満足度4.5!SOMPOダイレクト様の実データで挑む『UXカイゼン道場』Day1開催レポート

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「机上の空論ではなく、実践的なスキルを」—–

そんな現場のWeb担当者の声に応える画期的な講座「UXカイゼン道場」のDay1が、2月28日(金)に新宿の損保ジャパン本社ビルで開催されました。

当社が有する改善ノウハウとSOMPOダイレクト損害保険株式会社様の実データを組み合わせた、他に類を見ない実践型講座には26名のWeb担当者が参加。13時から19時半までの濃密な6時間半で、データ分析から仮説構築、改善案提案、そしてABテスト実装までの一連のプロセスを体験しました。

参加者は最先端の分析・改善ツールを実際に触れる機会も得ました。ユーザー行動可視化ツール「Contentsquare」でのデータ分析と、提案されたアイデアをすぐさま実装できるABテストツール「ABTasty」の組み合わせにより、分析から実装までをシームレスに体験できる環境が整えられました。

SOMPOダイレクト様は、SOMPOグループにおける唯一のダイレクト損害保険会社として、主力商品「おとなの自動車保険」で130万件を超える契約数を誇ります。そのWebサイトに蓄積された貴重なデータを用いることで、参加者は現実のビジネス課題と向き合う機会を得ました。

圧倒的満足度を誇るワークショップ

Day1終了後のアンケートでは、驚異的な満足度が示されました。26名の参加者のうち23名から回答が寄せられ、満足度は5点満点中4.5点という高評価。さらに注目すべきは、回答者全員が「実務に活かせる」と回答した点です。

参加者が評価した理由は多岐にわたります。「まさに実業務のフローと同じだったので再現したい」「実務ベースで多様な考え方や着眼点に触れられた」「切り口含め、分析の観点がアップデートされた」といった声が寄せられました。

「データの見方、切り口を変えるのが大事だと感じました」「実際のデータを見て分析ができてよかった」といったコメントからは、実データを用いた分析の価値が高く評価されていることがわかります。

また、「他社の方とコミュニケーションをとりながら考えることが新鮮だった」「会社のメンバーからは出てこないユーザー目線の着目点が参考になった」といった声も多く、異業種交流によって得られる新たな視点の価値も浮き彫りになりました。

「顧客視点はやはり三者三様ということがありありとわかった」「仮説立てで意見交換できたのがとても有益だった」といったコメントは、多様な視点を持ち寄ることの重要性を再認識させるものでした。

当日の様子

新宿の損保ジャパン本社ビルに集まった参加者たちは、Web改善に対する熱意を持った様々な業界のWeb担当者でした。会場内は開始前から活気に満ち、互いの自己紹介や情報交換が自然と始まる様子が見られました。

鎌田道場主によるオープニングセッションでは、「データに基づいた改善の本質は変わらない」という力強いメッセージとともに、単なる思い込みではなく、実際のデータから語り始めることの重要性が強調されました。年間500本以上のABテストを手がけてきた経験に基づく実践的なアドバイスに、参加者は熱心にメモを取る姿が印象的でした。

SOMPOダイレクト様からは山本俊樹氏が登壇し、実際のWebサイトデータや課題について共有。「おとなの自動車保険」サイトの現状と直面している課題について、包み隠さず率直に語られる様子に、参加者からは共感の声が上がりました。実際のビジネスシーンで直面する課題に触れることで、机上の理論では得られない生きた知識を吸収する場となりました。

グループワークでは6つのチームに分かれ、Contentsquareを使用したデータ分析から始まり、仮説構築、そして改善案の立案へと進みました。初めて触れるツールに戸惑いながらも、他社の参加者と積極的に意見を交わす姿が各所で見られました。「この数字はどう解釈すべきか」「ユーザーはここでどんな心理状態になっているのか」など、熱のこもったディスカッションが会場中で展開されました。

各チームの発表セッションでは、多様なバックグラウンドを持つ参加者ならではの視点から生まれた斬新なアイデアの数々が共有されました。同じデータを見ていても着目点や解釈が異なり、「なるほど、そういう見方があったか」と相互に学び合う場面が随所に見られました。

実践的な取り組みの概要

「UXカイゼン道場」の最大の特徴は、単なる座学ではなく、実際のデータを用いた分析から改善案の立案、そしてその場でのABテスト実装までを体験できる点にあります。

Day1では、各チームがSOMPOダイレクト様の「おとなの自動車保険」サイトの異なる改善領域に取り組みました。Contentsquareを用いたデータ分析では、クリック率やスクロール深度、離脱率など、実際のユーザー行動データを詳細に分析。データの「読み方」そのものから学べる貴重な機会となりました。

分析の結果から見えた課題に対して、各チームは様々な角度から仮説を立て、改善案を練り上げていきました。例えば、フォーム入力のステップやナビゲーション構造、情報の優先順位付けなど、UX改善の様々な側面に着目した提案が生まれました。

全体で10件の具体的なアイデアが提案され、その中から実装可能性と期待効果の高い4件がABテスト候補として選定されました。これにより参加者は「考えるだけ」で終わらない、実際の成果につながる体験を得られました。実装可否の判断には、SOMPOダイレクト様のビジネス戦略や技術的制約も考慮され、現実のプロジェクトさながらの判断プロセスを体験する機会にもなりました。

各チームの提案は互いに異なるアプローチを示しており、同じ課題に対しても「ユーザーの認知負荷を減らす方向性」「情報の優先順位を見直す方向性」「視覚的な明確さを高める方向性」など、多様な視点から改善案が提示されました。このように異なる切り口からのアプローチを共有し合うことで、参加者はWeb改善の多様な思考法を学ぶ機会を得ました。

最終的に選定された4つの施策は、Day2に向けて実際にABテストが開始されることとなりました。このプロセスが示すのは、「考える」から「実行する」までの一貫した流れであり、まさに実務で求められるスキルそのものです。

参加者が評価した価値

アンケート結果と参加者の声から、「UXカイゼン道場」が提供した価値は大きく4つの側面に集約されることがわかりました。

1. 多様な視点との出会い

「他社の方とディスカッションすることで普段得られないような視点から意見があり刺激があった」という声に代表されるように、異なる業界や立場の参加者が集まることで生まれる視点の多様性が高く評価されました。社内だけでは出会えない発想や考え方に触れることで、自社のWeb改善にも新たな風を吹き込めると感じた参加者が多かったようです。

2. 実データを用いた実践的分析体験

「実際のデータを見て分析ができてよかった」「データの見方、切り口を変えるのが大事だと感じました」といった声からは、実際の生きたデータを分析する貴重な機会が提供されたことへの評価が見てとれます。架空のデータや事例ではなく、実際のビジネスに紐づいたデータだからこそ得られる学びの深さが、参加者の満足度に繋がりました。

3. 顧客視点の多様性への気づき

「顧客視点はやはり三者三様ということがありありとわかった」というコメントは、ユーザー体験を考える上での重要な気づきを象徴しています。同じサイトや同じデータを見ていても、そこから読み取るユーザー心理や行動意図は人それぞれ。この多様性を認識し、幅広い視点からUXを捉える重要性を実感できたことが、大きな学びとなりました。

4. 仮説構築と意見交換の場としての価値

「仮説立てで意見交換できたのがとても有益でした」という声に代表されるように、データから仮説を立て、それを他者と共有し、ブラッシュアップしていくプロセスそのものに価値を見出した参加者も多くいました。このコラボレーティブな学びの場は、単なるスキル習得の機会を超えた価値を提供しました。

これらの声から見えてくるのは、「UXカイゼン道場」が単なるツールの使い方や技術の習得の場ではなく、実践的思考法とコラボレーションを通じた総合的なUX改善の学びの場として機能したということです。「実務に活かせる」と全員が回答した背景には、このような多面的な価値提供があったと言えるでしょう。

懇親会やコミュニティチャンネルによる交流機会

主催者・道場主からのコメント

Day1の成功を受け、道場主を務めた当社CXO事業部カスタマーサクセスチームマネージャーの鎌田洋介は次のように振り返りました。

「念願だった生データを活用したイベントを開催でき、感無量です。初めての試みでしたが、想像以上に参加者の皆様が積極的にディスカッションを行い、その結果、これまでにない視点からの改善アイデアが多数生まれました。普段は自社サイトの改善に取り組んでいる担当者の皆様が、改めてユーザー目線に立ち戻ることで、これほどまでに発想が広がるのかと感激しています。Day2では、実施した施策の効果検証を通じて、さらに深い議論ができることを楽しみにしています!」

SOMPOダイレクト様からも、講師として参加した山本俊樹氏から貴重なコメントをいただきました。

「私たちが日々向き合っているWebサイトの課題に対して、これほど多くの視点から改善案が提案されることに驚きました。特に、ユーザー目線で『わかりにくい』『迷ってしまう』と感じる部分を的確に指摘いただき、我々が気づかなかった課題発見にもつながりました。さらに『ユーザーの気持ちになりきって』UI全体を観察することの重要性について、改めて理解を深めることができた点は当社社員にとっても良い機会となりました。『お客さまが取りたい行動を当たり前にできるサイトであり続けたい。』少しでも理想とするサイトに近づけられるように今回提案いただいた施策の効果検証を進め、より良いユーザー体験の実現に活かしていきたいと思います。」

イベント成功の鍵となったのは、以下の3つの要素だと主催者側は分析しています。

    1. 実践的な環境設計: 実際のビジネスデータと最新ツールを組み合わせた、リアルな課題解決環境の提供
    2. 異業種交流の促進: 多様なバックグラウンドを持つ参加者同士の交流を促す、グループワーク中心の進行
    3. 即時フィードバック: アイデア提案に対して実装可否を即座に判断する仕組みにより、現実世界との接続を強化

この3つの要素が相乗効果を生み、高い満足度と学習効果につながったと考えられます。

参加者のDay2への期待

アンケートでは、Day2に向けた期待も多く寄せられました。主なものとしては以下のような声がありました。

    • 「改善施策のブラッシュアップ」
    • 「ABテストの分析方法の詳細」
    • 「フィードバックを活用した改善策の具体化」
    • 「他社の事例紹介」
    • 「施策決定のプロセスについて知りたい」

これらの期待に応えるべく、Day2では実施したABテストの結果分析を中心に、より深い知見を提供する内容を計画しています。

Day2の開催概要

「UXカイゼン道場」Day2は、2025年4月18日(金)13:00〜19:30に開催予定です。同じく新宿の損保ジャパン本社ビルを会場とし、Day1で実施したABテストの結果分析と、その結果を踏まえた改善策の検討を中心に進行します。

Day1で提案された施策のうち実際に実装された4つのアイデアについて、その効果や結果を詳細に分析。成功・失敗の要因を特定し、次のアクションプランを策定するプロセスを体験いただきます。また、参加者からのリクエストに応える形で、施策決定のプロセスや他社事例についても取り上げる予定です。

まとめ

「机上の空論を超えろ!」をスローガンに開催された「UXカイゼン道場」Day1は、参加者から極めて高い評価を得ました。満足度4.5/5、全員が「実務に活かせる」と回答するという結果は、このワークショップが提供した価値の高さを如実に物語っています。

SOMPOダイレクト様の実データを用い、最新のツールで分析から改善案立案、ABテスト実装までを体験する一連のプロセスは、まさに現場で求められるスキルそのものでした。特に、異なる業界のWeb担当者が集まることで生まれた多様な視点と、活発な意見交換が、参加者それぞれの気づきと学びを深める結果となりました。

「顧客視点は三者三様」「データの切り口を変えることの重要性」など、参加者が得た気づきは、日々のWeb改善業務に直接活かせる実践的なものばかりです。理論と実践のギャップを埋め、リアルな改善スキルを磨く場として、「UXカイゼン道場」は大きな一歩を踏み出しました。

4月18日に予定されているDay2では、実施したABテストの結果分析を中心に、参加者同士の対話と学びをさらに深める内容となります。Day1で始まった改善の旅が、どのような成果に結実するのか、引き続き注目していきたいと思います。

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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