけでコンバージョン率が改善する可能性があります。
たとえば、CTAボタンの文言を少し変更したり、配置位置を変更したりすることでコンバージョン率が改善する可能性があるでしょう。
効果的なCTAボタンは、文言やデザインなどを工夫し、ユーザーに促したい行動を的確に伝えています。
ユーザーは行動することで、メリットを感じるためコンバージョンへと誘導しやすくなります。
CTAボタンのクリック率を改善する4つのポイント
CTAボタンのクリック率を改善するポイントは以下のとおりです。
- ユーザーの心理を理解する
- シンプルでわかりやすい文言にする
- 効果的なデザインにする
- CTAボタンを適切な位置に配置する
上記のポイントを把握して、CTAボタンのクリック率を改善していきましょう。
ユーザー属性や行動に基づいた仮説でCTAボタンを変更することは重要ですが、複数のバリエーションを試したり、変更後の効果検証も大切です。
それぞれ解説します。
ユーザーの心理を理解する
Webサイトや特定のページに訪れたユーザーに、興味を持ってもらうには、心理状況を明確にすることが大切です。
たとえば、プログラミングスクールを検討している場合、高額な費用のためWebサイトを訪れてすぐにサービスに申し込む可能性は低いでしょう。
そのようなユーザーには「無料体験」や「無料相談」を検討してもらうCTAボタンが必要です。
ユーザーは何を求めているのか、どのような気持ちでWebサイトを閲覧しているのかを考えることができれば、CTAボタンのクリック率の改善につながるでしょう。
シンプルでわかりやすい文言にする
CTAボタンは、シンプルでわかりやすい文言にすることで、自然な印象になりクリックされやすいです。
たとえば、イラストや写真を多用したり、文言を長文にしたりすると見た目が過剰になり、逆効果になってしまいます。
ユーザーには「ボタンだけで伝わるCTAボタン」「何を得られるかが明確なCTAボタン」を意識することで、CTAボタンのクリック率を改善できるでしょう。
効果的なデザインにする
CTAボタンのクリックを改善するには、わかりやすい文言にするだけでなく、デザイン要素も意識しましょう。
ユーザーにクリックしてもらうように、動きを工夫するのもポイントです。
たとえば、CTAボタンが上下に動くようにすれば、自然とユーザーの注目を集めクリックしてもらいやすくなります。
他にも、カーソルをあてると拡大するCTAボタンを使用する方法もあります。
ただし、特殊なデザインを多用すると、かえって敬遠されることもあるので、注意しながらCTAボタンを作成しましょう。
CTAボタンを適切な位置に配置する
CTAボタンはページに複数設置するのが一般的です。
たとえば、以下の配置位置があります。
- ファーストビュー
- ヘッダー
- 本文
- サイドバー
- フッター
ユーザーがストレスなく読み進めていけるように、CTAボタンの配置位置はよく考えましょう。
Webサイトにおいて、人の視線は「Z」の文字のように左から右、上から下へと動く特性があります。
例えば、ヘッダーにCTAボタンを配置する場合、左から右に視線が動く特性を考慮して、左側に企業ロゴ、右側にCTAボタンを配置するのも一つの手段です。
CTAボタンのデザイン要素5つ
CTAボタンのデザイン要素は以下の5つです。
- サイズ
- 色(配色)
- アイコン
- 文言
- ボタンの形
上記のデザイン要素をCTAボタンに取り入れることで、コンバージョン率がアップし、CTAボタンの改善につながるでしょう。
それぞれ解説します。
1:サイズ
CTAボタンのサイズは以下のポイントを意識してみましょう。
- マウスポインタを被せやすいサイズする
- スマホ表示した際でも指でタップしやすいサイズにする
- 一目見てCTAボタンだとわかるサイズにする
CTAボタンは上記のポイントが大切です。
サイズはカラー同様、位置やバランスも大切になります。
特にスマホ表示したCTAボタンのサイズは、見落としがちになるので、しっかり確認しましょう。
2:色(配色)
CTAボタンは必ずしも赤色や黄色などの目立つ色がいいとは限りません。
サイトが基調としている色を参考にバランスのいい色を選ぶことが重要です。
また、メインカラーと対比させる「補色」を選ぶことで、より認識されるようになります。
補色とは、互いの色を目立たせる色の組み合わせであり、CTAボタンに取り入れることで、視覚認識されやすくなります。
たとえば、オレンジ色と青色、黄色と紫色などが補色です。
3:アイコン
CTAボタンでアイコンを使用する際は以下のポイントを意識してみましょう。
- アイコンが指す内容を意識する
- 視認性の高さ
CTAボタンのアイコンが何を表しているのかを一目でわかるようなデザインにしましょう。
また、テキストの横にアイコンをつけるだけで、パッと見て何のボタンかわかるようになります。
一方で、画面の小さいスマホは誤解を招くこともあるので、注意が必要です。
4:文言
CTAボタンの文言は以下のポイントを意識してみましょう。
- 自然な文言で誘導する
- シンプルな文言にする
- ベネフィットを伝える
ユーザが自社のサービスや商品を利用して、どのようなメリットを得られ、どのような未来を提供できるかを具体的に伝えましょう。
CTAボタンの文言はユーザー視点に立ち、メリットを感じられる内容にします。
たとえば「資料請求」してほしい場合は以下の文言が考えられます。
「無料資料請求」「資料請求で図書カードプレゼント」「資料請求で3大特典プレゼント」などの文言にしてみましょう。
5:ボタンの形
CTAボタンには以下の3つ形があります。
- 円形
- 四角
- 角丸
CTAボタンによく使用されるのは「角丸」です。
よく使用される理由は、角が丸い形だと内側に視線が向きやすく、マイクロコピーを読んでクリックされやすいためです。
なお、角がとがっている形では、視線が外に向いてしまいます。
角丸には、優しい、柔らかいなどの印象を与えることができ、丸くなるほどその印象が強くなります。
一方、四角にすると、厳格、中立などの印象を与えることができビジネス向きです。
CTAボタン改善の際は、ユーザーに与えたい印象を考えて形を選びましょう。
CTAボタンの配置位置によるクリックの違い
本章では、CTAボタンの配置位置によるクリックの違いについて解説します。
CTAボタンの配置位置は以下のとおりです。
- コンテンツの上部
- コンテンツの中
- コンテンツの下部
- ヘッダーやフッター
CTAボタン改善の際は、配置位置も意識して作成してみましょう。
コンテンツの上部
ユーザーは通常、コンテンツの上部からスタートし、下に向かって内容を読み進めます。
そのため「会員登録」や「資料請求」のCTAボタンがあると、クリック率が高い傾向にあります。
また、どんなに魅力的なコンテンツであっても、ページの下に進むほど離脱率が上がり、クリック率が下がるのが一般的です。
とくにページが長いほど、最後までスクロールしてくれるユーザーは限れます。
コンテンツの中
記事の中盤でCTAボタンを配置するパターンです。
文脈にあわせてCTAボタンを配置するため、クリック数を稼げます。
また、ヒートマップツールを使って、ユーザーが目にとまる場所にCTAボタンを設置するのもおすすめです。
コンテンツの下部
記事の終盤でCTAボタンを配置するパターンです。
サービスの魅力や商品の説明をしたあとのCTAボタンが目にとまるため、クリック率は高めになります。
ヘッダーやフッター
固定のヘッダーやフッターにCTAボタンが設置されていると、ユーザーの気持ちが高まった瞬間にCTAボタンのクリックにつながります。
また、CTAボタンが固定されているため、ページを読んでいる最中でもクリックできるので、クリック率が安定して高い傾向にあります。
CTAボタンの種類
CTAボタンには以下の3種類があります。
- テキスト
- ボタン
- バナー
CTAボタンは目的に合わせて設計することで、コンバージョン率がアップし、CTAボタンの改善が期待できるでしょう。
それぞれ解説します。
テキスト
テキスト型のCTAボタンは、シンプルなデザインが特徴です。
このタイプのCTAボタンはテキストのみで構成され、メルマガやブログ記事などで使用されています。
たとえば「詳しくはこちら」のテキスト型のCTAボタンを挿入すれば、サービスの説明ページや商品の説明ページに導くことができます。
ユーザーに自然な流れでコンバージョンを促すことができ、適切な文脈で挿入できれば非常に効果的です。
ボタン
ボタン型のCTAボタンは、色や大きさで目立たせたボタンが特徴です。
LP(ランディングページ)や商品ページなどでユーザーの行動を促すために使用されています。
たとえば「1ヶ月無料」「無料トライアル」の文言に、サイトが基調としている色をボタンに表示すれば、ユーザーは自然に行動できます。
ボタン型は、バナー型と比べてサイズが小さいため、サイドバーやグローバルナビなどの場所の設置がおすすめです。
バナー
バナー型のCTAボタンは、サービスや商品の画像と紹介文などの組み合わせが特徴です。
イベントの告知やプロモーションの告知に使用されることが多く、インパクトのあるCTAボタンなので、ユーザーは引きつけられます。
たとえば、Webサイトのヘッダーやサイドバーに設置されるバナーで「24時間限定タイムセール」「会員限定セール開催中」などのアピールでプロモーションページに誘導します。
バナー型は、ボタン型より視認性が強いため、他のCTAボタンよりも強くユーザーの行動を促せるでしょう。
CTAボタンの成功事例3つ
CTAボタンは、さまざまなWebサイトや特定のページで活用されています。
本章では、CTAボタンの成功事例3つを紹介します。
Amazon
Amazonは、ジャンル別にCTAボタンをうまく使い分けているのが特徴です。
たとえば、本・書籍のジャンルでは「カートに入れる」「今すぐ買う」のCTAボタンがあり、色やアイコンを分けて見やすくしています。
また、本のカテゴリでは「試し読み」や「まとめ買い」のCTAボタンがあり、購入につなげる工夫をしているのが特徴です。
これらの仕組みにより、多くの人が商品購入に至っています。
Slack
Slackはビジネス用のメッセージアプリです。Slack公式サイトは、CTAボタンの目線の誘導効果を活用しています。
Slack公式サイトにアクセスすると、画面右上に「無料で試してみる」のCTAボタンが表示されます。
さらに、左下には「メールで新規登録する」「Googleで新規登録」のCTAボタンがあり、前述したZの法則を上手く活用している印象です。
また、右上の「無料で試してみる」のCTAボタンはページをスクロールしても表示が継続する「追尾型」となっており、読み進めているうちに、試したいと思えばすぐにボタンを押すことができます。
TikTok
TikTokのログイン画面は、全体が黒と白でシンプルなデザインになっており、見やすい印象です。
また、ログインするときには「LINEで続ける」や「Googleで続ける」などのCTAボタン仕様となっており、その横に企業ロゴを配置することで、ユーザーが分かりやすい工夫がされています。
さらに、注意喚起として「登録」や「ログイン」のCTAボタンは、赤文字で配置されているところも効果的といえます。
まとめ:CTAボタンを改善して売り上げアップを目指そう
ここまでCTAボタンの改善に関して詳しく解説しました。
CTAボタンを改善するためには、具体的な方法を把握したうえで、適切なツールを使うことも検討しましょう。
CTAボタンを改善し、クリック率がアップすれば必然的に売り上げアップにつながります。
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今本 たかひろ/MarTechLab編集長
料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。