インフルエンサーマーケティングでよくある失敗
1. フォロワー数の落とし穴
インフルエンサーマーケティングが注目され、「フォロワー数=インフルエンサーの影響力」と判断される時代も確かにありました。
しかし、
・フォロワーの購入
・ボットアカウントによるフォロー
・相互フォロー
により、実際の影響力と乖離が出ているケースもあります。
2. あなたの施策はなぜ効果がでないのか?
効果がでない原因
よくお伺いする相談が、
「こんなにフォロワー多い人を選んだのに、全然効果出なかった!」
という内容です。
では、なぜ効果が出なかったのでしょうか。
・選んだインフルエンサーが本当は影響力なかった?
・商品やサービスの価値が伝わらなかった?
実は、多くの場合が
「インフルエンサーの選び方」
に問題があります。
どんなに素晴らしいインフルエンサーでも、
貴社の商品・サービスがフィットしなければ効果が出ないのは当然です。
一部の企業様もこの点までは理解されていて、
「自社商品・サービスとフィットするかは見て選んでいる。でも効果が出ない!」
というケースもあります。
では、
「フォロワーの属性」
は調査されてるでしょうか?
インフルエンサーマーケティングツールKlearで調査した結果をもとに説明していきます。
3. フォロワーのデモグラ情報の重要性
誰に影響力があるのか?
次の男性Chrisさんは、スキンケアに関心が高く、投稿内容を見ても、自身で様々なブランドを実際に試している傾向があります。実際のリーチ数(Klearが提供するTrue reach指標(※))は約2,000と多くはないですが、テーマが明確なので、まさにマイクロインフルエンサーと呼べる人物像です。
では、「誰に」影響力がある人なのでしょうか?
(※)Klear指標の1つ:投稿が実際にリーチできるアカウント数の推計値
フォロワーのデモグラ情報
やはり最も関心が高いのは「Beauty」です。投稿時に使われているハッシュタグは「#skincare」と、美容の中でもスキンケアに特に関心の高い属性であることがわかります。また、「#bblogger」の使用頻度も高いことから、同じ属性同士のつながりや情報収集も意識していることがわかります。
次に年齢・性別を見ていきます。
フォロワーの87%が女性という結果でした。
例えば、男性コスメを展開するブランドがインフルエンサーマーケティングでChrisさんに依頼する場合は、注意が必要です.
単純に、男性本人をターゲットにしてしまうと、推定リーチ約2,000アカウント中13%しかいないため、約260アカウントにしか届く可能性はありません。
そのため、「認知」施策としては難しいことがわかります。
ただし、認知施策ではなくコアな属性に向けにした「アンバサダー募集」施策としては、一定の効果が見込める可能性はあります。
このように、フォロワーの属性まで把握した上で、
・自社の商品、サービスにフィットしているか?
・今回の施策目的にフィットしているか?
を判断することが重要です。
4. 失敗しないインフルエンサーの選び方
本当に見るべきは「フォロワーはターゲットか?」
今まで選び方として多かったのは、
【フォロワー数】+【コンテンツ(投稿テーマ)】
です。
前述のとおり、これではインフルエンサーのフォロワー属性まで見ることができないため、失敗する可能性が高まります。
これからは、
【TrueReach(トゥルーリーチ)】+【フォロワーのデモグラ】+【コンテンツ(投稿テーマ)】
を判断軸とすることで、本来狙いたいターゲットに施策を打つことができます。
大切なのは、その上で「この訴求はターゲットに刺さっているか?」「よりよい訴求は何か?」と改善活動を行うことです。
是非参考にしてみてください。
インフルエンサーのTrueReachやフォローのデモグラ属性がチェックできるKlearはこちら

勝見 理恵
2012年ギャプライズ入社。リスティング広告/SNS広告など活用したWeb集客支援、自社マーケティングを経て、現在はContentsquareやABテストツールのカスタマーサクセス担当。