【劇的改善】表示速度改善で離脱率増加を防ごう!
サイト運営をされている方の中には、離脱率に悩まされる方が多いのではないでしょうか?
離脱率を防ぐ方法の1つとして、表示速度を改善することが重要です。
本記事では離脱率増加を防ぐために、表示速度が遅くなる原因と早くする方法を解説します。
ぜひ参考にして、サイトの離脱率を改善しましょう。
サイト改善に強みを持つ弊社CXO事業部が実際に取り組んだ結果から、「実践すべきテストの切り口」を整理しまとめました。
本資料では、過去7,500回以上の事例のうち、厳選した事例17選をご紹介しています。各テストの背景・内容・結果・考察まで記載しておりますので、こちらからダウンロードください。
目次
表示速度とは?
表示速度とは、サイトのURLをクリックしてからそのページが表示されるまでにかかる時間のことを指します。
表示速度が遅いと、離脱率が上昇する原因です。
たとえば、サイトが表示されるまでに3秒以上時間がかかると、約40%以上のユーザーが閲覧をやめて離脱するとGoogleからも公表されています。
参照:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed|Think with Google
表示速度の理想は「2秒以内」で、難易度が高く難しい表示速度ですが、離脱率を防ぐためにサイト運営する際は目指すべき目標となっています。
離脱率とは?
離脱率とは、サイトを閲覧したユーザーがそのページを最後に離脱した割合のことをいいます。
購入や登録を促す画面に到達する前のページで離脱率が増加していれば、利益に結びつく確率が低下してしまいます。
各ページの離脱率を分析し改良することで、サイト運営が良好になるでしょう。
また、離脱率を分析をすることでユーザーの行動心理がわかり、改善施策の精度上昇も可能になります。
表示速度と離脱率の関連性
表示速度が遅いサイトは離脱率が上昇する傾向にあります。
記事を閲覧しにくる読者は、自分が解決したい問題に対して早く解決策を知りたいと思い閲覧をしています。
その際に表示速度が遅いとしびれを切らし、違うサイトへ移動してしまう可能性が高くなるでしょう。
そのため、表示速度と離脱率は相対関係にあるといえるでしょう。
表示速度が遅く離脱が多いケースのデメリット
本章では、表示速度が遅くなり離脱することで生じるデメリットを3つ紹介します。
コンバージョン率が低下する
ユーザーの離脱率が上昇すると、コンバージョン率に大きく影響します。
Amazonの調査では「ページ表示が0.1秒低下すると、コンバージョンが1%減少。1秒早くなると10%のコンバージョンが向上する」という結果がでているようです。
参照:Online Experiments: Lessons Learned|Amazon
表示速度が遅いことによるイライラを感じたユーザーは、何も行動せず離脱するため必然的にコンバージョン率が低下してしまいます。
売り上げが落ちることはもちろん、お問い合わせや資料請求などのコンバージョンにもつながらないため、ビジネスにも大きなデメリットといえるでしょう。
売り上げを伸ばせない
2つめのデメリットは、売り上げにつながらない点です。
たとえば、40%のユーザーは表示速度が3秒以上かかるサイトから離脱してしまい、かつ79%のユーザーは表示速度に不満を感じて再度サイトに訪問・再利用することがないといわれています。
参照:How Loading Time Affects Your Bottom Line|Kissmetrics
再訪問してもらえない
表示速度が遅いことで、サイトへの再訪問率低下にもつながります。
スムーズに表示されないWebページは、ユーザー満足度低下につながり、リピーターの低下やファンが定着しにくいという状況が発生します。
ユーザーはサイトの使いやすさも重視しているため、以前利用した時の印象が悪ければ、再度閲覧することをやめてしまいます。
表示速度が遅くなる6つの原因
本章では、表示速度が遅くなる原因を紹介します。
主な原因は以下の6つです。それぞれ原因を確認していきましょう。
データ量が多い
1つめは、サイト自体のデータ量が多い点です。
重い画像や動画はデータ量が大きく、表示速度に影響を与えます。
サーバー問題
古いサーバーを使用している場合も表示速度に影響します。
サーバーのバージョンアップを確認することや、安定したサーバーへ乗り換えるなどの施策が必要です。
コードが煩雑化
3つめは、サイトを構築しているコードが複雑化していることによる表示速度の低下です。
JavaScriptやCSSなどのスクリプトやスタイルシートが複雑でファイルサイズが大きい場合は、コードの最適化や動的コンテンツの数を減らすなどで対応しましょう。
画像サイズや規格が適切ではない
画像サイズや規格がネックになり、表示速度低下につながっているかもしれません。
無駄に高解像度で大きいサイズの画像を掲載すれば、おのずとページ表示速度は遅くなります。
適所、画像ファイルをリサイズしたり、最新の規格である「WEBP」などへ書き換えて軽量化を図りましょう。
SSL化されていない
SSL化されていないことも表示速度の低下に影響します。SSL化は個人情報を保護するために暗号化した通信のことです。
また、SSL化することで、レスポンス速度が高まる点や、SEOにも有効であるメリットもあります。
フォント設定されていない
フォントの設定がされていないことも表示速度の低下に影響します。
外部のフォントライブラリを使用している場合など、フォントファイルを読み込むために追加のHTTPリクエストが必要な場合は、表示速度を低下させる原因になります。
その他
以上の6つ以外に、以下の点も原因です。
- サーバーの応答時間が長い
- キャッシュの設定が適切でない
このような要因が複数交錯し、表示速度の低下に影響を与えている場合もあります。
簡単にできるぺージ表示速度測定サービス3選
本章では、簡単にページ表示速度を測定できるサービスを3つ紹介します。
自サイトのスピードをチェックしてみましょう。
1:PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、Googleが提供している無料の速度計測ツールです。
ブラウザ上で、URLを入力して実行するだけで、簡単に速度を測定できます。
表示速度は100点満点中で採点され、問題点や具体的な改善方法をパソコンバージョンとモバイルバージョンの2つのパターンで提示してくれます。
2:GTmetrix
GTmetrixは、サイトのパフォーマンスを詳細に分析し、最適化のサポートを得意とするツールです。
サイトの表示速度と効率を評価し、パフォーマンス向上させるための実用的なインサイトを獲得できます。
国、ブラウザ、端末、接続タイプでカスタマイズやユーザーの閲覧環境の再現もできるため、よりサイトの問題点を把握可能です。
3:WebPageTest
WebPageTestはサイトのパフォーマンスと最適化に向けたPDCAの運用に役立つツールです。
サイト表示速度、ユーザビリティ、信頼性をリアルタイムで多くのブラウザや場所から監視し、最適化するため業界標準のテスト機能を備えています。
さまざまな環境下においてカスタマイズ可能なテストをサポートし、異なるユーザー体験をシュミレーションできます。
表示速度以外で離脱率が高くなる3つの原因
本章では、表示速度以外で離脱率が高くなる理由について解説します。
主な原因は以下の3つです。
- 探していたものとサイトがミスマッチしている
- ユーザビリティが悪くサイト閲覧がすとれる
- 訴求が強すぎるサイト
1つずつ解説していきますので、当てはまるか確認してみてください。
探していたものとサイトがミスマッチしている
ユーザーが探していた情報とコンテンツがミスマッチしていると離脱率が高くなります。
ユーザーは、知りたい情報が閲覧中のサイトにないと分かると、それ以上読み進めるメリットを感じず、離脱してしまうのです。
たとえば「低燃費でかっこいいバイク」を調べているユーザーに対して「かっこいいバイク専門店」について紹介しても、まずはどのような車種があるのか検討段階のユーザーには刺さらないでしょう。
そのため、ユーザーが探している情報とコンテンツを統一させることが重要です。
ユーザビリティが悪くサイト閲覧がストレス
ユーザーにとって使いにくいサイトは、ストレスです。
そのため、別のサイトへ移動し、離脱へとつながってしまいます。
たとえば、下記のようなポイントを確認しましょう。
- カテゴリが整理されていない
- 他のページへのリンクがわからない
- ページが重く表示速度が遅い
- スマホに対応していない
使い勝手が悪いサイトは離脱率が高くなってしまう原因となります。
訴求が強過ぎるサイト
訴求が強過ぎると「くどい」印象を与えるため、離脱率が高くなってしまいます。
たとえば、下記のポイントを確認してみましょう。
- お問い合わせボタンが大量に設置してある
- ボタンの近くに「今すぐ!」「早く!」などのテキストが多い
ユーザーからすると「しつこい」「なにが重要か分かりずらい」という気持ちになり、離脱につながってしまいます。
そのため、ユーザーの心を掴む訴求レベルに変更しましょう。
離脱率低減のためにできる5つの表示速度改善法
サイトの表示速度はただ計測するのみでは改善しません。どのような改善が必要なのか、本章では5つ紹介します。
表示速度が遅いと思う方はぜひ参考にしてみてください。
重たい画像を最適化する
画像はサイトのデータ量の大部分を占めていることもあり、画像データを最適化することで表示速度を改善することが可能です。
画像拡張子が「.png」の必要性がないのであれば、オンラインツールを使用し「.jpg」や「WEBP」に変換しましょう。
ただ、それでも容量が大きくなる場合は、状況に応じて高解像度画像の容量を縮小してみてください。
拡張子変更や圧縮等を駆使し、画像の最適化を図ることで表示速度の改善が可能です。
ブラウザキャッシュの有効期間を変更する
ブラウザキャッシュの有効期間を長く指定することで、一度読み込んだ情報をブラウザ側で保持し、サイト表示速度を上昇させることが可能です。
たとえば、WordPressの場合は.htaccessファイルを編集・設定します。
もし方法が難しければ、外部の専門的な知識がある技術者に依頼したほうがよいでしょう。
ただし、キャッシュが溜まりすぎることでも、動作が重くなります。
適切な期間を設定することや、最新のブラウザ(自動キャッシュクリア機能がついてる)を使用することをおすすめします。
外部ファイルを縮小する
ファイル内にある余分な余白・改行・インデントは、数が積み重なると容量を圧迫する可能性があるため、それらを削除することも表示速度改善につながるでしょう。
また、使用していないファイルをサイト上に反映させている場合は削除し、ファイルを縮小することでさらに表示速度改善につながるため、ぜひ合わせてやってみましょう。
重たい動画データを軽くする
動画データはアニメーションGIFからMP4の動画形式に変換することで表示速度改善につながります。
また、YouTubeを使った動画の埋め込みでも表示速度低下につながるため、必要な際にはプラグインを使う方法もおすすめです。
必要であればこちらも外部の技術者に設定依頼してみましょう。
サーバースペックを確認する
古いサーバーや、サーバー自体のバージョンにより負荷がかかりすぎている場合は、サーバーの契約内容を見直して、スペック改善を検討してみましょう。
共有サーバーを使用している場合は専用サーバーに切り替えることでサイト表示速度が改善する可能性があります。
まとめ:表示速度を改善し離脱率を低減させよう
離脱率の上昇要因である、表示速度の原因と改善方法について解説しました。
ユーザーが離脱する理由として、表示速度が遅いことによりストレスを感じ「コンバージョン率が低下」「売り上げを伸ばせない」「再訪問してもらえない」などにつながる可能性があります。
自サイトの表示速度を調べて、もし遅いのであれば、今回の記事を参考にサイトの表示改善を図ってみてください。
もし、ご自身だけでは、分析や改善策の実施が難しい場合はギャプライズにお任せください。
ギャプライズではお客様の目線に立ち、お客様の目標とする成果を達成できるよう、サイトの分析から戦略立案まで幅広くサポートさせていただきます。
ぜひこちらからお気軽にお問合せください。
今本 たかひろ/MarTechLab編集長
料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。