Amazon内の広告だけでは不十分⁉DSP広告のイロハ

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2019/07/02

これまでのAmazon広告の記事は、Amazon内で、成果を最大化するための方法をお伝えしてきました。

今回は、Amazon広告の1種類である、DSPについて紹介します。
DSPは、Amazon広告のデータを用いて、Amazonの外に広告を出稿できる唯一の広告です。

一緒にDSPへの理解を深めていきましょう。

1.AmazonDSPとは

AmazonDSPは、Amazonディスプレイ広告と動画広告をAmazonの外に配信することが可能なサービスです。

実際に、Amazon以外のページでAmazonの商品詳細ページにつながる広告を見つけた場合は、AmazonDSPの可能性があります。

広告を出稿する際、AmazonDSPは、閲覧履歴や購買履歴をベースに、興味関心が高いとされるユーザーにターゲットを絞ることが可能です。
つまり、Amazon内での行動履歴から、ユーザーがどんな商品を欲しがっているのかを予測しターゲットを決めることができます。

ターゲティングは、ユーザーの閲覧履歴・購買行動だけではなく、そこから想定される30種類以上のセグメントに加え、広告主が持つデータの使用も可能です。
他の媒体にはない、AmazonDSP独自の強みと言えます。

さらにAmazonDSPは、広告を出稿する際、出稿先がブランド毀損につながる以下のようなサイトには広告を出稿できない仕組みになっています。

  • アダルトサイト
  • 特定の宗教団体への勧誘サイト
  • 個人情報の取得が目的のサイト

2.AmazonDSPの出稿条件

AmazonDSPは、Amazonで商品を販売していない企業でも広告を出稿できます。
DSPからの遷移先は主に、Amazon内の商品詳細ページ、自社LPなどです。
そのため、Amazonに商品を出品していない企業は、自社LPなどに遷移させることになります。

AmazonDSPのターゲティングを使用し、自社サービスに関心のある層へ広告を表示させることで、自社の売上が上る可能性があります。
しかし、DSPに出稿するには、いくつか壁があります。

通常、DSPを運用するのは、AmazonかAmazonDSP取り扱い代理店です。
さらに、Amazon広告は、アルコール類や金融商品、化粧品、公営ギャンブルなど一部アカウントの事前審査が必要なものや広告の出稿前に判断が必要なものがあります。
詳しくは、公式サイトをご確認ください。

さらに、AmazonDSPは広告審査が人の手で行われるため、とても厳しいチェックが入ります。

その結果、1回の審査に3営業日以上かかることが多く、細かな点を指摘されて、審査が通らなかったために広告配信のスケジュールが狂うこともあります。

特にクリエイティブは様々なサイズが必要になることがあるのでしっかりと準備をすることが大事です。
仮に、しっかり準備をしても、クリエイティブがすべて使用されないこともあります。
詳細は、Amazonの広告媒体資料をご覧ください。

そのほか、出稿する際の注意点は、AmazonDSPは最低出稿量が150万円からで、キャンペーンの運用はすべてAmazon側の裁量で行われます。
その上、運用方法の詳細についてAmazonは公開をしてくれません。
さらに、運用型商品なので、広告費の満額消化も保証されていません。

AmazonDSPは、とても魅力のあるターゲティングができる一方で、広告主側でコントロールできる部分が他の広告と比べると少ないです。

3.AmazonDSPの運用法

AmazonDSPのコントロールできない部分を理解した上で、無事に出稿しても、そこで終わりではないです。

DSPの効果を見極め、PDCAサイクルを回すことが必要不可欠です。
しかし、運用をAmazonに任せる場合、こちら側から起こせるアクションは少ないです。

DSPの運用法は、目的を明確にした上で、効果が出る可能性がある施策を回すことで効果が最大化しやすいです。

DSPは、Amazonの外にいるユーザーに訴求するので、Amazon内に表示できる広告とは目的が大きく異なります。
DSPは、あくまでも購入をするときの検討対象に入れてもらうことです。
つまり、購入数を増やすためのサポート役です。

そのため、多くの企業は、DSPの目標を広告からどれだけの人数を商品詳細ページに集めることができるかです。

買い物を目的とせずにネットを使用している人を商品詳細ページに動かせるかがキーポイントになります。

1つ目は、Web広告では、よく使用されるリターゲティングです。
リターゲティングとは、自社サイトを訪問したユーザーやAmazon内の商品詳細ページを訪問したユーザーに対して、Amazon外のサイトで広告を表示することです。

自社サイトやAmazonの商品詳細ページを訪れたユーザーは、他社製品と比較している可能性があります。
そこで、リターゲティングを使用して、自社製品をアピールすることでもう一度、商品詳細ページに遷移し、購入まで至る可能性があります。

2つ目は、レビュー広告です。
レビュー広告とは、ユーザーが書いたレビューをそのまま広告に盛り込むことのできる施策です。
レビューであるため、売り文句とは異なる角度から商品の魅力を伝えることができます。
しかし、レビュー広告は、商品のレビュー数が15件以上で平均評価が3.5以上であることや、過去1年以内のレビューのみ掲載可能などのルールがあります。

最後は、Amazonランキングの訴求です。
「Amazonランキング ☓☓部門で1位!」などのコピーが、ランキングの訴求です。
ランキングの訴求は、言うまでもなく、商品が売れていることがわかりやすく、購買につながりやすいと考えられます。
しかし、ランキングの訴求にも下記ルールがあります。

  • 24時間以上ランキング1位をキープ
  • 証拠になるスクリーンショットが必要
  • どの部門・カテゴリで1位を獲得したのか広告に明記する
  • 1位を取った日付を広告に明記する

などです。

もちろん、ランキング1位を取ることは、簡単ではありませんが、使用できるチャンスがきたのに、スクリーンショットの取り忘れなどをしないようにしましょう。

4.まとめ

今回は、Amazon広告の中でも、外に向けた広告であるDSPについて紹介しました。
メリットが大きいぶんリスクも大きいので慎重な決断が必要になります。

もちろん、認知の獲得を目的とした広告は、Amazon以外でも提供されています。
現在の会社の状態や規模を見極めて一番効果的な施策を見つけることが大事です。

あなたが、会社の広告戦略に迷っていれば、一度お問い合わせください。
弊社が、カスタマイズされた広告戦略を立案し、あなたの悩みを解決できるかもしれません。

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MarTechLab編集部

このブログでは、ABテスト、サイト改善、UI/UXデザイン、広告最適化、インフルエンサーマーケティングなど、多岐にわたるトピックを取り扱っています。また、業界の専門家にインタビューを行い、実際の事例や成功事例を紹介することで、読者に有益なインサイトとアイデアを提供しています。

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