【実践編③】企業がインフルエンサーにアプローチ・依頼をする方法

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インフルエンサーマーケティングでは、自社ブランドと相性の良いトップレベルのインフルエンサーを活用しましょう。

インフルエンサーからの発信は大きなメリット

人気のあるインフルエンサーに依頼をするためには、インフルエンサーとの「関係性を築くこと」が重要です。

シンプルですが、これが一番重要です。なぜ、そこまで重要だと言えるか?

それは、たいていの場合、ブランド側が、マーケットを大きく動かす力のあるインフルエンサーと契約したいと考えているからです。

フォロワーはインフルエンサーを信用しています。だから、信用をもつインフルエンサーが、定期的にブランドの良さを発信をすることは、ブランドにとっての大きなメリットとなるのです。

インフルエンサーは企業の成長期でも、重要な局面でも、より良くも悪くも、トップレベルで影響力を持つ存在だからです。

 

しかし、課題もあります。

単純に、他にも様々な良いブランドや製品、サービスがたくさんあるので、インフルエンサーが常に自社ブランドの良さを発信し続けてくれるかどうかは分かりません。

だからこそ、インフルエンサーとの関係は、定期的に、大切に築き上げていかなければいけないのです。協力してもらうためには、一時的ではなく、長期的な関係性を作ることが必要です。

インフルエンサーに依頼する-やるべきこととやってはいけないこと

いつも、最初のステップが一番難しいものです。インフルエンサーに依頼をするとき、絶対にやってはいけないこと、絶対にやらなければいけないことがあります。

すでに書いたかもしれませんが、ここが重要です。

インフルエンサーマーケティングは、人々との間でリアルな関係性を築くこと。

つまり、実際に会って談笑したり、もし物理的距離が遠いことでそれが難しいなら、電話で話したり、ビデオ会議で話をすることです。

簡単な会話を通して共通点を見つけ、彼らがどんな人であるのか、何に関心があるのか、暇なときは何をしているのかを知ることができます。インフルエンサーに対してするべきことは、普段、友人や同僚と新たな関係を築くときにすることと変わらないのです。

気を張りすぎずに、フレンドリーに。自社の宣伝ということは一切忘れて、一人の人としてインフルエンサーと接するのです。

インフルエンサーへのアプローチを始める前にまず、基本事項として以下のインフルエンサー情報確認しておきましょう。

・経歴
・趣味・関心事項
・どのようなコンテンツを投稿しているのか
・どんなユーザーと交流しているか
・どんなユーザーの投稿をシェアをしているか

 

やるべきこと

1 最初にアプローチをかける場所

インフルエンサーが活躍しているところでアプローチをかけるのがベストな方法です。まず、Twitterを開きましょう。

多くの場合、DM(ダイレクトメール)を通してメッセージを送る必要はありません。DMは、たいていの場合スルーされていたり、そもそも開かれないことが多いため、最初の段階ではDMを送る必要性はないのです。

投稿に対しては、気軽に、なにかおもしろいことを書き込むといいでしょう。インフルエンサーとの会話に入っていきましょう。彼らの投稿を読んで思ったことを、返信するのです。

ここでも、自分が一人の人であることを念頭に置き、自社ブランドのPRについては忘れましょう。何をするにしても、この段階で自社ブランドを推しすぎてはいけません。シェアされた投稿や彼ら自身が発信する投稿にコメントすることが、この段階でできることです。慌てずに、インフルエンサーと繋がり、最終的にはメール上でやりとりをするまでになり、そこで次のプロセスに移るのです。

そろそろ1対1で話ができそうだ、と感じたら、この一文から始めましょう。

「こんにちは、少しお時間頂けますか?」

 

LinkedIn and Email

依頼をしたいと考えているインフルエンサーが、ツイッター上でコミュニケーションをとったり、頻繁に投稿をしていない場合は、LinkedInを試してみましょう。自分のLinkedInのプロフィールがしっかりとしていれば、相手からも信頼できる人として見られます。プロフィールを公開しているので、どんな人なのか分かってもらいやすいのが特徴です。

インフルエンサーにアプローチするときは、短く簡潔な文章を作りましょう。以下の文章のように、この段階では、詳細を含めた長々しい文章は必要ありません。

「こんにちは、△△さん。

〇〇(会社)の××(名前)と申します。

最近投稿していた、ニューヨークファッションウィークについての投稿がとてもよかったので、ぜひ仲良くなれればと思いました。

よろしくお願いします。

××(名前)」

LinkedInでコンタクトが取れないなら、似たような短い文章をメールで送ってみましょう。

メッセージの上に1文、あなたとあなたの会社について文章を付け加えておきます。

 

2 いつアプローチをかけるか

インフルエンサーキャンペーンを始めるにしても、インフルエンサーへの依頼を始めるにしても、ベストなタイミングは今です。

製品の販売や、新しいキャンペーンの開始など重要なタイミングが訪れるまで待つべきではありません。今、始めるべきです。

なぜでしょうか?

それは、自社ブランドに貢献してくれるインフルエンサーと契約するのは、時間がかかるからです。

リアルな関係性を作り上げるには、焦らずにこの関係を大切にし続けることが必要です。つまり、インフルエンサーと関係性を作り上げるのは、時間がかかるのです。

明日、影響力をもつために、今日始めておきましょう。

 

3 何を提供するべきか

協力してくれたインフルエンサーに何を提供することができるのか、考えてみてください。

作り上げた関係性をつづけていくために、彼らに何をしてあげればいいのか。これは、インフルエンサーキャンペーンやその考え方において、最も重要なことの一つです。

あなたが関係を築きたいと考えているインフルエンサーは、その分野で影響力をもつためにかなりの努力をしています。だから、それがファッションについてであろうと、ランニングシューズについてであろうと、そのインフルエンサーは、新商品などの様々な新しい情報を発信したいと思っていることが多い。そういった最新情報を提供することで、インフルエンサーが最も重視する素晴らしいコンテンツ作りに貢献することができるのです。

だからこそ、自社の製品をインフルエンサーに提供することは、最も一般的であり、最も求められることでもあります。

それが早ければ早いほど、インフルエンサーとの関係は良くなるでしょう。

ただ大きな報酬を与えるのではなく、インフルエンサーがそのブランドや製品、クオリティを体感できるようにするのです。

インフルエンサーに提供できるものとして、以下のような例もあります。

・早い段階での、新商品やキャンペーンに関する限定的な情報
・スペシャルイベントへの招待
・限定品

提供するものはブランドによって異なりますが、何を提供するにしても、必ず、人と人との関係性を作り上げることを忘れないでください。

 

やってはいけないこと

1 条件を提示すること

大切なのは、我々は「彼らの声を買っている」のではなく、「彼らに自社製品やブランドを体験してもらっている」のだということです。ツイートや投稿数を指定して頼むのではありません。なぜなら、インフルエンサーとの契約は、広告を買っているというよりはむしろ、影響力のある友人を得ている、という感覚だからです。

2 コンタクトをとった初日に依頼をする

インフルエンサーとの関係性を作り上げるより前に、会話の中でブランドを推し出してはいけません。何があっても、絶対に、最初のメッセージで自社ブランドや依頼について話すべきではないのです。

3 コンタクトを自動化する

自動配信のDMは嫌われます。そのようなDMはスパムのようで、文脈がなく、強引なプロモーションに見えます。絶対にやらない方がいいでしょう。インフルエンサーマーケティングは個人と個人の関係性からできるものです。最初の段階からそれを意識しましょう。

また、メッセージをコピー&ペーストするのもやめましょう。Twitter上で、何度も何度も同じことをツイートしてしまうと、アカウントのプロフィールページを見たときに、「なんだ、このユーザーはスパムか!」と思われてしまいます。スパムではないリアルなアカウントを、一人の人として使用し、程よい頻度で投稿をしましょう。

 

インフルエンサーとの関係性を継続させる

最初のインフルエンサーとコンタクトをとることに成功し、次々とすばらしいインフルエンサーと新しい関係を作り上げることができれば、順調です。次は、この関係を継続させることです。この関係が強ければ強いほど、インフルエンサーがもたらす効果は大きくなります。

繋がっておく

時々電話をかけることで、関係を維持します。近くに住んでいるなら飲みに誘うのもいいと思います。インフルエンサーが知りたいことがあったり、なにか情報がほしいというときに、頼りになる人としてインフルエンサーと繋がっておくのです。

何かを提供する

夕食会やカンファレンスなどにインフルエンサーを招いてみましょう。新商品のネイルポリッシュのサンプルを送ったり、ブランディングする前の新しいマーケティングの素材を送ってみましょう。

親しみやすい人でいる

私たちの脳は、最初のことと最後のことを覚えている傾向があります。

契約が終わってしまったら、インフルエンサーに感謝する必要はないのでしょうか?

もし何もしなければ、インフルエンサーは、良い交流はなかったと感じてしまうかもしれません。だから、その後の機会につなげるためにも、インフルエンサーに感謝を伝えるのです。最後の印象を与えられるのは1回きりです。せっかくなので、感謝を伝えておきましょう。

 

インフルエンサーマーケティングを楽しむ

インフルエンサーマーケティングが上手くいくかいかないかは、正しいインフルエンサーを見つけ、彼らと本当の関係を築くことができるかによって決まります。

ツールを使うことで、データとその分析を利用することはできますが、そのあと、人々とコンタクトをとるときは、担当者のあなた自身がキャンペーンの未来を決める重要な存在となるのです。

素直に、人との出会いは楽しいものです。ぜひ、インフルエンサーマーケティングを楽しんでみましょう。

だって、フレンドリーで、素敵なインフルエンサーと話すこと、そして、その人とお互いにメリットになる関係を築くことが仕事なのだから。

 

 

※以上はKlear公式サイト“Klear Guide to Influencer Marketing Influencer Outreach”の翻訳記事です。また、一部の画像は原文より引用したものです。

 

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