Dynamic Yield社CMOによるデータ駆動のパーソナライゼーションとマーケティングの未来
こんにちは。MarTechLab編集部です。
マーケティングに触れ始めて、ふだん自分が当たり前のように体験していることが、マーケティングの世界ではこんな言葉で表現されるんだ、こんな仕組みになっているんだと毎度驚きの連続です。
そこで今回はDynamic YieldのCMOであるヤニブ氏のインタビュー記事を読んで、特に印象に残ったものを抜粋して共有させて頂きたいと思います。
参照元のインタビュー記事につきましては下記リンクからご覧いただけます。
[リンク: MarTech Interview with Yaniv Navot, Chief Marketing Officer of Dynamic Yield]
目次
Dynamic YieldのExperience OSについて
今やネットショッピングで好きなブランドの服がレコメンドされたり、Spotify、Apple Musicなど音楽のサブスクで自分好みのプレイリストが作成されるのが当たり前の時代ですよね。
ユーザーにとっては時間をかけて探し出さなくても好みピッタリのものを提供してもらえるのはストレスフリー。
もちろん企業にとっても適切にパーソナライズされたサービスを提供することは、ユーザーの満足度や平均購入額を高め、長期的な優良顧客になってもらえるのでメリットが多いです。
その技術を提供しているのが、この分野に特化した企業のひとつであるDynamic Yieldです。
特に2022年に開発されたオペレーティングシステムのExperience OSは、今まで以上にパーソナライズを迅速かつ簡単に、そして最適化し同期させることを可能にしました。
このExperience OSによって、企業が独自のパーソナライゼーション機能を組み合わせて構築し、一元管理ができるようになりました。また柔軟な構造により、チームは異なるソースから得られたデータをより効果的に管理し、ビジネスニーズや技術スタックが進化しても、タッチポイント全体でパーソナライゼーションを実装できます。これにより、効果的な構造が実現され、チーム間での連携や一貫性のあるフローが可能になりました。
さらに顧客の行動データをリアルタイムで収集し、買い物客一人ひとりの興味・関心・嗜好に合わせて最適化する、ハイパーパーソナライゼーションを実現し、今まで以上にユーザーにとって質・満足の高い買い物やサービスを楽しめる時代を切り開くことができます。
注目しておきたいトレンド3つをご紹介
ヤニブ氏が今後注目しているトレンドをご紹介します。
1.ショッパブルコンテンツとライブコマース
今や16歳から64歳までの消費者の25%以上、つまり4人に1人がSNSで商品を購入したことがある時代で、今後もさらに増加が見込まれます。
取り入れるブランドが増えていることはもちろん、さらにパーソナライゼーションすることで、関連するアイテムのおすすめをし、没入型のショッパブル体験を提供する展開も見られています。
■ショッパブルコンテンツ・・・・
Instagram、twitterなどSNSの画像・動画・広告をクリックして、商品ページに移動したり、商品をカートに入れることができるコンテンツのこと。
■ライブコマース・・・・
youtubeやインスタライブなどライブ配信で商品を売ること。
2.ヘッドレスアーキテクチャ
バックエンドでは、近年のAPIの爆発的な普及により、ヘッドレスアーキテクチャへの投資が拡大しています。
ヘッドレスアーキテクチャはバックエンドとフロントエンドの開発を別々に行うことが可能で、これにより、相互の影響を最小限に抑えることができ、開発がスムーズに、そして長期的な保守が容易になるシステムを実現します。
また、他のシステムとの統合がより円滑になれば、チームは新機能やソリューションを試す余裕も生まれ、デジタル体験全体を差別化し、向上させることができます。
3.ジェネレーティブAI
ジェネレーティブAIとは、今までのAIが得意とする「データがたくさんある世界」だけで活躍するのではなく、少ない情報から新しいことを生み出せるなど、データが十分でない領域に踏み出す技術、という点で「次世代のAI技術」のひとつとして注目されています。今後は誰もが利用できるようになり、私たちの生活に変革をもたらすと考えられています。
インタビュー記事を読んで
全体通して、最先端のスタートアップで活躍している方が気づくのってこういうところなんだなと感じました。
マーケターとしてすでに活躍されている方には当たり前のことでも、駆け出しマーケターの私にとっては目新しいことだらけ。
今後はさらにアンテナを張り、またいい記事を見つけたら共有させて頂きたいと思います!
MarTechLab編集部