BMW 118か国のサイトでFCP33%高速化とLCP1.5倍速を実現【Speed Kit導入事例】
こんにちは。MarTechLab編集部です。
当記事では、Speed KitのBMW事例を日本語に翻訳しお届けします。世界中の国々のウェブサイトを高速化させより良いユーザー体験を提供する挑戦をするにあたり、各国特有の技術的な問題や多くの利害関係者の調整が障壁となっていました。そのような状況の中で、Speed Kitを活用してどのような結果が得られたのか、様々な指標をまとめました。
参照元の事例レポートは以下リンクからご覧になります。
https://www.speedkit.com/cases/study-onepager-bmw.pdf
なお、当記事はSpeed Kit社の許可を得て翻訳しお届けしています。当記事が貴社サイトパフォーマンス向上のヒントになりましたら何よりでございます。
目次
挑戦
BMWは世界最大級のプレミアムカーメーカーです。スピード、敏捷性、そして革新を通じたプレミアムな体験を提供することは、BMWのアイデンティティの核心にあります。しかしながら、多数の国にわたってウェブサイトの高速ローディングと素晴らしいユーザー体験を提供することは大きな挑戦でした。国特有の技術的な課題だけでなく、多くの利害関係者を考慮する必要があるからです。
ソリューション
Speed Kitは、新しいService Worker技術を用いて革新的なキャッシングアルゴリズムを適用し、静的アセットや高度に動的なHTMLの配信を高速化します。その結果、Speed Kitは一貫したブラウザキャッシングとグローバルエッジキャッシュによって待ち時間を大幅に短縮します。これにより、Time to First Byte(最初の1バイトを読み込むまでの時間)のボトルネックを解消し、レンダリングの高度化とユーザー体験の向上を実現するのです。さらに、Speed Kitはサードパーティサービスの高速化、重要リソースのロード順序の最適化、画像の自動最適化も行います。
大陸別のパフォーマンス
以下の図は、世界各地でBMWサイトにおけるウェブバイタル「Largest Contentful Paint」(LCP)がどの程度改善されたのかを示しています。最も改善されたのはアフリカで47%高速化されました。
1か月あたりの画像データ削減量
次のグラフは、BMWのテストデータに基づく画像の削減量を示しています。
Speed Kitは月間約1億9600万枚の画像配信において、不要な画像データを63.45%削減しています。GBに換算すると、約4万GBの削減に繋がりました。
Google Core Web Vitalsの変化
次のグラフは、118か国全体でのLargest Contentful Paint(LCP)の改善結果を示しています。
結果
Speed KitはHTMLテンプレート内のJavaScriptタグを通じて実装されるため、ABテストすることでスピードアップを評価することができます。実際のユーザーのモニタリングで、すべてのウェブパフォーマンス指標において統計的に有意な改善が得られました。Google Core Web Vitals、特にLCPにおいて、すべての大陸で一貫して数値が上昇したことが、ユーザー体験が大幅に改善されたことを裏付けています。
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舟木/マーケティング・IS担当
ABテストツールなどのインサイドセールス専任として入社し、現在はマーケティングも担当。週5でヨーグルトを摂取。好きな野球選手は大谷翔平。