導入事例インタビュー|ドコモにおけるABテストツールを活用した認証基盤改善の取り組み

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2023年9月30日のGoogle Optimizeサービス終了を受け、無数にある代替ソリューションの中からABTastyをご導入いただきました。

導入事例の概要

担当者プロフィール

    • 松井 利樹 様(写真中央)
      第一プロダクトデザイン部 セキュリティ基盤担当課長
    • 今林 仁応 様(左から2人目)
      第一プロダクトデザイン部 セキュリティ基盤担当
    • 吉井 克 様(右から2人目)
      第一プロダクトデザイン部 セキュリティ基盤担当

導入企業の基本情報(業種、規模、所在地など)

会社名:株式会社NTTドコモ
事 業:コンシューマ通信事業、スマートライフ事業、法人通信など
所在地:東京都千代田区
URL :https://www.docomo.ne.jp/

導入ソリューション

ABTasty

デジタルサービスの普及に伴い、ユーザー体験(UX)の継続的な改善の重要性が高まっています。特に、サービスの入り口となるログイン画面などの認証基盤は、多くのユーザーが日々接する重要な接点です。NTTドコモでは、より良いユーザー体験を追求するため、ABテストを活用した改善活動に取り組んでいます。

今回は、Google Optimizeからの移行を経て、新たにABTastyを導入された経緯や、その後の取り組みについてお話を伺いました。

Google Optimizeからの移行と新ツールの選定

ドコモ松井様「当初はGoogle Analyticsとの親和性の高さから、Google Optimizeを利用していました」と担当者は語ります。「認証基盤のUX評価にはGoogle Analyticsのデータを活用しており、同じGoogle製品であることは大きなメリットでした」

しかし、2023年9月にGoogle Optimizeのサービス終了がアナウンスされたことを受け、新たなABテストツールの検討を開始。VWOやOptimizely、ABTastyの3社を比較検討した結果、ABTastyの採用を決定しました。

「選定の決め手となったのは、主に2つのポイントです」と担当者は説明します。「1つ目は、アクセス数に応じた費用が青天井にならない料金体系です。認証基盤は日々数百万回の画面表示があるため、この点は重要でした。2つ目は、シングルページアプリケーション(SPA)への対応です。これらの要件を満たしていたABTastyが、我々のニーズに最も合致していました」

導入後の取り組みと成果

ドコモ今林様

ABTasty導入から約1年が経過し、ABテストの実施頻度は着実に向上しています。「以前は月に1、2回程度でしたが、最近では更に頻度が上がってきています」と担当者は話します。「特に新規ユーザーの獲得に関わる導線において、具体的な成果が出ています」

ツールの使いやすさも、テスト頻度向上の要因の1つとして挙げられます。「特にビジュアルエディターとレポート機能が好評です。デザインや文言の変更が簡単にでき、デザイン部門の中で完結するため、開発側の工数も大幅に削減できています」

また、ABテストを通じた継続的な改善活動は、組織文化にも良い影響を与えているといいます。「画面デザインについて社内で意見が分かれた際も、『まずは両方試してみよう』という姿勢で進められるようになりました。PDCAサイクルが明らかに速くなっています」

運用を通じて見えた適性

ドコモ吉井様

導入から1年を経て、ABTastyの特性がより明確になってきたと担当者は指摘します。「認証基盤のような、画面構成があまり変化しないサービスとの相性が特に良いことがわかりました。一方で、頻繁に更新される一般的なWebサイトには、やや適用しづらい面もあるかもしれません」

また、ギャプライズによる手厚いカスタマーサポートも高く評価されています。「テスト実施数が増えていく中で、より専門的なサポートが必要になることも予想されますが、現状のサポート体制には満足しています」

今後の展望

今後は社内の他サービスでもABテストの活用を検討しているとのこと。「ABTastyの活用実績が社内で認知され、他部門からも導入の相談が来始めています」と担当者は語ります。

まとめ

NTTドコモの事例は、ABテストツールの効果的な活用が、単なるUX改善にとどまらず、組織の意思決定プロセスや開発効率の向上にも寄与することを示しています。特に、認証基盤のような重要なサービスにおいて、データに基づく継続的な改善を可能にするツールとして、ABTastyは重要な役割を果たしています。

「価値を感じる限り継続して活用していきたい」という担当者の言葉からも、ABテストを通じた改善活動が、同社のデジタルサービス戦略において重要な位置づけにあることが伺えます。

ギャプライズ担当者の声

ギャプライズ吉田ドコモ様からは日々さまざまな部門の方からABTastyに関するご質問やご相談をいただきます。それだけ関わる方の数も多い中で、サポートさせていただいていることを誇りに思います。

ABテストの実績がドコモ様の中で広がり、他部門の方からの導入の相談も少しずつ増えてきておりますので、ABテストを行うカルチャーをさらに広めていただき、さらなる顧客体験の向上につなげていただけるようご支援させていただきたいと思います。

 

聞き手:吉田、今本

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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