Amazon広告の種類~ディスプレイ広告・動画広告編~
先日、公開したAmazon広告の種類~スポンサープロダクト・スポンサーブランド広告編~では、Amazonの検索結果画面に表示される広告を用いて、商品の売り上げを伸ばすためのノウハウをお伝えしました。
スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告で売り上げを拡大した後は、Amazon内で認知拡大することが重要になります。
認知拡大には、ディスプレイ広告と動画広告の2種類が役立ちます。
今回は、Amazon内の認知拡大に役立つ、ディスプレイ広告と動画広告について詳しく説明していきます。
1.ディスプレイ広告
Amazonのディスプレイ広告は、「Amazon内のトップページ」「検索結果画面」「商品詳細ページ」「決済完了ページ」の4画面に広告の出稿が可能です。
上記4つは、デスクトップ・モバイルともに出稿可能です。
デスクトップの場合、上記に加え、ランキングページやレビューページへの出稿も可能です。
1-1.ディスプレイ広告の出稿場所
トップページ
表示サイズ:①,③ 300×250
② 1940×500
広告の遷移先:Amazonストア広告や商品詳細ページ
トップページに出稿可能なディスプレイ広告は、「これから商品を検索する人」に広告を表示できます。
「これから商品を検索する人」は、明確に買いたいものがある状態です。
過去に閲覧した商品の広告を表示できれば、クリックされる可能性は高いです。
例外として、トップページには、「何となくAmazonを開いた人」もいますが、基本的に広告を見てもらいやすいと考えて良いです。
検索結果画面
表示サイズ:①160×600
②728×90
広告の遷移先:Amazonストア広告や商品詳細ページ
検索結果画面に出稿可能なディスプレイ広告は、「どの商品を買うか検討中の人」に広告を表示できます。
「どの商品を買うか検討中の人」は、買いたい商品が大まかには決まっていますが、比較検討する可能性が高いです。
検索結果に関連する商品の広告を表示できれば、クリックされる可能性が高まります。
商品詳細ページ
表示サイズ:①224×250
②1940×500
③250×300
④728×90
広告の遷移先:Amazonストア広告や商品詳細ページ
商品詳細ページに出稿可能なディスプレイ広告は、「詳細ページの商品に興味を持っている人」に広告を表示することができます。
「詳細ページの商品に興味を持っている人」は、商品を買うか、類似商品との比較検討を行うか、離脱するかの3択です。
詳細ページと同ジャンル商品の広告を表示できれば、クリックされる可能性は高くなります。
決済完了ページ
表示サイズ:①300×600
②300×250
広告の遷移先:Amazonストア広告や商品詳細ページ
決済完了ページに出稿可能なディスプレイ広告は、「今まさに購入した人」に広告を表示できます。
「今まさに購入した人」は、基本的に購買意欲が高い状態です。
購入したものと関連性の高い商品の広告を表示することができれば、クリックされる可能性は高いです。
例えば、ワインを買ったユーザに対して、ワイングラスやチーズなどの広告を出稿するのは良い施策です。
1-2.ディスプレイ広告の運用法
ディスプレイ広告では、ターゲティングとキーワードの選定が重要です。
ターゲティング大きく分けると「商品ターゲティング」「関連カテゴリターゲティング」「興味関心ターゲティング」の3種類です。
商品ターゲティング
宣伝したい商品を1つ選び、その広告を表示させたい商品をいくつか選びます。
そうすると、広告を表示させたい商品を見たユーザーに宣伝したい商品の広告が表示されます。
関連カテゴリターゲティング
宣伝したい商品を1つ選びます。
その後、宣伝したい商品の関連カテゴリを選択することで、関連カテゴリに広告が表示されます。
カテゴリの設定法によっては、関連性の低い商品に広告が表示される場合があるので注意が必要です。
興味関心ターゲティング
興味関心ターゲティングは、人の興味関心に合わせることができます。
興味関心リストの中から、宣伝したい商品に当てはまるカテゴリを選択すると、選択したカテゴリを閲覧したユーザーに対して広告が表示されます。
キーワードのマッチタイプ
キーワードに関しては、マッチタイプに気をつける必要があります。
キーワードのマッチタイプとは、どのような語句で検索されたときに広告を出すかを決めるものです。
Amazon広告の場合、類義語や同義語、変換ミスや打ち間違い、語句間のスペースの有無などはすべて別のキーワードとして処理されます。
つまり、「ヴィトン」と「ビトン」では、別の検索結果が出てきます。
マッチタイプを意識して運用を行うだけで、広告効果が大幅に変わることもあるので、意識したほうが良いです。
2.動画広告
Amazon内のもう1つの認知拡大施策が動画広告です。
一般的に、動画広告はディスプレイ広告などに比べて、より多くの情報を短時間で伝えることができます。
サイバーエージェント・オンラインビデオ総研の調査によると、2020年までに動画広告の市場は2,900億円まで拡大すると予想され、この数年間で勢いのある広告形態になっています。
Amazonでも、昨年8月頃から動画広告のサービスが始まりました。
2-1.動画広告の出稿場所
トップページ
表示サイズ:300×250
広告の遷移先:Amazonストア広告や商品詳細ページ
商品詳細ページ
表示サイズ:1940×500
広告の遷移先:Amazonストア広告や商品詳細ページ
2-2.動画広告の特徴
Amazonの動画広告の特徴は2つです。
・動画のルール
・1日最大2回のフリークエンシーコントロール(接触回数)
動画のルール
Amazonの動画広告にはいくつかのルールがあります。
ルールを守らないと、Amazonから動画広告の配信が認められません。
①動画の長さは3分以下
②音声必須
③動画広告の50%が画面に入った段階で、ミュート状態での再生がスタート
フリークエンシーコントロール
※フリークエンシーコントロール:ユーザー1人当たりにおける1日の広告の表示回数
動画広告は、1ユーザーに対して1日最大2回までしか、広告を表示できません。
つまり、1日の間に何度も動画広告が表示されイメージが悪くなることを防止できます。
その結果、ブランド毀損が起きるリスクを抑えられます。
3.おわりに
今回は、Amazon広告のなかでも、認知拡大を得意とするディスプレイ広告と動画広告にフォーカスしました。
Amazon内で商品は売れているが、もう1ノビさせたいと考えている方には参考になったでしょう。
Amazon内で商品が売れない事に困っている方は、Amazon広告の種類~スポンサープロダクト・スポンサーブランド広告編~をご覧ください。
しかし、Amazon広告を実際に運用するとなると運用者やデザイナーの確保、アカウントの効果測定など様々な困難があります。
弊社では、AIを用いて、Amazon広告のスポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、ディスプレイ広告を最適化可能なKenshoo(ケンシュー)があります。
もし、AI最適化ツールにご興味があれば、一度AIを用いた広告自動最適化ツール徹底比較2019をご覧ください。参考になるかもしれません。
Amazon広告でお困りのことがあれば、弊社に一度ご相談ください。
解決策を導き出せるかもしれません。
MarTechLab編集部
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