【Infographic】2015年のコンテンツマーケティングのトレンドとは?
「Content is King(コンテンツ イズ キング)」
昨年、日本でも「コンテンツマーケティング」というマーケティング手法が流行し、2015年になった現在、コンテンツを発信して消費者と企業の関係づくりをすることの重要性がますます高まっています。このコンテンツマーケティングはアメリカではすでに10数年前から重要視されており、すでに広がったマーケティング手法と言えますが、実は、2015年になった現在でも今だに注目のトレンドとなっているのです。
今回は、そんな欧米のコンテンツマーケティングの現状とその打ち手をまとめたインフォグラフィックを紹介します。
このインフォグラフィックは、SimilarWeb[シミラーウェブ]、SmartInsights.com、JBHとのコラボ企画として作成され、2015年のコンテンツマーケティングの現状をまとめたものです。
現場のコンテンツマーケティング事情と、実践的なアドバイスをまとめたこのデータは、日本のマーケターにとっても参考になるはずです。
それではいってみましょう。
目次
1.2015年注目のマーケティングトレンドとは?
まずは2015年の欧米のマーケターたちが考えるマーケティングトレンドは何なのでしょうか?
SmartInsightsが行ったマーケターへの調査によると、「2015年で最もビジネスで重要となるデジタルマーケティングのトレンドは?」という問いに、なんと29.6%もの人がコンテンツマーケティングと答えています。
2位・3位が「ビッグデータ」「マーケティングオートメーション」と続いていますが、「コンテンツマーケティング」は以下のグラフからも分かる通り、ぶっちぎりの1位。それだけ多くのマーケターが「コンテンツ」を重要視しているのでしょう。
また実際の企業の事例を見ても、その重要さがわかります。
例えば、HubSpotはブログへのトラフィックが全体の37%を占めており、コンテンツがサイトへトラフィックを集めるために欠かせない存在となっています。また、KISSmetricsでは、実に70%をブログやインフォグラフィックなどでサイトトラフィックを集めています。
サイトへの「集客」において、コンテンツマーケティングが大きな効力を持っていることがわかります。
2.コンテンツマーケティングの現状
さて、このように多くのマーケターにとって重要視されているコンテンツマーケティングですが、実際の現場では「どのような目的で使われ」「どのような課題がある」のでしょうか。
次は、それ見ていきましょう。
コンテンツマーケターの1番の課題とは?
以下はコンテンツマーケティングをやるにあたって、マーケターが何に課題を感じているかというリサーチデータです。これを見ると、「コンテンツの効果測定」や「エンゲージメントの高いコンテンツの作成」などに多くのマーケターが課題を感じているようです。
そして実際にはどのような成果指標を使っているのか、という質問には「サイトトラフィック」が62%で1番大きいものでした。コンテンツの効果というものは間接的なものがあるため、やはり多くのマーケターがサイトトラフィックを一つの成果指標として置いているのでしょう。
また、コンテンツマーケターとしての自己評価については、意外にも標準よりも高い実力を持っていると考えている人が多いようです。
コンテンツマーケティングに期待する8つの目的
次に、コンテンツマーケティングをどのような目的で行なっているかという質問です。基本的には「顧客との関係構築やロイヤリティー」「エンゲージメント」の向上を目指しているケースが大半のようです。
コンテンツマーケティングを顧客との短期的な関係よりも、より長期的な関係を目指すものとして使うという傾向が強いのでしょう。
ただ、「コンテンツマーケティングに対する戦略やプランを立てているか?」という質問には56%もの人が「具体的な戦略を立てていない」と答えています。これを考えると、コンテンツマーケティングという手法を自社のマーケティング戦略としてきちんと組み込むことがいかに難しいかがわかります。
※Soruce:http://contentmarketinginstitute.com/wp-content/uploads/2014/10/2015_B2C_Research.pdf
BtoCコンテンツマーケティングの戦術
では、実際、コンテンツマーケティングを行うとき、マーケターはどのようなコンテンツを使って、その効果をどう感じているのでしょうか。
データを見ると、twitterやfacebookなどが大きく広がっている現状と、その発信のしやすさもあってかソーシャルメディアのコンテンツが最も重要な施策として挙がっています。
ただ、その効果を評価する場合には、ニュースレターや、イラスト/写真、個人的な出来事などの発信が高いエンゲージメントを獲得すると答えています。
※Soruce:http://contentmarketinginstitute.com/wp-content/uploads/2014/10/2015_B2C_Research.pdf
3.コンテンツマーケティングの手法
さきほど、56%ものマーケターが具体的なコンテンツマーケティングについての戦略を持っていないとありました。そこで、ここからはコンテンツマーケティングの戦略とプランニングを行うための方法をご紹介します。
コンテンツマーケティング・プランニングの7つのテクニック
コンテンツマーケティングを行うためには、最初に対象となるターゲットの設定や、その動向を知り、何を分析するかが必要です。そのテクニックとして以下の7つが挙げらています。
ペルソナ、カスタマージャーニーマップ、マーケティングマトリックスなどのマーケティング手法はコンテンツマーケティングにおいても有効です。これらについては以下の記事を参考
にするといいでしょう。
1.ペルソナを作成するには以下を参考
参考:http://uxxinspiration.com/2014/03/persona/
2.カスタマージャーニーマップを作成するには以下を参考
参考:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/03/24/16722
3.マーケティングマトリックスを作成するには以下を参考
投資すべき領域とは?
また、コンテンツマーケティングをやるにあたって、予算をどう投下すべきかも大切です。その活動として以下の6つの領域に対して投資をすれば、自社に最適なコンテンツマーケティングを行えるでしょう。
コンテンツマーケティングのチェックリスト
以上、コンテンツマーケティングについて2015年の概観を見てきましたが、その質を担保するためにチェックリストを活用することがオススメです。戦略・プランニング・コンテンツ作成・コンテンツ拡散の4つの活動で以下をチェックしてみましょう。
※Soruce:http://contentmarketinginstitute.com/wp-content/uploads/2014/10/2015_B2C_Research.pdf
まとめ
いかがだったでしょうか。
2015年の「コンテンツマーケティング」についての概観を見てきましたが、実際に現場では、企業によって、その目的や手法、投資する領域など様々、重要なのは、自社にとって最適なコンテンツマーケティングを行っていくことです。
このインフォグラフィックを活用して、是非自社のコンテンツマーケティング戦略を考えてみてください。
※本記事はSimilarWeb[シミラーウェブ]、SmartInsights.com、JBHとのコラボ企画として作成されたインフォグラフィックを載せた「Infographic: The State of Content Marketing in 2015」を翻訳・編集・加筆修正したものです。
MarTechLab編集部
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