正直、Googleが代替ツールを出すのでは?と楽観視しつつ3ヶ月くらい見て見ぬふりをしていました|ABテストツール選定について

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2023/09/07

よりそう様オフィスにて

「家族葬なら、よりそう」
明朗会計で、24時間365日無料相談ダイヤルを設置しライフエンディング領域を一気通貫でサポートしているよりそう様。

2023年9月に迫ったGoogleオプティマイズのサポート終了のリリースを受けて、数ある代替ソリューションの中から、VWOをご選定いただきました。

今回、中心となって選定に関わられたCMOの大槻様、Webディレクターの鍋田様、マネージャーの小西様にお話を伺いました。

よりそう様について:

よりそう様についてご紹介いただけますか?

2009年に創業し、今年でちょうど15周年となります。創業当時はレビューサイトを中心に事業を展開していました。社名も「みんなのレビュー」からとって、『みんれび』という名前でした。そこから少しづつ事業領域を拡大していき、現在では葬儀、お墓の用意、僧侶の手配、相続といったライフエンディング領域を一気通貫でサポートしています。

よりそう様サービスサイト
https://www.yoriso.com/sogi/

業界としても難しい領域ですよね。

そうですね。そもそもライフエンディング自体がネガティブな印象なので、進んで情報収集したり、事前に準備することが躊躇されやすい領域です。また、終活される方というのは亡くなられるご本人で、お葬式からは喪主となられる配偶者やご親族の方になるので、対象となる方も変わってきますし関係者も多い領域ではあります。

コロナ禍も業界に影響はあったのでしょうか?

これまでも昔ながらの大規模なお葬式ではなく、小規模な家族葬へのシフトが進んでいましたが、コロナに入って余計に強制的に人が集まり辛くなったというのはありますね。

それ以外にも核家族化の影響もあり、昔からの付き合いのある葬儀場やお寺に依頼をするといった習慣がなくなってきているというのもあり、事業者と利用者との間でニーズに乖離が出てきているという印象はあります。

サービスサイトではどのような方向けにメッセージを伝えていこうとされているのでしょうか?

メインとしては喪主となられる可能性の高い50代〜60代の方で、かつ家族葬など小規模でお見送りを考えていらっしゃる方、さらにネットリテラシーもありインターネットでこうした葬儀の検索に抵抗のない人というのがメインの対象になってきますね。

導入の経緯:

Googleオプティマイズ終了の発表を受けて、社内ではどのような反応があったのでしょうか?

実は、当初Google社側にも「次のABテストツールに投資していきます」という一文があったので、Googleが無料の代替ツールを提供してくれるのではないか?と楽観視しつつ、3ヶ月くらいは見て見ぬふりをしていました(笑)

時間が経つにつれて何も進展がないことに気づき、予算を確保しなければならないと焦り始めたというのが実情となりますね。

切り替え先を検討するプロセスはどのように進んだのでしょうか?

リリースを受けて、最初にインターネットでABテストツールを調べることから始めました。

ABテストツールの紹介サイトなどを参考にしながら、どのようなツールがあるのかをリストアップしました。

リストアップした後、インターネット上で得られる情報を元に、特定の企業に声をかけることに絞り込み、資料の請求などのアクションを取りました。

ABテストツールを活用した施策をやめる選択肢は存在しなかったか

ビジネスモデルによっては異なるかもしれませんが、私たちの会社では画面のUIが変わると売上に直結することが多いため、何もテストをせずにUIを変更することは容易ではありません。そのため、ABテストをやめるという選択肢は最初からありませんでした。

ただし、ABテストツールにどれだけ費用をかけるのが適切かは問われるため、ランニングコストや費用対効果については非常に注意しました。

検討時のポイント:

ツールの選定に際して、どの要素を重視しましたか?

GA4でのサイト解析を実施するために、GA4との連携を最優先に考え、社内のメンバーの使いやすさ、拡張性、コスト、信頼性などの比較基準を共有し、情報収集を行いました。

これらの要素は、ビジネス目標の達成とユーザー体験の改善にどのように寄与すると考えましたか?

同時に検証できるABテストの数が5つまでに制限されていたオプティマイズからの切り替えにより、CVR改善のスピードが向上し、ユーザーにとってより使いやすい画面を提供することができると期待しました。

予算やリソース、スキルセットなど、ツール選定に影響を与えた制約要因は何でしたか? 

無料で提供されていたツールからの切り替えだったため、予算については、これまでの改善実績からどれほど売上に貢献していたかを考慮しました。さらに、今回のツール導入により、1年後にどの程度CVRを改善する必要があるかという目標を設定しました。

また、ツール選定の時点では、採用プロセスも進行中であり、採用候補者が過去に同様のツールを使用した経験を持っているという事実も大きな利点となりました。 

比較検討ツール:

他に検討したABテストツールはありましたか?

網羅的に6〜7社のABテストツールを検討しました。

それらのツールと今回導入したVWOとの主な違いは何でしたか?

実績や機能の充実度、代理店であるギャプライズの説明のわかりやすさなど、これらの要素が主な違いとなります。

最終的に今回のツールを選んだ決め手は?

機能や価格を比較した結果、JavaScriptを使わずに設定ができる点と、今後入社予定の候補者が利用経験があるという2点でした。

導入後やこれから検討する人へのアドバイス:

導入したVWOやギャプライズにはどのような期待がありますか?

VWOを通じてCVRの向上と改善サイクルのスピードアップを期待しています。また、ギャプライズには利用の促進や充実したサポートを期待しています。

ABテストツールの導入を検討している皆様へのアドバイスをお願いします

様々なABテストツールが市場に存在していますが、最適なツールを選ぶためには比較軸を明確にし、自社の目標やニーズに合ったツールを選ぶことが重要です。

とはいえ、資料やWEBの情報だけで適切なツールを選定するのは難しいため、ある程度絞ったらツールベンダーや代理店の営業を受けることも重要です。

自信を持ってツールを選び、選んだらあとはしっかり使い切る・使い倒す。そのための組織体制づくりをしていくってことが大事かなと感じます。

ご協力ありがとうございました!

聞き手:ギャプライズ大島・今本

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長(仮)

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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