Amazon広告の種類~ストア広告・カスタム広告編~

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2019/06/25

これまで、数回に渡りAmazon広告(Amazon Advertising)の情報をお届けしてきました。

今回は、「ストア広告」と「カスタム広告」について取り上げます。

Amazon広告の中でも、ユニークな広告手法である「ストア広告」と「カスタム広告」の特徴やメリット、デメリット、利用条件などをお届けします。

1.Amazonストア広告とは

ストア広告とは、Amazon上に独自のURLを生成し、Amazon上に出品している商品をブランドごとにまとめ、ブランド全体の紹介を行うことが可能です。

独自のURLであるため、外部からの流入を促すことも可能です。

顧客ロイヤリティの向上に役立つとされ、Amazon内部や外部に対するランディングページ(LP)として使用できます。
そのため、ブランド認知度の向上やクロスセルの可能性もあります。

1-1.メリット

Amazonストア広告のメリットは5つあります。

  1. Amazonブランド登録をしているユーザーであれば、作成は無料で行なえます。
  2. ストア広告の作成は、コーディングの知識が不要で、Amazon側で用意されたテンプレート(マーキー、ハイライト、商品グリット)を使用することでストアの作成ができます。
  3. ストア広告は、ストアページの訪問者数、閲覧数(PV)、売上などのインサイトを確認できるので、広告キャンペーンの最適化がしやすいです。
  4. ストア広告をAmazonスポンサーブランド広告とディスプレイ広告をクリックした際の遷移先に指定することが可能なため、Amazon内で、広告の効果を上げやすくなります。
    ※スポンサーブランド広告は、こちらで詳しく取り上げています。
    ※ディスプレイ広告は、こちらで詳しく取り上げています。
  5. ストア広告自体に、画像を多く使用することができるのでブランドストーリーやイメージを顧客に伝えることができます。

1-2.利用条件

利用条件は、Amazonブランド登録をしていること、スポンサープロダクトが利用可能な状態であることです。
Amazonブランド登録は、特許庁から取得した商標登録とブランドを入れるべきカテゴリ、ブランドの商品が製造、流通している国のリストが必要です。

これらがないと、ストア広告を始められません。

Amazonは、ブランド登録を済ませることで、正確なブランド情報を表示し、ブランドを保護することが可能です。

この申請は、事業会社でなく、代理店でも申請可能です。

1-3.事例

【マーキータイプ:ラングスジャパン

ストア広告の事例1.ラングスジャパン

マーキーは、ストア広告で商品の購買を完結させる狙いがあるわけではなく、ストア広告をきっかけとして、ジャンルごとの商品一覧ページや特集などに遷移させることが狙いです。
【ハイライトタイプ:hiorie

ストア広告の事例2.hiorie

ハイライトは、関連商品等を訴求するため、ある種ショーケースとしての役割があります。
【グリッドタイプ:TABITORA

ストア広告の事例3.TABITORA

グリッドは、TABITORAのように、商品を多く並べる事が可能なため、商品訴求に最も向いています。

1-4.ストアページの構成

ストアページには10個の構成要素があり、コンテンツタイルと呼ばれています。
コンテンツタイルを管理画面で組み合わせることで、ストアページを完成させます。
コンテンツタイルは、ヘッダーやテキスト、動画、商品、画像、ギャラリーなどがあります。

1-5.利用料

Amazonストア広告の作成は無料とお伝えしましたが、出稿する際などにはお金がかかります。

Amazonストア広告は「スタンダートランディングページ」としてAmazon広告の1種類です。
スタンダートランディングページの最低出稿料金は500万円からで、制作費や誘導費も含まれます。
素材を用意することで、ストア広告の作成をAmazonが行ってくれるサービスです。

掲載期間中はストア広告の中身を変更することはできません。
そのため、ストア広告に掲載する商品は、冷静に選択する必要があります。

2.Amazonカスタム広告とは

Amazonカスタム広告とは、Amazonで商品の販売をしていなくてもプロモーションとして使用することができます

2-1.カスタム広告の特徴

カスタム広告は、デジタル広告だけでなく、ライブイベントとの連携やAmazonの商品発送の梱包内にチラシやブックカバーを同封することができます。

Fox Studiosの例では、テクノロジーを用いて最先端のブランド体験を提供しました。

2-2.カスタム広告の種類

現在、Amazonの公式ページに掲載されているカスタム広告はインシップ広告(チラシ)とブックカバー広告の2種類あります。
共に、商品梱包の中に同封することができるので、チラシやブックカバーが顧客に見られる確率が高いです。

インシップ広告(チラシ)

インシップ広告の最低出稿量は100万円からで、最低部数も10万部からです。
チラシの形状はペラ、折り、リーフレット、中綴じと4種類から選択できます。

ブックカバー広告

ブックカバー広告の最低出稿量は150万円からで、最低部数は10万部からです。
チラシの形状はペラのみで、同封する際はブックカバーとして使いやすいように、折り線のガイドなどをつけるのが懸命な選択かもしれません。

インシップ広告(チラシ)、ブックカバー広告共に、広告を入れる商品の指定はできません。
また、最低出稿量には、チラシ/ブックカバー自体の制作費、在庫までの輸送費等は含まれません。

3.おわりに

ストア広告、カスタム広告は、今までに紹介したスポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、ディスプレイ広告、動画広告とは毛色が異なる広告です。

特にカスタム広告は、あまり見かけることのない広告形態です。

なかなか見かけない広告形態を使用することで、競合とは異なる潜在層にアプローチできるかもしれません。

そのほかのAmazon広告について詳しく知りたい方はこちら

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MarTechLab編集部

このブログでは、ABテスト、サイト改善、UI/UXデザイン、広告最適化、インフルエンサーマーケティングなど、多岐にわたるトピックを取り扱っています。また、業界の専門家にインタビューを行い、実際の事例や成功事例を紹介することで、読者に有益なインサイトとアイデアを提供しています。

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