コンバージョン率向上のために押さえるべきデジタル体験12の指標
ユーザーがサイト内で求める体験は日々変動しています。
では、2020年デジタルマーケティングを成功させるためには、どのような点を抑えるべきでしょうか?
顧客体験分析プラットフォームContentsquareは世界70億セッション、400サイト、9業界を調査し、以下12の指標を分析しました。
(1)デバイス別トラフィック
(2)新規vs 再訪ビジター
(3)有料vs オーガニックトラフィッック
(4)直帰率
(5)読み込み時間
(6)セッション毎のページビュー
(7)見られないサイト内コンテンツ
(8)サイト滞在時間(平均、ランディングページ&決済ページ)
(9)読み込み時間コンバージョンまでのセッション
(10)コンバージョンセッションでのページビュー
(11)コンバージョン率
(12)決済コンバージョン率(ECのみ)
今回はこの中でも「見られないサイト内コンテンツ」「読み込み時間」の2つに焦点を当て、調査データ、デジタルマーケティングを成功させる上でのポイントをご紹介いたします。
目次
1.69%のサイト内コンテンツが見られていない
見られていないサイト内コンテンツの計測は、コンテンツの優先順位付けやサイト上の問題点を明確にすることに役立ちます。業界平均で69%のコンテンツが見られていないとい結果が出ています。
特に金融サービスと美容/コスメは極めて高く、75%ものコンテンツが見られておらず、コンテンツが無駄になってしまっていると捉えられます。
と同時に、コンテンツの優先順位付けや、最適化に大きな伸びしろがあるとも言えます。
ユーザーが効率よく求める情報にたどり着くためには、
・コンテンツ量を調整する
・重要なコンテンツの最適化やアップデートする
行っていくことが重要です。
2.読み込み時間3秒で5割のモバイルユーザーが離脱
全業界におけるページの読み込み時間の業界平均は2.39秒です。
読み込み時間に3秒以上かかってしまうと50%ものモバイルユーザーは離脱してしまうことも確認されており、モバイルユーザーの短気さが伺えます。
業界別に読み込み時間を比較してみると、
・金融 2.39秒
・エネルギー 2.91秒
と極めて時間がかかっています。
また、調査では読み込み時間とページビュー数に相関関係があることもわかっており、
読み込み時間が20%長いとページビュー数は20%減ってしまいます。
それに比べ、ECサイトを持つ業界のパフォーマンスは高く、1セッションで閲覧されるページ数も多いです。
・アパレル
読み込み時間:1.91秒 ページビュー数:6.11ページ
・食料品
読み込み時間:2.01秒 ページビュー数:5.65ページ
デバイスごとの比較では、自動車、エネルギー、金融等多くの業界でモバイルの読み込み時間が長いことが判明しました。
データから読み込み時間とページビュー数に相関関係が見られたものの、直帰率には見られませんでした。
すなわち、ユーザーをサイトの先に導こうとして読み込み時間が長くなると、価値の高いユーザーを逃してしまう可能性もあるということです。
ユーザーにストレスのないサイトにするためには、読み込み時間削減の施策を行う必要性があります。
3.まとめ
今回はデジタルマーケティングを成功させるために抑えるべき、2つの指標をご紹介いたしました。
ご紹介したデジタル体験データはサイト改善をしていく上で、大きな手掛かりになるのではないでしょうか?
その他10の指標や成功のポイントについては、以下の資料からご覧いただけます。
是非ご覧ください。
▼「2020年版デジタル体験で勝ち抜くベンチマークレポート」ダウンロードはこちらから
阿多 佑梨花
2018年秋にギャプライズに入社。前職で2年半、総合通販業界にてアパレルの店舗運営に従事。ギャプライズ入社後、インサイドセールスの経験を経て、現在は自社マーケティングを担当。