GWの観光地、SNSで人気の理由は、あの動物に??
みなさん。今年のGW(ゴールデンウィーク)はいかがお過ごしでしたか?
早くも8月の10日間のお盆休みを楽しみにしている方もいるのではないでしょか?
昨今、旅行とSNSは表裏一体の関係です。GW中、どのような旅先の投稿がシェアされたのか、その観光地の人気の秘訣をインフルエンサーマーケティングツール「Klear」を用いて分析してみました。
1.SNSデータから見る観光地比較
こちらの図をご覧ください。
これは、2019年4月15日~5月20日のInstagram上のGWの人気の観光地10箇所に関する投稿と「#ネモフィラ」の同期間の投稿数を比較したものです。
最もメンション数が多いキーワードは「#ネモフィラ」
一面青い花畑がインスタ映えし、総メンション数99,100件と他の観光地を圧倒しています。
また、同じく花畑の投稿がメインとなった、芝桜の丘、あしかがフラワーパークや、国営ひたち海浜公園は、
2万件以上のメンション数を獲得し、人気を集めていることが分かります。
では、この「#ネモフィラ」はどのようにメンション数1位を獲得したのか?
「#ネモフィラ」に影響をもたらしたアカウントから、その人気の秘訣を分析していきましょう。
2.「ネモフィラ」の1位の秘訣
こちらの図は、GW前の「#ネモフィラ」の2019年4月1日~4月27日のインスタグラム投稿の内、
エンゲージメントの高いトップ8投稿を抽出したものです。
ネモフィラでバズったアカウント
最もエンゲージメントが高い「puraten10」さんは、4月7日のネモフィラの投稿が6.9万リツイートされ、
注目を集めた結果、GWにかけて、高いエンゲージメントを獲得できたといえます。
観光×ペット
そして、エンゲージメントの高い上位8投稿の内、
実は、4投稿が2つのペットアカウントによる投稿。
一人は、2匹のハリネズミの様子を投稿し、40万人以上のフォロワーを抱える「Monaka&Azuki」さん。
もう一方は、写真集やLINEスタンプを発売し、人気を集める「柴犬だいふく」さん。
両者ともフォロワー数が40万人以上であるも関わらず、フォロワーの40%近くにリーチがあり、影響力が高いことが分かります。
また、このペット系アカウントは、フォロワーのデモグラフィック情報が特徴的です。
18~24歳の若年層に人気のSNSですが、このペット系アカウントはフォロワーの30%近くが25~34歳。
若年層だけでなく、幅広い層にリーチしていることが分かります。
GW1カ月前に、フォトグラファー系アカウントの投稿のバズ、幅広い世代に訴求可能なペットアカウントの投稿が、ネモフィラの1位人気に貢献したといえるのではないでしょうか?
3.世代別人気ランキング
では、実際に観光地に興味を持った人は、どのような人達だったのでしょうか?
GW期間中、ネモフィラをSNS上でメンションしたユーザーは、18~24歳が50%、25~34歳が24%となり、
女性が80%を占めています。
では、その他の観光地と比較するとデモグラフィック情報には、どのような違いがあるのでしょうか?
こちらの図は、Instagram上で各キーワードをメンションしたユーザーのデモグラフィック情報を、観光地別に比較したものです。(GW期間中に上記11キーワードをメンションした投稿を行ったユーザーのことです)
ほとんどの観光地は、18~24歳のユーザーが大半を占めていますが、
SNS上での投稿件数が多かった上位3地域は、どの世代からも幅広く興味を持たれていることが分かります。
一方、屋久島や角島大橋、三島スカイウォーク等は、25~34歳層が40%以上を占めています。
4.まとめ
どうでしたか?
一見、インスタ映えが先行し、花畑等の観光地自体のコンテンツが重視されているように
思えます。しかし、ペット系アカウントのように、観光地と他のカテゴリーを掛け合わせることで、
観光地に「誰と行くのか?」そのシーンが思い浮かぶようなコンテンツが人気を集めていることが分かります。
実際にペットの姿を投稿するインフルエンサーは、人気です。
10日間のお盆休みがある今年の夏休み。他分野のカテゴリーと掛け合わせることで、より魅力的な観光地の発信ができるのではないでしょうか?

種橋由夏
2018年5月ギャプライズ入社。インターン生。インフルエンサーマーケティングツール「Klear」担当。