自社サイトはAI検索に引用される状態か?無料診断ツールで“現在地”を測る方法

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AI検索の時代、買い手は問い合わせや資料請求の前に、ChatGPTやGeminiにこう尋ねます。「この会社は何をしているのか」「このカテゴリでおすすめは?」。そこで返ってくる答えが、そのまま自社の第一印象になります。

ところが多くの企業は、AIが自社をどう説明しているのか(そもそも説明できているのか)を把握できていません。従来のSEO指標では、そこが見えないからです。

この記事では、AI検索での“現在地”を無料ツールで測る方法、その簡易診断でわかること・わからないこと、そしてその先の進め方までを整理します。

そもそも自社サイトは、AI検索に「見えて」いるのか?

従来のGA4やSearch Consoleでは、AI検索で自社が引用・推奨されているかは測れません。AIエンジンが見ているのは検索順位ではなく、サイトの構造・著者性・構造化データ・引用のされやすさといった別の信号だからです。まずこの“AIから見た自社”を可視化することが、対策の出発点になります。

買い手の情報収集は、検索結果を上から順に見る形から、AIアシスタントに直接聞く形へと変わりつつあります。この変化のやっかいなところは、検索順位が良くても、AIが自社を正しく認識・推奨していなければ、そもそも候補にすら入らない点です。

なぜ従来のSEO指標では現在地がわからないのか

Search Consoleは表示回数を、GA4は流入を教えてくれます。しかしどちらも、「買い手がカテゴリで質問したとき、AIが自社を推薦してくれるか」という問いには答えられません。これがGEO(Generative Engine Optimization:生成AI検索最適化)特有の難しさです。測る対象そのものが、従来のSEOとは違うのです。

AIは自社サイトだけを見ているわけではない

LightSite社のCEO、Stas Levitan氏のブログによれば、AIは自社サイトだけでなく、レビューサイト(G2やCapterraなど)、Crunchbase、LinkedIn、業界メディア、Reddit・Quoraといったコミュニティまで、複数のソースを横断して企業像を組み立てています。これらの信号が一貫しているほど、AIは自社を正確に認識します。

逆に、自社サイトでは「AI可視化プラットフォーム」、LinkedInでは「GEOツール」、レビューサイトでは「SEOツール」、といった具合にカテゴリ表現がバラついていると、AIは市場でのポジションを掴みそこねます。現在地の把握とは、この“AIから見た自社像”を確かめる作業でもあります。

無料で現在地を測れる診断ツール2つ

現在地は、無料・登録不要のツールで数十秒で測れます。

ここでは性格の異なる2つ(気づきを得るための「AI Slop Detector」と、実務的に不足を洗い出す「GEO Checker」)を紹介します。いずれもネット上で誰でも使えるツールなので、まずはご自身で試してみてください。

AI Slop Detector|サイトを“ざっくり健診”する

ホームページとブログをクロールし、AI検索が実際に読む信号(構造・著者性・構造化データ・引用のされやすさ)を採点して、辛口の“診断結果”を返すツールです。約30秒・登録不要で結果が出ます。細かい分析というより、「うちのサイト、AIから見るとこう映っているのか」という最初の気づきを得るのに向いています。

>> AI Slop Detector

GEO Checker — スコアと不足要素を洗い出す

AI readiness(AI対応度)のスコア、サイトに見つかった/足りていない構造化データ(スキーマ)、そして優先度つきの改善リストを返す、より実務寄りのツールです。ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexity・AI Overviewsを想定した診断で、LightSiteによれば500万件規模のAIボットリクエスト調査がベースになっています。15〜30秒・登録不要で、「何が足りず、どこから直すか」の当たりがつきます。

>> Free GEO Checker

英語ツールだが、概要はGoogle翻訳でつかめる

どちらも英語UIですが、結果ページはブラウザのGoogle翻訳で概要は十分に読めます。

ここまでは、特別なツール契約もなく、ご自身だけで完結できる範囲です。まずは自社URLを入れて、現在地を眺めてみてください。

なお、診断結果はかなり率直かつ手厳しい表現で返ってきます。あらかじめ心の準備をしてから、その“現在地”を眺めてみてください。

無料の簡易診断で「わかること」と「わからないこと」

無料診断は現在地の把握には十分ですが、あくまで簡易版です。結果の「解釈」、直す「順番」、サイト全体や競合まで含む「深い分析」、そして社内を通すための「資料化」までは、簡易診断だけではカバーしきれません。

具体的には、次の4つが簡易診断では埋まりにくい部分です。

    • 解釈の壁:英語のスコアが出ても、それが良いのか悪いのか、自社にとって何を意味するのかが読み解きにくい
    • 打ち手の壁:「構造化データが足りない」と言われても、自社サイトの何を・どの順で・どう直すかまでは示されない
    • 深さの壁:診断は基本的に自社サイト単体。ページ単位・サイト全体の精査や、AIが自社をどの競合と並べて見ているかまでは見えない
    • 社内合意の壁:現在地と打ち手を日本語のレポートで示さないと、上司や経営層の予算・工数の承認につながりにくい

見落としがちな盲点|「自分が思う競合」と「AIが競合とみなすサイト」は違う

AIは、貴社が競合だと思っている企業とは別のサイトを“競合”として扱っていることがあります。その理由は、AIがコミュニティでの会話や第三者評価まで学習するため、そこで多く言及される企業を「このカテゴリで関連性が高い」と判断するからです。この認識のズレは、自社サイトを見ているだけでは気づけません。

LightSiteのブログでも、検索順位が良くても、コミュニティでの会話が一貫して競合ばかりに言及していれば、AIはその競合の方をカテゴリ内で関連性が高いと結論づけうる、と指摘されています。つまり“AIにとっての競合”は、自社が想定する競合リストと必ずしも一致しません。

この論点は、先日LightSiteのStas Levitan氏が来日した際にも、実務上とりわけ大きな盲点だと共有されたポイントです。「AIおすすめ」の土俵で本当に比較・対策すべき相手は誰なのか、ここを取り違えると、対策の方向そのものがずれてしまいます。だからこそ、“AIから見た競合”を特定することに価値があります。

AI検索での「その先」をどう進めるか

簡易診断でわかるのは、あくまで”現在地”までです。

多くの方がその次に感じるのは、「結果は分かったけれど、結局どこから改善すればいいのか」という疑問だと思います。

Gapriseでは、ご要望に応じて、AI検索における自社の現状をもう一歩詳しく整理し、改善の方向性を一緒に考える「AIサイト診断・個別相談」をご用意しています。

AIサイト診断・個別相談はこちら

まずはご自身で無料ツールを試してみてください。「もう少し深く知りたい」と思った際に、ご活用いただければ幸いです。

まとめ

AI検索での現在地は、無料ツールで誰でも数十秒で測れます。まずはご自身で、自社サイトがAIからどう見えているかを確かめてみてください。ただし簡易診断でわかるのは現在地まで。「結果の解釈」「直す順番」「競合ギャップの可視化」「社内向けの資料化」までは、簡易版ではカバーしきれません。

無料ツールで測ってみて、もし「で、結局どう直せばいいの?」と感じたら、そこからがギャプライズの出番です。LightSiteと連携した日本語の詳細レポートで、次の一手までご提案いたします。

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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