2年間解決できなかった課題がEdgemesh導入により劇的に改善できました

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2024/01/10

株式会社はせがわ様は1929年に創業し、関東、東海、九州エリアを中心に130以上の直営店を展開。かわいらしい少女が「おててのしわとしわを合わせてしあわせ なーむー」と唱えるTVCMでもおなじみのご供養業界リーディング企業です。

2021年12月のWebサイトリニューアル以降、課題に感じていたページスピードやWEBサイトのUX改善に向け、Edgemesh Serverをご導入いただきました。

今回、中心になって選定・導入に関わられた吉田様、白山様にお話を伺いました。

主な成果:

「2年間解決できなかった課題がEdgemesh導入により劇的に改善できました」

吉田 普 様

株式会社はせがわ デジタル推進部 Web推進チーム チームリーダー

  • TTFB (Time to First Byte)の改善率:71.11%*
  • FCP (First Contentful Paint)の改善率:38.46%*
  • LCP (Largest Contentful Paint)の改善率:16.67%*

*各種指標の解説
TTFB (Time to First Byte):
「ウェブサイトを開くとき、最初の情報が届くまでの時間。速ければ速いほど、ウェブサイトが迅速に反応している証拠。」

FCP (First Contentful Paint):「ページ閲覧を開始してから、最初のテキストや画像が画面に表示されるまでの時間。この速さがユーザーの第一印象を左右する。」

LCP (Largest Contentful Paint):「ページの最大のコンテンツ(大きな画像やテキストブロックなど)が完全に表示されるまでの時間。これが速いほど、ページの読み込みがスムーズ。」

お仏壇のはせがわ様について

親しみのあるTVCMが印象的ですが、改めてはせがわ様の事業について教えていただけますか?

TVCMの効果もあり「お仏壇のはせがわ」とのイメージが強いと思われますが、弊社はお仏壇お仏具の販売に加え、墓石販売や寺院が所有する屋内墓苑の受託販売なども取り扱っております。2019年から新たな事業として「飲食・食品・雑貨」をてがける田ノ実を自由が丘にオープンしました。国宝、文化財の修復などを事業とする「(株)はせがわ美術工芸」も関連会社としてございます。

この数年で新たな事業にもチャレンジされているのですね。お二人の役割はどのような領域になるのでしょうか?

デジタル推進部は2022年4月に発足し、会社のデジタル活用を促進することがミッションです。現在私たちWeb推進チームに課せられたミッションは、企業理念や中期経営計画に従い、まずO2Oの改善です。並行して、顧客軸でのデジタルコミュニケーション活用を現在進めており、将来的にはOMO実現を目指しています。具体的には、お仏壇のはせがわWebサイト(https://www.hasegawa.jp/)の運営全般に加え、LINE運用、運用インターネット広告、MA運用、CDP管理などを行っています。

Webサイト運営では顧客体験にこだわり

Webサイト運営において特にこだわっているポイントはございますか?

Web訪問者の方の顧客体験です。当社のお客様は悲しみの中にいらっしゃることもあり、特に寄り添う気持ちなど精神面を重視しています。身内の方のご供養時は精神的に負担がかかることも多く、出来るだけストレスなくサイトを閲覧していただける環境をご用意することが重要だと考えております。

速度改善の優先順位はTop3に設定

ページの読み込み速度改善に対する必要性はいつ頃から感じていらっしゃいましたか?またその背景を教えていただけますか?

およそ2年前のWebサイトリニューアル時です。その際にシステム的にはShopifyを選択しEC機能を追加しました。PageSpeed Insightのスコアなどコアウェブバイタル(Core Web Vitals)が大幅に悪化し、改善する必要性を感じたためです。

Eコマース機能追加のリニューアル後、コアウェブバイタルが想像以上に悪化したため、大きな課題でした。

様々なECビジネス上の課題がある中で読み込み速度改善はどのような優先順位でお考えですか?

ページ読み込みの遅さは、お客様にストレスを与えており、滞在率や購入率などに悪影響を与えていると考えています。そのため上位3要素に入るほど高い優先順位に設定しています。専門性の高い領域のため、デジタル推進の実務部門としてはあえて高く設定しています。

過去の取り組みや予算確保での工夫

速度改善の取り組みにおいて大変だったことはなんですか?

約2年間、社内外含めコアウェブバイタル回復を目指して多くの企業に相談しました。そのうえで複数の改善も実際に行いましたが、読み込み速度が劇的に改善されることはありませんでした。

例えば、画像圧縮の提案もありましたが、Shopifyに対応しておらず、上手くいきませんでした。その他にもいくつかのソリューションを試してみましたが、実際にインパクトのある改善はできませんでした。

ツールではなくコンサル企業への問い合わせや発注も行いましたが、大幅な改善に至らない結果が続きました。多くの改善案は社内実装できないものも多く、さらに効果が不明のため、費用対効果を算出できませんでした。

実装出来なかった改善案はどんなものでしょうか?具体的な例があれば教えてください。

ある企業様からのご提案で困ったのは、JavaScriptタグを削減するというものでした。例えば私たちが重要視していた顧客サポートなどに必須の機能であったため、仮に本当にそれが原因だとしても外せませんでした。他には、特定のタグが遅いという仮説があっても、各企業様それぞれの主張があり着手できない状況もありました。

実施できた改善施策もあったのでしょうか?それらの効果はどうでしたか?

PageSpeed Insightsでエラーが出ている箇所を社外の方にも協力を得ながら修正しました。また、速度改善向けのShopifyアプリも導入いたしましたが、一時的に速度改善はあっても効果が持続しませんでした。また、画像のサイズダウンなども実施いたしましたが、スマホの大画面化に伴い画質の粗さが目立つトレードオフの関係で効果があるとは言えませんでした。

速度改善のための予算やリソースの確保はどのように行われましたか?

所属部内で速度改善の重要性を一貫して伝えていたため、年初予算で確保できていました。

予算がボトルネックになる企業様は多い印象ですが、工夫されていることはありますか?

一度、予算が取れていても組織変更などにより予算は影響を受けます。そのため、一表示速度やコアウェブバイタルの重要性を「熱意を持ち、常に」伝えていくというのは大切かな、と思っています。

伝え方も工夫しました。担当者の経験や考えより、GoogleやAmazonなどの公開情報を引用したり、他社事例を共有したり、信頼性の高い外部情報を出すことを意識していました。

導入の決め手とビジネスへの影響

Edgemeshの導入を決めた際、どのようなことが決め手となりましたか?

第1に、仮導入時の数値改善と体感速度が決め手でした。当社の場合、PageSpeed Insightの結果が良好になりましたし、SEOへの好影響も確認できました。

第2に、導入時にトラブルが発生しましたが、その際にご担当者様の対応が素晴らしかったことです。

Edgemeshの導入後、ビジネス上でどのような成果がありましたか?

明確に言えることは、トラフィック増加などWeb上の数字が上昇しました。現時点で導入2ヵ月のため明確な影響とは断定できませんが、自社ECのコンバージョン数上昇などビジネス面でも寄与していると考えています。今後もEdgemeshをより活用し、よりビジネス面にプラスの効果を与えているとお客様はもちろん、社内でも伝えていきたいと考えています。

ご協力ありがとうございました。

聞き手:ギャプライズ寺田・今本

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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