広告収入を最大化させる4つのメソッド
この記事はOptimizely Blog の記事を翻訳、編集したものです。
Optimizing for Viewability, the New Currency in Digital Advertising
あなたは誰からも見られることのないTVコマーシャルや広告板を買うでしょうか?
常識的に、誰からもみられることのないデジタル広告を買いたいとは思わないでしょう。
しかし、Googleによると、ネット上のデジタル広告のうち、約半数の広告は実際に視聴者がいますが、残りの半数の広告は全く見られることのない広告であるといいます。つまり、ビューアブルではない広告が半数あるのです。
広告が見られるものか、見られないものかの基準はMRC (Media Ratings Council )によって定義されており、
”広告ピクセルの50%が、スクリーンに1秒間(以上)表示された広告インプレッション”
を、ビューアブルインプレッション(アクティブビュー)と定義されています。
当然広告主からのこのアクティブビューにのみコストを払いたいというニーズが強くなりました。
そんなわけで、デジタル広告の売買の方法は変化し、Googleは広告主がビューアブルインプレッションのある広告にのみに入札できる、vCPMを導入しました。
この収入機会を得るために出版社はこのビューアブルインプレッションを最大化する必要があります。
以下にビューアビリティを最大化するための4つのメソッドをご紹介します。
広告の掲載時間を持続させる
顧客の広告の視聴時間を伸ばすことは、広告の効果を高めるのに重要なカギとなります。
eHow(オンラインhow-to guideサイト)はOptimizelyの注目率測定プラットフォームを使用し、サイト上で画面上部にひっつき続ける広告バナーと、従来の広告バナーをテストしました。
結果として、必然的ではありますが、ひっつき続けるバナーはオリジナルよりもかなり高いビューアビリティを達成し、広告のコンバージョンがあがり、このバナーから多くの収入を生み出しました。
*左:オリジナルバナー 右:ひっつきバナー
高いエンゲージメントのあるエリア付近に広告を設置する
編集者は高いエンゲージメントのあるエリア付近に広告を設置するテストをすべきです。
もしあなたが秀逸な記事やビデオモーダルに訪問者を引き付けている場合には、そのコンテンツの最適化を考慮し、高いエンゲージメントとリコールのために広告をそれらのコンテンツの近くに置きましょう。
Discovery communicationsはOptimizelyを用いて広告のビューアビリティと注意力メトリクスのカギを探るためテストを行いました。
Pan技術を用いて、静止画を自社のビデオページと同じ欄に設置したところ、動画のクリックスルー率が6%上昇し、そこに広告を設置することによって広告のビューアビリティを向上させることに成功しました。
異なる広告サイズをテストする
Googleによる研究によると、縦長の広告ユニットは四角や横長の広告よりもビューアビリティがあるといいます。
また、ページのレイアウトにあわせて特定のサイズを維持することも効果的です。
ビューアビリティの最適化のために編集者は何通りかの広告サイズとページのレイアウトのコンビネーションを試してみるといいでしょう。
広告スペースを整理する
IPGメディアラボが何個かの広告ユニットが併存している広告スペースをテストした際、
よりユニットが少ない方が広告スペース全体のリコール率が上がるという結果になりました。
もし広告スペースにいくつかの広告が散らかっているなら、すっきりしているバージョンをテストしてみるべきです。
ユニットを消すか、完全に異なる場所に移動してみましょう。
まとめ
デジタル広告のビューアビリティは時代の流れによって変化し続けるので、編集者はビューアブルインプレッションを最大化する方法を探り続ける必要があります。
ビューアビリティを最適化することにより、編集者は広告主によりよいエクスペリエンスを与えるとともに、広告収入を向上させることができるのです。