【600回以上のABテストから判明】5つのフェーズで分かる、サイト改善やることマニュアル
皆さんこんにちは。ギャプライズの石山です。
「サイト改善、何からはじめればいいかわからない」「属人的になっている」「コンバージョン率が上がらない」・・・そんなお悩みをよくお伺いします。
これらはすべて、実施している改善活動が今のサイトの改善度合いに適していないことが原因です。
弊社で過去600回以上実施したABテスト結果から見えた、
・自社の改善フェーズを判断する方法
・各フェーズに合わせた実施すべき改善施策
をご紹介します。
1.サイト改善がうまくいかない理由
サイト改善がまったく進んでいない状況で、ターゲットを意識せずに思いつくままにABテストをまわし、負けつづけていないでしょうか?
もしくは、ターゲットが見え一定の成果はでているものの、コンバージョン率が上がりにくくなったり、テストアイデアが枯渇したりしていませんか?
上の2つのケースは、サイトの改善状況に施策が一致していない典型例です。
例えば1つめのケースでは、がむしゃらにテストを回すより負けを覚悟の上で、ターゲットの特定から始めたほうがターゲットへ的確な訴求ができるため、後のテストに勝ちつづけコンバージョン率の効率的な向上が見込めます。(ターゲットがしっかり確定していればABテストせず本番反映することも可能です)
2つめのケースの場合、ターゲットが見え、かつある程度改善が進んでいるので、さらにコンバージョン率を高めるためになにをすればよいかきちんとした軸足・戦略が必要です。
改善度合いに応じて5つのフェーズに分類し、フェーズに応じた施策を実施することで確実にコンバージョン率は上げられます。
次の章で、各フェーズの特徴をご紹介します。
2.改善度合いに応じた5つのフェーズ
フェーズ1:ユーザー属性・ニーズが見えていない
言い換えると、ターゲットがまったく見えていない状況です。
ターゲットが見えていなければ、いくら施策を実施しても失敗に終わり機会損失が拡大するリスクがあります。ターゲットの輪郭をつかむため、まず徹底的なリサーチと、そこから見えた仮説をABテストで検証する必要があります。
フェーズ2:ユーザー属性・ニーズが見えかけている
リサーチを踏まえたABテストの結果、ターゲットが少しずつ見えている状況です。
ターゲットの輪郭が浮かび上がり、ABテストの勝率・改善率がだんだんと向上するころです。
ただし、「ターゲットを確定させる」という方針は絶対にぶらしてはいけません。
フェーズ3:ユーザー属性・ニーズが見えている
ターゲットが見えており、ニーズにそった訴求を的確に実施できている状態です。
見えたニーズに対して、CVにつながるようなより深い訴求に磨き上げる必要があります。
フェーズ4:コンテンツ・ページ全体の整理
ターゲットは見えており、さまざまなニーズにそったコンテンツが揃っています。
しかし、コンテンツを追加した結果、往々にしてWebページにストーリー性がなくコンテンツ同士の境界が曖昧になっています。
一連の顧客体験としてCVにスムーズに促すために、コンテンツ内で情報の優先順位をつけるだけでなく、ページ全体でストーリーを整えましょう。
フェーズ5:個別最適化(パーソナライゼーション)
ユーザーのページ内での動きや訪問回数、ログイン/非ログインといったセグメントにより細分化し、セグメントごとにコンテンツ・訴求・ストーリーを一貫して出し分けることが要求されます。
今、貴社のサイトはどのフェーズに位置づけられますか?
サイトがどのフェーズに位置し、どういった改善活動を進めればよいか把握することで、着実にコンバージョン率を向上できます。
今回はホワイトペーパーとして、「より詳しい各フェーズの特徴」と「フェーズ1~2でやるべきこと」を公開します。
確実かつ効率的にサイト改善をおこなうため、ぜひダウンロードしてください。

MarTechLab編集部
このブログでは、ABテスト、サイト改善、UI/UXデザイン、広告最適化、インフルエンサーマーケティングなど、多岐にわたるトピックを取り扱っています。また、業界の専門家にインタビューを行い、実際の事例や成功事例を紹介することで、読者に有益なインサイトとアイデアを提供しています。