LPOツール「SiTest」とは?機能や評判について徹底解説

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2023/11/29

SiTest(サイテスト)はコンバージョン率の向上に特化したオールインワンLPO(ランディングページ最適化)ツールです。

しかし、SiTestについて使い方や登録の仕方など、よく分からないと感じている人は多いのではないでしょうか。

本記事では、SiTestについて徹底解説。
サイト解析系機能とサイト改善機能の全11機能を紹介、ほかにもメリット・デメリット、プランなども紹介します。

ぜひ、サイト改善・分析にお役立ていただければと存じます。

SiTestとは

引用:【代理店様向け】SiTest ご提案資料

SiTest(サイテスト)とはコンバージョン率の向上に特化したオールインワンLPOツールです。

累計70万サイトを超える導入実績や、四半期に一度ユーザーに支持された製品を表彰するITreview Grid Awardにて13期連続で5部門同時の受賞歴を誇ります。

特にSiTestの最大の特徴は、多機能にも関わらず使いやすいこと。

Google OptimizeなどのABテストツールで可能だった基本的なテスト機能に加え、ポップアップの表示、エントリーフォーム最適化などノーコードでテストの実施からページのカスタマイズまで実施可能です。

サイトのCVR向上のために必要な機能が揃っているほか、ヒートマップなどのアクセス解析の機能も用意されているためLPOという領域においてマーケターやWeb担当者が欲しい機能がオールインワンで詰まったツールとなっています。

6つのサイト解析系機能

サイト解析系の機能は全部で6つ搭載されています。

  • ヒートマップ
  • タッチアクション
  • 録画再生機能
  • レポート機能
  • データ比較機能
  • アクセス解析機能

それぞれ解説します。

ヒートマップ

ヒートマップ機能はユーザーのクリック・スクロール・マウスの動きを視覚的に表示可能です。

サーモグラフィ表示やグラフ形式で離脱率や滞在時間を可視化できます。
ユーザーがサイト上でどの要素に最も関心を持っているか、離脱が発⽣しているポイントを定性・定量データで把握出来ます。

タッチアクション

タッチアクションはユーザーが行ったピンチイン・ピンチアウト(スマホでの拡大縮小)やフリックのアクションがアイコンで視覚化できます。
サイト訪問者が、スマートフォンのページ上の「どこでどのようなタッチ操作をしたのか」を詳細に閲覧可能です。

録画再生機能

録画再生機能ではウェブサイト上のユーザーセッションを録画し、動画で再生できます。
ユーザーの実際の動きをチェックすることで、ユーザーの⼼理状態に関する仮説立てやユーザビリティの確認が可能です。

また、LPだけでなくエントリーフォーム上でのユーザー行動も録画・再生できます。
どの項目で記入を止めフォームから離脱してしまうのかといった、UXのボトルネックも見つけられるでしょう。

レポート機能

SiTestでは分かりやすく豊富なレポートでデータの分析から改善までをより円滑に進めることができます。
レポート機能はヒートマップよりも、より数値を見える化した詳細な分析が可能です。

そのほかにも下記のようなレポート機能が備わっています。

フォームレポート エントリーフォームの項目別の入力状況を確認できる機能です。
スマートレポート 各種ヒートマップの分析結果をExcelにまとめてダウンロードできる機能です。
AIレポート サイト全体の最適化に繋がるユーザーの⾏動データを機械学習し、分析結果をPDFで出力できます。
オートメールレポート ウェブサイトのアクセス状況・ゴール達成状況・ヒートマップの概要をメールで共有できる機能です。

詳細な分析と同時に、レポーティングコストを大幅に圧縮できるような機能が特徴です。

引用:【代理店様向け】SiTest ご提案資料

データ比較機能

データ比較機能は、2つ以上のデータを比較しCVRにどのような影響を及ぼすかを確認できる機能です。
特にSiTestでは、さまざまな軸でデータを比較することができます。

例えば、ABテストを実施した際の変更前後のデータ比較、セグメント別の比較、チャネル別の比較など多種多様な軸でデータを比較し分析することが可能です。
サイト最適化に向けた改善事項の焦点をより明確化できるでしょう。

アクセス解析機能

アクセス解析機能は参照元ページや履歴、滞在時間を分析できる機能です。
ページごとの滞在時間を一覧で表示できるセッション分析や、独自ゴール(GA4でのイベントのような指標)を作成してコンバージョンを計測できるファネル分析なども可能です。

このようなデータはGA4の探索でも確認可能ですが、GA4のようにレポートの構築も必要なく専門的なスキルがなくてもアクセスデータを可視化できます。

また、ダッシュボードについても、SiTestでは指標ごとに最適化されたグラフの表示と数値で表示されます。
チャネル別にセグメントを分けたり、サイト全体のアクセスデータと指定したページ単体のアクセスデータの表示を切り替えたりすることも可能です。

数値の動向をスピーディーに把握できるので、想定外の変動や異常も早期発見できるでしょう。

5つのサイト改善系機能

一般的な解析系ツールとは違い、サイトのCVR向上に直結する機能も備わっているのがSiTestの特徴です。
ここではサイト改善系機能を5つ紹介します。

  • テスト機能
  • パーソナライズ機能
  • ポップアップ機能
  • EFO(エントリーフォーム最適化)
  • ウェブ広告連携機能

それぞれ解説します。

テスト機能

SiTestではABテスト・リダイレクトテスト・多変量テストの3つのテストを実施できます。
コードの知識や編集作業は必要なく直感的でスピーディーに変更・修正が可能です。

さらにGA4との連携を行うこともできます。
詳細は「Google Analytics 4 連携設定」を参照してください。

また、ABテストの結果についてはレポートやヒートマップなどのグラフィック形式でも比較できます。

引用:【代理店様向け】SiTest ご提案資料

パーソナライズ機能

引用:【代理店様向け】SiTest ご提案資料

SiTestでは流入ユーザーに合わせて、異なるコンテンツを表示させることが可能です。

設定できる条件は下記のとおり。

  • URLパラメータ
  • チャネル
  • OS
  • 地域
  • 時間や曜日
  • 新規かリピーターか

ほかにも合計で14個の条件設定が可能です。

ポップアップ機能

SiTestでは流入ユーザーが特定の行動を行った際にバナー型のポップアップを表示させることができます。
サイト訪問者の⾏動状況に合わせて最適なオファーを表⽰することで離脱防⽌やCVRの向上へ繋げることが可能です。

ポップアップを表示させるタイミングは、ブラウザの「ひとつ前のページに戻る」操作をした時やページの滞在時間に合わせて設定できます。
加えて、表示ポップアップのクリック率、ポップアップを経由したCV数が下記のような画面でレポーティングされPDCAに繋げることが可能です。

引用:【代理店様向け】SiTest ご提案資料

EFO(エントリーフォーム最適化)

SiTestではEFO(エントリーフォーム最適化)機能があり備わっています。

例えば下記のような機能があります。

  • フリガナ⾃動⼊⼒
  • 郵便番号による住所⼊⼒補助機能
  • 離脱防⽌ポップアップ表⽰機能

既存のフォームに対して補助の役割を追加し、CVR向上に繋げることができる機能が複数備わっています。
細かい導線の改善はCVR向上においても非常に重要です。

また、デフォルトで実装されている機能に加えて、有料オプションでは下記の機能も実装可能です。

  • BtoBサービスに特化した「BtoB フォーム最適化」
  • 1画⾯1項⽬で順を追って入力を進める「ステップ型フォーム(SMARTフォーム)」

EFOに特に課題を感じている企業にとっては、魅力的な機能といえるでしょう。

ウェブ広告連携機能

「AIリターゲティング」はGoogle、Yahoo!、Metaなどで使用しているCVタグとSiTestを連携できる機能です。

主要な各広告媒体と連携しCVデータを学習することで、CV見込みの高いユーザーに対してのみリターゲティングタグを発動します。
通常のリターゲティングオーディエンスよりもさらにCV見込みの高いオーディエンスが生成される機能です。

SiTestのメリット・デメリット

本章ではITreviewで掲載されているユーザーの口コミを紹介します。

SiTestが支持される理由

ABテストもパーツの切替もスムーズに設定できて運用ハードルが低いです。

レビューで語られているように、エディターの操作性も良く、SiTestは導入時のハードルが低いのが特徴です。

対象のウェブサイト全体にタグを設置すれば、全ての機能を利用できます。

タグを1つ設置するだけで、アクセス解析からABテスト、EFOなどあらゆる機能が使えるのはSiTestの大きな特徴といえるでしょう。

SiTestの懸念点

データ保存期間がもっと長いとありがたい。
全体が長いぺージの場合0~5%でもまあまあな長さなので、その中で細分化したデータがみれるようになるとより助かる。

SiTestのデータ保存期間は12カ月と決まっています。
(表形式のレポートデータに関しては、保存期間の限りは無く永続的にデータが保持されます。)

ヒートマップなどのデータを1年以上さかのぼって確認したい場合は、ダウンロードして保存しておきましょう。

SiTestのプランと費用

SiTestの基本料金のは、該当のサイトの月間PV数に応じて変動します。
また、⾃社内で⾃由にアカウント管理とクライアントへのアカウント共有が可能な代理店契約プランと、通常契約のプランで料金テーブルも変動します。

下記は通常プランの料金表です。

パッケージ 月間~10万PV 月額50,000円
エンタープライズ 月間~30万PV 月額80,000円
月間~50万PV 月額95,000円
月間~100万PV 月額124,400円
月間~150万PV 月額140,000円
月間~300万PV 月額162,200円

また、上記とは別に初期費用が50,000円必要で、年間契約です。

SiTestに申し込む前の検討事項


SiTestを導入する前に検討すべき2つの点を紹介します。

費用と機能に関する検討事項

SiTestは最低でも月額費用5万円に加えて初期費用が5万円かかります。
SiTestは豊富な機能を提供していますが、現時点でサイトの流入数が少ない場合や特定の機能が必要ない場合は、一旦無料のツールの使用を検討しても良いでしょう。

サイトの課題や必要な機能をしっかりと把握した上で、導入の必要性を検討すべきです。

無料トライアルで試してみる

SiTestでは無料トライアルでの利用も可能です。

また、無料トライアル時でもABテストの実施内容の提案や設定代行も実施してくれます。
CVRに課題を感じている場合やLPOツールの導入を検討中の方は、ぜひトライアルを実施してみましょう。

SiTest以外のおすすめツール4選

ツール導入の際は料金や必要な機能について検討することはもちろん、他ツールとの比較も必ず行いましょう。
本章ではSiTest以外のLPOツールを4つ紹介します。

VWO

VWOは、多機能なABテストツール。
ABテストはもちろん、多変量テスト、スプリットURLテストなどさまざまなテストを実行可能です。

また、Google Optimizeの終了に伴い、VWOは2023年1月22日から制限付きの無料プランを提供しています。

この無料プランでは、テスト対象の月間の訪問ユーザー数が月間5万人までと制限があり、それ以降は訪問数に従った従量課金制になります。
小規模なサイトや、初めてABテストを行うユーザーにとってはメリットが大きいでしょう。

ABテストのためにエンジニアにシステム実装を依頼しなくても、タグさえ埋め込んでしまえば、ツール上の操作だけでABテストを試すことができる。
WEB運用担当者の技術レベルでも手軽に実行できる。

お客様のお困りごとを解決するために「メルカリガイド」がVWOを導入した理由

AB Tasty

AB Tastyは、世界中の900社以上で採用実績のあるLPOツールです。

AB TastyではABテストを実施し、その結果を効果的に分析することに加えて、ウェブページにカウントダウン、進捗バーなどの多彩なウィジェットを追加できるため、ユーザーエクスペリエンスの向上に広範な適用が期待されます。

さらに、AB TastyはAIを活用してユーザーに訴求力の高い要素を特定し、関連性の高い商品を表示するなどのパーソナライズ機能もあります。
LPOツール側でユーザーデータの機械学習や、それをもとにしたコンテンツのパーソナライズが完結するのが特徴です。

強力なマーケティングツールをアドインツールとして使用しています。
ABテストとサイトでのカスタマイズを迅速に実施するのに理想的なソリューションです。

5年間慣れ親しんだGoogleオプティマイズからの切替で重要視したこと

Optimizely

Optimizelyは、世界シェア1位のABテストツール。

特にCVRの改善に強みを持っており、公式サイト上にも多くの成功事例が紹介されています。
Webサイトだけではなくアプリのテストもサーバーサイドで行うことが可能で、新機能の導入やUIの変更を段階的に展開するロールアウト機能も提供しています。

今までマーケティングチームからABテスト用にページを作る依頼を受けていたが、これを導入してからは基本的に開発者の手間が大幅に減りました。

【保存版】ABテストツール「Optimizely」完全ガイド

DLPO

DLPOは、日本国内での実績NO.1のLPOツールです。
DMP(サーバーに蓄積されるビッグデータ)やCDP(属性データや行動データ)に基づいたパーソナライズ配信機能に特化しています。

ただし、LPOやEFO機能がないため、LP最適化を行いたい場合はSiTestやAB Tastyを導入した方が費用対効果は高いでしょう。
現状のサイトの流入状況や今後の見通し、それぞれのプランや機能をしっかりと照らし合わせながら検討しましょう。

ユーザー全体のABテストを実施しながら各セグメントごとにも分析が出来るところが他にない強みだと思います。
各セグメントごとに良い傾向を見つけられれば最適化配信も可能なのでより効果の高い最適化が実現できます。

まとめ:SiTestに関する要点

SiTestはコンバージョン率の向上に特化したオールインワンLPOツールです。
こまでで紹介したSiTestの特徴について以下にまとめました。

  • サイト改善に必要な機能がオールインワンで実装できる
  • それぞれの機能が初心者向けで非常に使いやすい
  • 国産のツールなのでサポートが手厚い

最も大きいのはSiTestだけで多機能の実装が可能な点です。
分析から改善までツールをまたぐ手間が減り、シームレスになることでPDCAもより円滑に進められます。

特に運用型広告のキーワードやターゲティングの設定の自動化が進む昨今、サイト解析や改善は重要度の高いトピックといえるでしょう。

本メディアを運営する株式会社ギャプライズでは、WebマーケティングやWebサイト改善、Webサイト集客など、さまざまな課題や悩みに対応したビジネスを展開しています。
ABテストツールやWebページに関するご相談にも、対応可能です。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長(仮)

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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