Optimizelyとは?特徴・機能・プロダクト構成を解説【2026年版】
「Webサイトのコンバージョン改善に向けてABテストを導入したい」「データドリブンな意思決定の仕組みを組織に根付かせたい」と考えている方にとって、Optimizelyは有力な選択肢の一つです。
本記事では、Optimizelyの概要・プロダクト構成・主な特徴・便利な機能まで、2026年時点の最新情報をもとに解説します。
目次
Optimizely(オプティマイズリー)とは

Optimizely(オプティマイズリー)は、ABテストを中心とした実験・最適化機能を核に、コンテンツ管理・パーソナライズ・データ基盤までをカバーするデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)です。もともとABテストツールとして広く知られてきましたが、現在はその枠を大きく超えた統合プラットフォームへと進化しています。
もともと2010年に設立され、ABテストツールとして急速に普及しました。2020年にはデジタルエクスペリエンスプラットフォーム企業のEpiserverが買収し、翌2021年に社名をOptimizelyへとリブランド。以降、コンテンツ管理・パーソナライズ・データ分析など複数のプロダクトを統合し、現在の統合DXPとしての形に発展しています。
H&M、Salesforce、Zoomをはじめとする主要グローバルブランドを含む多数の企業が導入しており、その信頼性と実績は世界的に認められています。
2025年1月にはGartnerマジッククアドラント「Digital Experience Platforms」部門で6年連続リーダーに認定(「Ability to Execute」「Completeness of Vision」の両軸で最上位に位置)。
さらにForrester Wave「Experience Optimization Solutions」Q4 2024でも最上位評価を獲得しています。
Optimizelyのプロダクト構成
現在のOptimizelyは、単一のABテストツールではなく、以下のモジュールで構成された統合プラットフォームです。
| プロダクト | 概要 |
| Web Experimentation | Webサイト向けのABテスト・多変量テスト・パーソナライズ。本記事のメイン解説対象 |
| Feature Experimentation | 開発チーム向け。バックエンド・コードレベルでの機能フラグ・実験管理 |
| Content Management(CMS) | aaSベースのコンテンツ管理システム |
| Personalization | 訪問者セグメントに応じたパーソナライズ配信 |
| Optimizely Data Platform(ODP) | データ統合・オーディエンス管理基盤 |
本記事では、マーケターやWebサイト担当者が最も活用する機会の多いWeb Experimentationを中心に解説します。
Optimizelyの主な特徴

あらゆるタイプのWeb実験が可能
Optimizelyでは以下のような複数の実験タイプが用意されています。
| 実験タイプ | 概要 |
| ABテスト | AとBの1つの要素を変更した2パターンによるテスト |
| 多変量テスト | 複数の要素を同時に変更してテスト |
| 複数ページテスト | 複数ページにまたがるテスト |
| リダイレクトテスト | 訪問者を異なるURLのページへリダイレクトして比較 |
ABテストだけではなく、多変量テストや複数ページテストをおこなえることで、よりスピーディに結果を出すことができます。
対応デバイスもPC・スマートフォン・タブレットと幅広く、アプリやモバイルサイトのABテストにも対応しています。
正確で信頼できる統計エンジン「Stats Engine」
Optimizelyは米スタンフォード大学と共同開発した独自の統計エンジン「Stats Engine」を採用しています。
一般的なABテストでは、途中経過を見て早期に判断してしまう「覗き見問題(Peeking Problem)」による誤検出が課題になりますが、Stats Engineはこの時間の経過による変化を考慮した設計で誤検出を防ぎます。少ないサンプル数でも、目標設定やバリエーション数に関わらず正確な結果を短時間で導き出せる点が大きな強みです。
これにより、以下のようなメリットが得られます。
- 判断スピードの向上:事前に決めたサンプル数に達するまで待つ必要がなく、データが揃い次第いつでも結果を確認・判断できます
- テストの信頼性向上:従来手法では誤差率が20〜57%に達するケースがある一方、Stats Engineでは5%以下に抑えられます
- 複数目標・複数バリエーションに対応:目標やバリエーションの数が増えるほど自動的に補正が入り、誤発見率を一定に保ちます
(出典:Optimizely公式ブログ / PRNewswire)
読み込み速度への独自対策(Performance Edge)
OptimizelyはこれをCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の技術で解決しています。
「Performance Edge」と呼ばれるしくみでは、実験の処理をブラウザではなく訪問者の近くにあるCDNのエッジサーバーで実行します。
通常の大きなスクリプトの代わりに「マイクロスニペット」という軽量なコードのみをブラウザに送ることで、表示速度への影響を極限まで抑えています。特にホームページやランディングページなど、表示速度が重要なエントリーページでの活用に適しています。
組織全体でのプログラム管理・共有
Optimizelyでは、テスト結果・進行中の実験・過去のレポートを組織全体で共有・管理できます。
長期間にわたるデータの蓄積により、ユーザー行動への理解を深め、サイト最適化をより戦略的に推進できます。チーム間での知見の共有が、ABテストを「一過性の施策」でなく「継続的な改善文化」として根付かせることにつながります。
導入が簡単
Optimizelyの導入に必要な初期作業はとてもシンプルで、特別なコーディングスキルは必要ありません。セットアップ後のテスト作成・変更・結果確認はすべて管理画面から操作できます。
Optimizelyの便利な機能

ターゲティング機能
ABテストを配信するユーザー層をさまざまなセグメントで絞り込めます。デバイス種別・ブラウザ・地域・訪問回数・カスタム属性など、細かい条件でターゲットを設定可能です。
トラフィックの自動最適化
テスト中に統計的に優位なバリエーションへトラフィックを自動で振り向ける機能があります。
これにより、コンバージョンへの機会損失を最小限に抑えながらテストを継続できます。
スケジューラー
ABテストの開始・終了の日時をあらかじめ設定できます。
手動でテストを止め忘れるといったミスを防ぎ、計画的なテスト運用が可能になります。
リダイレクト機能
異なるURLのページ同士でABテストをおこなう場合にリダイレクト機能を使用します。
バリエーション設定画面から手軽に設定できます。
モバイル・アプリのABテスト
スマートフォンアプリやモバイルサイトのABテストにも対応しています。PC・スマートフォン・タブレットのいずれでも実験を実施できます。
Ratio Metrics(比率メトリクス)
2025年に追加された新機能です。「カートへの追加クリックあたりの売上」や「アカウントあたりの機能利用回数」など、ビジネス固有のKPIを分子・分母の組み合わせで柔軟に定義できます。より実態に即した成果指標でテストを評価できるようになりました。
(出典:2025 Optimizely Web Experimentation release notes)
まとめ:OptimizelyでABテストを最適化しよう

Optimizelyは、ABテストツールとして誕生し、現在はコンテンツ管理・パーソナライズ・データ分析まで統合したデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)へと進化しています。
Gartnerマジッククアドラントで6年連続リーダーに認定されるなど第三者からの評価も高く、H&MやSalesforce、Zoomなどの主要グローバルブランドに選ばれ続けている実績がその信頼性を裏付けています。
「まずABテストから始めたい」という企業から「実験・コンテンツ・パーソナライズを一元管理したい」という企業まで、段階的に活用を広げられる柔軟なプラットフォームです。
本メディアを運営する弊社ギャプライズは、Optimizelyの国内正規代理店として、WebマーケティングやWebサイト改善・集客など幅広い課題に対応しています。
ABテストツールの導入、サイト改善に関するご相談まで、お気軽にお問い合わせください。
今本 たかひろ/MarTechLab編集長
料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。
