パーソナライズを加速させる!グロースハックを行う前の4つの確認ポイント
2017年5月2日に開かれたGrowth & Conversion Virtual Summitの前に、スピーカーの何人かにグロースハックの効果的な取り組み方についてうかがいました。
早速、我々が得たインサイトをご紹介します。
戦略的なアプローチでパーソナライゼーションの効果を最大に
パーソナライゼーションは最近注目されています。というのも、ユーザーを購入へと導く効果があるのに加えて、ABテストを重ねることでより詳細なパーソナライゼーションが可能となるのです。
しかしパーソナライゼーションのツールや人気の増加は、間違った方法でパーソナライゼーションに取り組んでいるマーケターの増加も意味します。
当てずっぽうと神頼みでユーザーのセグメント化をおこなう前に、パーソナライゼーションに取り組む際によくある4つの間違いを犯していないか考えてみてください。
- 短絡的に、機能をよく理解せずに入手しやすいツールを導入する
- 少ないデータしか分析せずにパーソナライゼーションをおこない、計画をすすめるためのフレームワークもない
- 「仮説を基にABテストをし、パーソナライゼーションのアイデアの妥当性を確かめる」という厳密なプロセスが欠けている
- 多様なターゲットセグメントを得るために必要なマーケティングメッセージのリソース不足
量・質どちらも総合的に分析しましょう
データドリブンな取り組みはマーケティングの要となり、今やデータを参考にしていないマーケティングはほとんどありません。しかし量的・質的データをうまく活用することで、より高度な「データドリブンな取り組み」が可能となるのです。
量的・質的データはどちらも豊富にありますが一方的なものでもあり、実際に「自身が必要としているデータはどんなものか」「量的・質的データをどのように組み合わせるのか」を把握し、異なる観点ごとに問題を分析するのはすごく難しいです。
そこで我々は、量的データを使ってコンバージョンまでのプロセスで何に・どこに問題があるのかを把握し、質的データを用いてなぜ問題が起きているのかの答えを出します。最適化をおこなうにあたっては、この「なぜ」こそ真に重要な問題です。
ABテストを重ねて確実性を
ABテストでよい結果を出したいなら、下記の例のようにおこないチャンスを確実なものにしましょう。テストに取りかかる前に、最適化のためのゴールやマイルストーン、プログラムへのコミットメントを設定しチームで共有しましょう。
基本的に、すべての段階でのプロセスをスリム化できるようなフレームワークやワークフローを中心としたテスト方法を求めるべきです。そうすることで、ワールドクラスのテストが可能となり高質な最適化へと繋がります。
たとえ、あなたの企業が従来のテストをおこなうにはフェーズとして早かったとしても、前もって最適なアプローチやかかる費用を知っておくのは大きな利益となります。
最適化プロセスを最適化
よくある勘違いは、ROIの最適化はABテストをするだけで事足りるというものです。しかし実際は、最適化のプロセスを合理化することで企業はさらに高いROIを記録できるのです。
複数のデータに基づいて大ざっぱな仮説を立ててから、どの仮説からテストをするかの優先順位を付けていくという方法を採ると良いでしょう。
このことを念頭に置いて、 Web-Artsにおいて我々は「Growth Canvas」という最適化モデルを作り出しました。このモデルは、最適化プログラムの主な構成要素や、AmazonやBooking.comといったような成長が早く儲けの多い企業を分析することで作られました。
我々のモデルを用いることで、CRO(最高リスク管理責任者)のマネージャーはテストやパーソナライゼーション、コンバージョンデザインなどを関連付けて、高いROIを生み出すしっかりとした最適化プログラムを作ることができます。
最適化やパーソナライゼーションを次のレベルに
パーソナライゼーションや最適化は、エンゲージメントやコンバージョの増加に繋がるWebプレゼンスを高めるのに不可欠なものです。
すぐにおこなえて大きなリターンも見込めるにも関わらず、戦略をしっかりと立てることもなく最小限で終わらせてしまうのは短絡的です。
今回ご紹介した4つのヒントを実践することで、最適化やパーソナライゼーションを次のレベルに昇華し大きな結果を得ることができるでしょう。
About Sukh Dhillon:
経験豊かなグローバルマーケティングストラテジストであり、2017年にコンテンツマーケターとしてOptimizelyに参画。徹底してすばらしい記事を語ることに熱意を持っており、英国アクセントが印象的です。
以上は“4 Grouth Hacking Tips from the Experts”公式ブログの翻訳記事です。