【2026年10月最新】通販・通教サイト表示速度ランキング|1秒以内表示率で見る421サイト
通販・通教サイト421件の1秒以内表示率、2026年10月版です。今回より前月比を掲載しております。
全体の中央値は42.0%(前月41.6%)とほぼ横ばいでした。しかし個社単位で見ると、前月トップ10だったサイトが1か月で24.4ポイント下落し、130位台まで落ちています。全体が動かないなかで、順位は激しく入れ替わっていました。
本記事では、通販新聞社「第85回通販・通教売上高ランキング」上位300社の運営サイト421件を対象に、2026年9月のCore Web Vitalsデータを集計。トップ10と前月からの変動をご紹介します。全421サイトの完全ランキング・前月比一覧・業態別分析は、無料の資料でご覧いただけます。
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※ LCP(Largest Contentful Paint)やCore Web Vitalsの基礎については、関連記事「Webサイトの表示速度の重要性とは|計測方法や改善法10選も解説」をご参照ください。
目次
なぜ今回から「1秒以内表示率」を主軸にしたのか
これまで本ランキングはp75 LCP(75パーセンタイルのLargest Contentful Paint)を軸にしてきました。Googleが合否判定に使う値であり、「遅いユーザーをどこまで救えているか」を測るには適した指標です。
しかし、その合格ラインを8割のサイトが超えた今、p75 LCPだけでは差がつきません。実際、2.5秒以内の達成率が90%を超える「優等生」は426サイト中139サイトに上ります。
一方で、ユーザーが「速い」と感じる境界は1秒前後にあります。1秒以内表示率は、この体感の境界をそのまま数値化したものです。「合格しているか」ではなく「何割のユーザーに気持ちのいい体験を届けられているか」を問う指標だとお考えください。
| 指標 | 何を表すか | 向いている用途 |
| p75 LCP(従来) | 遅いほうから数えて25%を除いた表示時間 | Google基準の合否判定/最悪ケースの改善 |
| 1秒以内表示率(新) | 全訪問のうち1秒以内に表示できた割合 | 体感の速さ/上位層とのベンチマーク |
両者の相関係数は0.747。おおむね連動はするものの、完全には一致しません。後述するとおり、この「一致しない部分」にこそ改善のヒントが隠れています。
欧州ではすでに「分布で見る」のが主流
この考え方はギャプライズ独自のものではありません。弊社が取り扱うサイト高速化ソリューション「Speed Kit」の開発元であるドイツ・Baqend社でも、ドイツ本国およびヨーロッパ市場では、p75のような代表値ひとつでサイトを評価するのではなく、「全訪問のうちどれだけが速い体験だったか」という分布を重視する見方が定着しています。
代表値は「合否」を判定するには便利ですが、裏を返せば分布の形を1つの数字に潰してしまう指標でもあります。同じp75 LCPの裏に、まったく違うユーザー体験が隠れている。この記事の後半で扱うのは、まさにその中身です。
2026年10月版・1秒以内表示率トップ10
「1秒以内表示率」とは、そのサイトへの全訪問のうち何%が1秒以内にメインコンテンツを表示できたかを示す指標です。Googleの合格基準(2.5秒以内)とは別に、ユーザーが実際に「速い」と感じているかを直接表します。
1位は「Webコミック ラザ(まんだらけ)」で87.3%。首位を維持しました。
| 順位 | 前月 | サイト名 | URL | 1秒以内表示率 | 前月差 | 参考:p75 LCP |
| 1 | 1 | Webコミック ラザ(まんだらけ) | https://laza.mandarake.co.jp | 87.3% | -0.9 | 0.7秒 |
| 2 | 2 | あみあみ | https://www.amiami.jp | 83.0% | -0.5 | 0.7秒 |
| 3 | 4 | メイソンピアソン | https://www.masonpearson.jp | 81.8% | +1.4 | 0.8秒 |
| 4 | 9 | 高島屋ふるさと納税 | https://furusato.takashimaya.co.jp | 81.1% | +4.2 | 0.8秒 |
| 5 | 3 | トレファクファッション | https://www.trefac.jp | 80.7% | -0.7 | 0.8秒 |
| 6 | 6 | mu-moショップ | https://shop.mu-mo.net | 77.7% | -1.0 | 0.9秒 |
| 7 | 8 | ライフネットスーパー | https://www.life-netsuper.jp | 77.0% | ±0.0 | 0.9秒 |
| 8 | 5 | 北の達人 | https://www.kaitekikobo.jp | 75.8% | -4.4 | 0.9秒 |
| 9 | 16 | フジ・コーポレーション | https://www.fujicorporation.com | 75.2% | +1.5 | 0.9秒 |
| 10 | 11 | GRL(グレイル) | https://www.grail.bz | 74.9% | -1.1 | 1.0秒 |
トップ10のうち、前月もトップ10だったのは6サイトです。「高島屋ふるさと納税」が9位から4位へ、「フジ・コーポレーション」が16位から9位へ上がった一方、前月10位だった「ノジマ iPhone」は圏外に落ちました(後述)。
アマゾン(www.amazon.co.jp)の1秒以内表示率は45.4%で、421サイト中180位。前月の194位から順位を上げましたが、アマゾンを上回るサイトはなお179サイト存在します。
11位以下〜421位の完全ランキングと前月比一覧は、無料資料に収録しています。
【今回から掲載】前月比 ― 1か月で何が動いたか
両月に存在した419サイトで前月比を取りました。
| 区分 | サイト数 |
| スコアが上昇 | 189サイト |
| スコアが下降 | 217サイト |
| 横ばい | 13サイト |
変動幅の中央値は-0.1ポイントで、全体としてはほぼ動いていません。しかし5ポイント以上動いたサイトは上昇34件・下降31件あり、個社単位では大きく入れ替わっています。
上昇したサイト
| サイト名 | 1秒以内表示率 | 前月差 | 順位 |
| アテニア | 30.1% → 44.5% | +14.4 | 302位 → 189位 |
| 集英社HAPPY PLUS | 59.5% → 72.6% | +13.1 | 86位 → 20位 |
| ロハコ | 25.4% → 38.2% | +12.8 | 342位 → 241位 |
| 静岡・お茶の市川園 | 51.1% → 63.8% | +12.7 | 138位 → 61位 |
| 花キューピット | 29.7% → 41.4% | +11.7 | 307位 → 216位 |
「集英社HAPPY PLUS」は13.1ポイント上昇し、86位から20位へ。1か月でエリート層(70%以上)に到達しました。
下降したサイト
| サイト名 | 1秒以内表示率 | 前月差 | 順位 |
| ノジマ iPhone | 76.3% → 51.9% | -24.4 | 10位 → 132位 |
| オールニーク | 60.7% → 38.5% | -22.2 | 79位 → 237位 |
| ノジマ モバイル | 53.5% → 35.3% | -18.2 | 121位 → 264位 |
| ボタニスト | 35.3% → 18.8% | -16.5 | 263位 → 370位 |
| ムラウチドットコム | 47.9% → 34.5% | -13.4 | 161位 → 273位 |
最も大きく下げたのは「ノジマ iPhone」で、24.4ポイントの下落。前月はトップ10(10位)でしたが、132位まで落ちています。同社の「ノジマ モバイル」も18.2ポイント下げており、サイト単体の問題ではなく共通基盤側の変化があった可能性がうかがえます。
エリート層も4サイトが入れ替わり
1秒以内表示率70%以上の「エリート層」は30サイトから31サイトへ増えましたが、顔ぶれは変わっています。
- 新規参入(5サイト):ロイズ、WELLP、DECENCIA、アイジェネリックストア、集英社HAPPY PLUS
- 陥落(4サイト):ノジマ iPhone、NADiff、生協/コープ、英語教材専門店ネリーズ
上位圏は固定されたものではなく、1か月単位で入れ替わります。到達することよりも、維持することのほうが難しいというのが、前月比を取って最初に見えた事実でした。
p75 LCPが同じでも、1秒以内表示率は最大44ポイント違う
p75 LCPが同じ値のサイトどうしでも、1秒以内表示率は40ポイント以上開くことがあります。
※ 「ポイント(pt)」とは:割合どうしの差を表す単位です。たとえば1秒以内表示率が17.2%のサイトと61.9%のサイトの差は「44.7ポイント」と表記します。これを「44.7%の差」と書くと〈17.2%の44.7%分=約7.7%〉とも読めてしまい、意味が変わってしまうためです。本記事では割合の差をすべてポイントで表記しています。
| p75 LCP | 該当サイト数 | 1秒以内表示率の範囲 | 開き(ポイント差) |
| 1.5秒 | 31サイト | 31.5%(サウンドハウス)〜63.6%(ワンステップ) | 32.1ポイント |
| 1.7秒 | 22サイト | 17.2%(たまひよSHOP)〜61.9%(ピーディーアール) | 44.7pt |
| 1.9秒 | 26サイト | 18.7%(オフィスコム)〜52.3%(ビオトピアマルシェ) | 33.6pt |
| 2.1秒 | 23サイト | 11.8%(アールエスコンポーネンツ)〜53.6%(コトリブ) | 41.8pt |
p75 LCPが同じ1.7秒のグループ。従来のランキングでは横一線に見えますが、実態は訪問の6割を1秒以内で返せているサイトと、6回に1回しか返せていないサイトが同居している状態です。
「合格しているのに速くない」サイトの正体
2.5秒以内表示率が高いのに1秒以内表示率が伸びないサイトは、「全員そこそこ待たせている」状態にあります。
| サイト名 | 2.5秒以内表示率 | 1秒以内表示率 | 差(ポイント差) |
| GLADD | 89.6%(145位) | 9.4%(413位) | 80.2pt |
| たまひよSHOP | 93.6%(49位) | 17.2%(379位) | 76.4pt |
| ギフティ | 89.1%(154位) | 17.0%(382位) | 72.1pt |
| USAGI ONLINE | 75.7%(330位) | 4.1%(419位) | 71.6pt |
| オフィスコム | 89.9%(142位) | 18.7%(371位) | 71.2pt |
いずれもGoogle基準では優等生ですが、1秒以内表示率では300位台〜400位台です。「Core Web Vitals合格」をゴールに置いていると、この層にいることに気づけません。
▼【無料DL】p75 LCP×1秒以内表示率の散布図など詳細分析を見る
421サイトの分布 ― 「普通のサイト」は訪問の6割で1秒を超えている
421サイトの1秒以内表示率の中央値は42.0%(前月41.6%)でした。中央に位置する「ごく普通の通販サイト」では、訪問のおよそ6割が1秒以内に表示できていないことになります。
| 区分 | 2026年9月 | 2026年8月 |
| 70%以上(エリート層) | 31サイト(約7.4%) | 30サイト(約7.0%) |
| 50〜70%(上位層) | 110サイト(約26.1%) | 117サイト(約27.5%) |
| 30〜50%(中間層・最多) | 159サイト(約37.8%) | 157サイト(約36.9%) |
| 30%未満(遅滞層) | 121サイト(約28.7%) | 122サイト(約28.6%) |
| 区分 | 1秒以内表示率(平均) | p75 LCP(平均) |
| エリート層(トップ10平均) | 79.5% | 0.84秒 |
| 遅滞層(ワースト10平均) | 6.3%(約12.7分の1) | 3.08秒(約3.7倍) |
p75 LCPで見れば「3.7倍の差」ですが、1秒以内表示率で見ると「12.7倍の差」になります。体感速度の格差は、代表値で見るよりずっと大きいのです。
なお、2.5秒以内表示率が75%以上(Googleの合格基準に相当)のサイトは337サイト(約80.0%)。合格は多数派である一方、1秒以内表示率が半数(50%)を超えるサイトは141サイト(約33.5%)にとどまります。
どのスピード基準で戦うべきか
-
- 1秒以内表示率 50%以上 ― まずは訪問の半分に速い体験を。達成は141サイト(約33.5%)。
- 1秒以内表示率 70%以上 ― 上位層の共通言語。達成はわずか31サイト(約7.4%)。
- CLS 0.1以下 ― 視覚的安定性。トップ10は全社がCLS 0.00を記録しています。
自社がどのパターンかを見分ける
| 状態 | 2.5秒以内表示率 | 1秒以内表示率 | 取るべき打ち手 |
| 全員そこそこ遅い | 高い(85%以上) | 低い(30%未満) | サーバー応答・共通リソースなど「全ユーザー共通の固定コスト」を削る |
| 速いが不安定 | 低い(75%未満) | 中位以上(45%以上) | 遅い側のユーザー・端末・ページを特定して個別対処する |
| 全体的に遅い | 低い | 低い | 基盤から見直す。部分最適では届かない |
| 良好 | 高い | 高い(70%以上) | 水準維持。上位層は毎月入れ替わっている |
まとめ ― 速さは、維持することのほうが難しい
前月比を初めて掲載して見えたのは、全体の数字はほとんど動かないのに、個社の順位は激しく入れ替わるという構図でした。
中央値は41.6%から42.0%へ0.4ポイント動いただけです。しかしその裏では、1か月で24.4ポイント下落してトップ10から132位へ落ちたサイトがあり、13.1ポイント上昇して86位から20位へ入ったサイトがありました。エリート層31サイトのうち5サイトは今月の新顔で、前月の4サイトが陥落しています。
表示速度は一度改善すれば終わりではなく、リリースや機能追加のたびに揺り戻します。まずは自社サイトが「全員そこそこ遅い」のか「速いが不安定」なのかを切り分けたうえで、毎月の推移を定点で見る体制をつくることが、順位を維持する前提条件になります。
完全版ランキング(全421サイト・前月比付き)と詳細な分析データは、以下より無料でダウンロードいただけます。
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※ 本ランキングは通販新聞社が発表した「第85回通販・通教売上高ランキング」上位300社の運営サイトを対象に、2026年9月のCore Web Vitals(Chrome UX Report)データを集計して作成しています。集計対象は計測データが取得できた421サイトで、計測できなかったドメインおよびコーポレートサイトは対象外としています。データ収集日は2026年10月14日です。
※ 「1秒以内表示率」「2.5秒以内表示率」は、対象期間中の全ページ表示のうちLCPがそれぞれ1.0秒以内・2.5秒以内であった割合を示します。
※ 前月比は、2026年8月・9月の両月に計測データが存在した419サイトを対象に算出しています。順位は各月の集計対象数(8月426サイト/9月421サイト)で振り直しているため、資料記載の順位と一致します。
MarTechLab編集部
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