ハッシュタグで探す!マイクロインフルエンサー
1. マイクロインフルエンサーとは?
本当に影響力のあるユーザーとは?
「インフルエンサー」と呼ばれるInstagram、Twitter、YouTubeなどで影響力のあるユーザーをマーケティング活用する企業が増えていますが、2017年頃から“マイクロ”インフルエンサーが注目されるようになりました。
「マイクロインフルエンサー」とは、どんなユーザーを指すのでしょうか?
実は、まだ数値などで表せる明確な定義はありません。
人物像を上げるとすれば、
・Instagramフォロワー数が1万人以下
・特定テーマの専門家(例:犬のしつけインストラクター)
・フォロワーは上記テーマに関心の高い層(例:愛犬家、愛猫家)
・投稿自体のリーチ数は限られているが、フォロワーの興味度合いが高い
といったイメージです。
マス向けの一般的な認知度を上げるのではなく、コアターゲット層を狙いたい企業にとって、効果的な施策が打てるようになります。
どのように探すのか?
マイクロインフルエンサーの探し方でお勧めなのが、ハッシュタグの活用です。
例えば、ペット商材を扱っている企業の場合、
#ワンスタグラマー
#ニャンスタグラマー
などが挙げられます。
ただし、よく聞く課題は女性ターゲットで「ファッション」や「コスメ」だと興味関心層が広すぎて探すのが難しいという点です。
その場合、季節や時事ネタに合わせたハッシュタグの活用をお勧めしています。
2. 【参考例】ハッシュタグ#平成最後
2019年5月1日に年号が変わる
2019年(平成31年)4月30日に今上天皇が退位され、翌5月1日に皇太子さまが新天皇に即位されることが発表されました。
Googleトレンド見ると、年末年始に検索数が一気に増えていることがわかります。
Instagramでハッシュタグを調べてみると、「#平成最後」は197k件もありました(2019年1月現在時点)
このハッシュタグは年号が変わる4月30日まで増え続けると考えられます。
このハッシュタグのメリット
恐らく多くの企業が、この年号が変わるタイミングで何かプロモーション施策を検討しているのではないでしょうか?
期間限定のハッシュタグにはなりますが、間違いなく注目を浴びるキーワードになります。また、このハッシュタグに関心がある層は、限定イベントやキャンペーンなどにも関心が高い可能性があります。
ただし、ハッシュタグだけで探すと老若男女幅広い層に使われているため、ここにもう1つ軸を掛け合わせる必要があります。
3. 興味関心を掛け合わせて探す
ファッション×日本×#平成最後
今回は「ファッション」を掛け合わせて、実際に条件に合うインフルエンサーを探してみました。(※1)
同じ条件でも、フォロワーの傾向が異なる3名をピックアップしてみていきたいと思います。
(※1)インフルエンサー検索エンジンKlear使用
①日々のコーディネートを紹介、ELLYさん
ELLYさんのプロフィールを見ると、「お仕事の依頼は下記メールまで」とあるので、ご本人も積極的に活動されているインフルエンサーであることがわかります。投稿傾向を見ると、日々のファッションコーディネートのようです。
気になるのはどのくらいのユーザーに投稿が届いているのか?という点です。
右下のTrueReach(トゥルーリーチ)(※2)を見ると、日々Instagramでコーディネートチェックしている12,266アカウントに情報を届けることができる可能性があるようです。(2019年1月現在時点)
(※2)Klear指標の1つ:投稿が実際にリーチできるアカウント数の推計値
※Klear管理画面キャプチャ2019.01.18
#平成最後がついている投稿では、いつものコーディネートと一緒に、お正月セールに触れています。
もし「平成最後のファッションセール」など企画を打ちたい時は、かなり影響力の高いインフルエンサーになるのではないでしょうか。
②憧れるライフスタイル、Moe.Mさん
Moe.Mさんは、先ほどのユーザーとはまた異なり、日々のライフスタイルで自然に自身のファッションを見せている傾向があります。
※Klear管理画面キャプチャ2019.01.18
Moe.Mさんの#平成最後の投稿では日々の出来事を書いており、フォロワーはMoe.Mさん自身のライフスタイルに共感してる・憧れている人である可能性が高いです。
一般的なセールなどの告知は向かないインフルエンサーなので、あくまでこの方のスタイルに合ったコラボレーションができそうなブランドの場合は、一緒に取り組める可能性はあるのではないでしょうか。
③カッコイイ”普通の主婦”、makiさん
個人的に気になったインフルエンサーで、makiさんという方がいました。
プロフィールを見ると、「普通の主婦」とありますが、投稿写真がかなりおしゃれでカッコイイです。
※Klear管理画面キャプチャ2019.01.18
makiさんの#平成最後の投稿では、お子さんや家族のエピソードがかかれており、同じ属性のターゲットに認知させたいブランドの場合は、強力なインフルエンサーとなる可能性があります。
4. まとめ:自身のブランドに合った人物を見つけよう
マスではなく、マイクロに。
2019年この傾向がますます高まると予想されます。
テレビに出ているような有名人だから、という理由ではもう消費者は購入には至りません。
インフルエンサーマーケティングを実施されている・これから実施される企業様は是非、「本当に自身のブランドに合ったインフルエンサーなのか?」を意識して探して頂けたらと思います。
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勝見 理恵
2012年ギャプライズ入社。 5年間Web集客コンサルタントとしてクライアントワークに携わり、リスティング広告からFacebook・Instagram・TwitterなどのSNS広告まで幅広く活用。 ClicktaleやOptimizelyを活用したサイト改善コンサルタントを経て、現在は自社のマーケティング担当。