レポーティングツールとBIツールの本当の違いとは

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レポーティングツールとBI(ビジネスインテリジェンス)ツールは、似ているようで異なります。
それらがどのように比較されるかを理解するには、それぞれが満たすべきビジネスとレポート読者のニーズを個別に考えなくてはなりません。

本記事では、それぞれの特徴と果たす役割を明確にした上で、どう活用すべきかご紹介いたします。

 

1. レポーティングツールとBIツールのビジネスニーズの違い

レポーティングツールとBIツールの機能の違い

まず初めにレポーティングツールとBIツールの機能的な違いについてですが、BIツールには主に以下のような4つの役割があり、その中にレポーティング機能も含まれます。

(1)レポーティング

企業活動のあらゆるデータを可視化し、場合によってはダッシュボード化して各担当者と共有しながら、KPIといった各指標におけるパフォーマンスを監視します。

(2)OLAP(オンライン分析処理)分析

OLAPとは「Online Analytical Processing(オンライン分析処理)」の略であり、蓄積されたデータをさまざまな視点で解析して問題の要因を深堀ることで、解決策の発見、経営意思の決定に役立てます。

(3)データマイニング

データをクロス分析、相関分析、回帰分析といった手法を用いながら統計的に処理分析した上で、その中から法則性を導き出し問題解決の対処方法を得ることができます。

(4)プランニング

過去実績のデータをもとにシミュレーションし、予算計画を立てるために主に経営層が役立てます。
例えば販売実績や為替、市場の需要の予測を行ったうえで予実計画を具体的かつ確実なものにする際に活用されます。

BIツールの基本的な4機能

その上でレポーティングツールとBIツールは、それぞれ2つの異なるビジネスニーズに対応します。

レポーティングツールが解決できる課題

(1)進捗状況の把握

これまでに何が起こっているのか、ジョブの状態を表します。多くの場合、レポートはスタンダードな形式を使用して、毎日(または毎週、毎月)の仕事をより良く、より簡単に行えるようにします。

(2)特定部署のデータにフォーカス

例えば、配送部門の場合。その日の営業終了時までに出荷しなければならない顧客注文のすべてを記録したデイリーレポートを見て、目標を達成するために今何をすべきなのか判断します。

 

BIツールが解決できる課題

(1)ビジネスチャンスの創出

BI(ビジネスインテリジェンス)とは、現状分析と将来的なビジネスパフォーマンスを改善する方法を示します。
多くの場合、複数のデータソースを使用することで、これまでに認知していなかったデータ関係を発見し、新しいビジネスの可能性を探ることができます。
配送部門の例でいえば、
・時間の経過に伴う出荷パフォーマンス
・顧客満足度調査
・需要の季節変動
を分析することにより、収益性、競争力、顧客ロイヤルティを最大化するために、いつ、どのように配送部門を拡張すべきかを知ることができます。

(2) 部署横断的な活用

多種多様なデータを統合して整理することで、配送部門など現場での活用だけでなく、マーケティング部署やより上流の経営判断などで活用することができます。

 

「レポーティングツール」と「BIツール」は、比較してどちらの方が優れているというわけではなく、基本的に組織にはこれら両方のニーズが混在しています。
そのため、ツールやサービスの導入を検討する場合、自身の組織ではどちらのニーズが強いのかを明確にする必要があります。

 

2. 激しい変化に対応できるのはBIツール

レポーティングツールで起きる課題

多くの場合、レポートは繰り返し同じ形式を使用します。

レポート読者はフォーマットに慣れるので、必要な情報を一目で確認することができます。毎回新しいフォーマットを理解するために時間と労力を費やさずに済みます。

ただし、ビジネスの目標や状況が変化するにつれて、レポートも変更する必要があります。
修正、拡張、場合によっては完全に新しいレポートが必要になる場合も。

残念ながら、一部のレポートツールでは、レポート形式が規定されたテンプレートのみに制限されている場合があります。

つまり、レポート作成者は新しいレポートを作成するためにIT部門またはレポートツールベンダーに依頼しなければなりません。

これはITをボトルネックとして位置付けるだけでなく、顧客や市場のニーズに対するビジネスの柔軟な対応力や、レポート作成者自身が抱える他の重要なタスクへの取り組みの妨げになります。

 

BIツールの柔軟性

一方でBI(ビジネスインテリジェンス)ツールは、変化に柔軟かつスピーディーに対応できるように考慮して設計されています。

データから実用的なインサイトを導き出すプロセス全体をうまく実行できるかどうかは、レポート作成者が多種多様な新しいデータソースを適切な方法で組み合わせてうまくアウトプットできるかどうかにかかっています。従来型のBIでは依然としてITスペシャリストが使用する必要がありますが、近年のセルフサービスBIは理想的には、非技術者でも有意義なインサイトをすばやく得ることを容易にできるはずです。

さらに、BIツールおよび分析プラットフォーム上では、すべてのアナリストがタスクを簡単かつ迅速に実行できるようにする必要があります。

つまり、データエンジニアからビジネスアナリストまで、すべてのデータプロフェッショナルニーズに応えることができる、統合された1つのプラットフォームを持たなければならないということです。

従来のレポーティングツールとは異なり、市場の変化に対応できる最新のBIルーツは、AIと自然言語処理を用いてレポート作成者のタスクを効率化し、ITのボトルネックをパワフルかつスピーディーに解消することができます。

 

3. レポーティングツールとBIツールの未来像

レポーティングツールはBIツールに代替されていく

近年のデータ処理システムは、レポートの選択肢が増えて柔軟性が高まり、さらには分析機能さえも提供するようになってきています。これらの機能強化の一部は、埋め込みレポートとセルフサービスBIやちょっとした機械をシステムに埋め込むことで実現できます。
同様に、BIツールはよりインタラクティブになり、レポート読者にリアルタイムで結果を提供することで、柔軟で直感的なレポート機能を拡張させています。

レポート読者のニーズにおいてはまだまだ区別されることが多いですが、テクノロジーの観点からはレポーティングツールとBIツールの差は縮小しています。たとえば、先述の配送部門の例でいうと、適切なBIツールを使用すれば、今日の注文に必要なレポートを好みの形式で取得することができます。また、BIツールを使用して、データドリブンなビジネス上の意思決定を行い、出荷要件がピークに達した場合にトレードオフを明確にして優先順位を決定できます。

分析だけではない自社サービスに組込む活用

BIツールにおけるレポーティング形式は、ダッシュボードやPDFのみではありません。BIツール上ではデータプロフェッショナルが仕事を柔軟に行うだけでなく、同じプラットフォーム上でレポート読者がインサイトを活用することもできます。カスタマイズを行うことで、開発者はウィジェットを、スマートウォッチや携帯電話で独立して動作するアプリに変えたり、他のビジネスソフトウェアプラットフォームに組み込んだりすることができます。

 

4. いま使うべきなのはレポーティングツール?それともBIツール?

レポーティングツールは、特に最前線の運用スタッフが使用するように設計されています。
ニーズ発生時からアクションを起こすまでの遅延を最小限に抑え、場合によってはゼロすることができます。
一方でBIツールは、ビジネスパーソンが直接利用でき、ビジネスパーソンが必要とするインサイトを直接理解し、データからビジネスチャンスを生み出すことができます。

これまでにBI機能を使用せずにレポーティングツールのみを使用していた場合、ビジネスの開発に機会損失があるかもしれません。
BI機能を導入したい場合、データウェアハウスや分析プラットフォームなどを使用して断片的にBI機能を追加するのでは不十分で非効率的です。
リアルタイムに複雑なデータを、機械学習を通してビジネスインサイトまで結びつける、といったプロセス全体をカバーできる最新のマルチクラウドデータ分析プラットフォームを搭載したBIツールのほうが、より昨今のビジネスには適していると言えるでしょう。

あなたが大きく変化する市場にさらされており、蓄積された膨大なデータの中から大きなチャンスをつかむ必要があるのであれば、今がBIツールを導入するタイミングなのかもしれません。

 

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※本記事は、下記記事のコンテンツを翻訳・加筆修正しています。
https://www.sisense.com/blog/real-difference-reporting-business-intelligence/

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宮薗央光

宮薗央光

在イスラエルスタートアップと日本企業の橋渡しとして、イスラエルにて情報サイトの運営と双方の交渉の橋渡しを行う。 その後2018年ギャプライズに入社。マーケットインテリジェンス業界を推進すべく、営業経験を経て、現在はカスタマーサクセス領域に従事。

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