インフルエンサーマーケティング 業界事例「Fashion」

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昨今、話題のインフルエンサー。国内でのインフルエンサー市場は拡大傾向にあり、2018年は219億円、2028年には933億円になると推定されています。(デジタルインファクト調べ)

今回は、特にインフルエンサーとの相性が良いといわれる、ファッション・アパレル業界の活用方法を、国内事例から考えていきましょう。

事例1:店員型インフルエンサー

まず、はじめは店員型インフルエンサー。SNS上で影響力のある人がインフルエンサーと考えられがちですが、店員を通じたブランドへの認知向上、来店のきっかけづくりとして、最近は店員の「インフルエンサー化」が進んでいます。
では、具体的にどのようなインフルエンサーが活躍しているのでしょうか?

nano・universe プレススタッフ「みほここあさん」

アパレルブランド「nano・universe」は、公式Instagramアカウントとは別に、ウィメンズプレススタッフのリアルなコーディネートSNAPを掲載していく「プレススタッフアカウントnanouniverse_press」を運用しています。
プレススタッフアカウントでは、スタッフの身長情報付きのコーディネート投稿など、身近でかつ、親しみを感じられる情報が発信されています。
特に、プレススタッフ「みほここあさん」は、フォロワー数が約6万人おり、影響力があると言えます。

インフルエンサーマーケティングツール「Klear」を使い、両アカウントのデモグラフィック情報を分析したところ、
「みほここあさん」(左図)のフォロワーの年齢分布は、18~24歳が40%、25~34歳が45%であるのに対し、
「プレスアカウント」(右図)は、18~24歳が50%を超え、25~34歳のフォロワーは30%に留まっています。
つまり、ブランドのターゲット層にマッチする点において、インフルエンサーの情報発信が適していることが分かります。
社内からインフルエンサーを育成することで、より確実なファンの獲得につながっているといえるのではないでしょうか。

事例2:インフルエンサーとコラボ商品企画【fifth×Instagrammer】

続いて、アパレル通販サイト「fifth」のインフルエンサー施策についてみていきましょう。
「fifth」は複数インフルエンサーとコラボした商品企画【fifth×Instagrammer】を行い、
3人のインフルエンサーとのコラボアイテムを発売。
では、まず起用されたインフルエンサー3人について、「Klear」を用いて分析してみましょう。
3人の投稿内容の系統は様々ですが、共通点はデモグラフィック情報
デモグラフィック情報の3人の平均データから、18~24歳が50%を占め、女性が80%を占めることが分かります。

また、実際の投稿合計リーチ数は49,000で、他の商品投稿と比較して、影響力があることが分かります。

事例3:「Rili」ナノインフルエンサーとの協働

「Rili」とは、「自分らしいスタイルを叶える選択肢」を提案する、若年層向けのメディアおよびコミュニティを運営する会社です。

上記のメディアと連携したセレクトショップでは、若年層の女性向けのアパレルアイテムの販売も行っています。
インスタグラム上では、ブランドっぽさを表現するハッシュタグ「#Riliっぽ○○」計6,000件以上あり、UGCの獲得にも力を注いでいることが分かります。

この「Rili」が取り組んでいる施策が、ユーザー参加型のキャンペーンです。
キャンペーンに、フォロワー数が数千人規模のナノインフルエンサーが数多く参加することで、効果的なUGCの獲得に加えて、よりニッチなコミュニティ内での情報発信が可能となっています。

下の図をご覧ください。
「#Riliっぽ鏡超しショット」を使ったキャンペーンを実施し、実際のナノインフルエンサーの投稿を公式アカウント内で紹介しています。


このキャンペーンに参加したナノインフルエンサーの「HARUNAさん」を分析すると、フォロワーの平均年齢は21歳、女性の比率は90%を超えており、ブランドのターゲットとインフルエンサーのフォロワーが非常にマッチしていることが分かります。

キャンペーンに多くのナノインフルエンサー が参加することで、ブランドイメージを守るとともに、各インフルエンサーのコミュニティ内での認知の向上に成功しています。

まとめ

インフルエンサー施策には、様々な方法があります。

ただし、どの施策にも共通することは、インフルエンサーの「その先」を見ていることです。
インフルエンサーは、企業とターゲットの間に立つ存在です。
企業がインフルエンサーを選ぶ際、そのインフルエンサーの先にいる生活者が、ターゲットとマッチしているのか? フォロワー数ではなく、フォロワーのデモグラフィック情報で判断すること。これは今後一つの大きなカギになっていくのではないでしょうか?

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種橋由夏

2018年5月ギャプライズ入社。インターン生。インフルエンサーマーケティングツール「Klear」担当。

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