【保存版】問合せを劇的に増やすエントリーフォーム最適化(EFO)15の方法
皆さんこんにちは。ギャプライズ鎌田(@kamatec)です。
今日は過去私が数百社という企業のプランニング・運用をしてきた中で実証した、
最も「手早く」「確実に」コンバージョンを伸ばす方法をご紹介します。
それがEFO、つまり「エントリーフォームの最適化」です。
Webサイトをリニューアルしなくとも、LPを作らなくとも、
エントリーフォームを変えるだけでコンバージョンは劇的に変わるのです。
実際の事例をいくつかご紹介しましょう。
Case1:ブライダル系サービスのEFO事例
http://www.primavera-wedding.co.jp
Case2:ギャプライズクリックテールサイトのEFO事例
https://contentsquare.gaprise.jp/
Case3:システム系BtoBサービスのEFO事例
これらの事例はいずれも変更したのはエントリーフォームだけです。
特にフォームへの流入数が多ければ多いほど、EFOは絶大な効果を発揮します。
今日はその中でも実際に現場で実践し効果が高かったものをご紹介します。
目次
- フォーム内の無駄なリンクは外せ!
- 入力項目は極限まで削れ!
- 入力ボックスは分割するな!
- 半角・全角入力をユーザーに求めるな!
- 離脱しそうなユーザーはポップアップ表示で引き留めろ!
- 入力エラーはリアルタイムに表示しろ!
- フォームで最後のひと押しをしろ!
- 住所は自動入力で!
- 表示する項目は必要最低限に!
- 現在位置がわかるナビゲーションをつけろ!
- 入力中の項目は色を変えろ!
- 入力完了時は「OK」「✔」などでわかりやすく!
- 必須の入力項目は「必須」とわかりやすく明記しろ!
- 入力ボックスには記入例を用意しろ!
- リセットボタンを付けるな!
1.フォーム内の無駄なリンクは外せ!
エントリーフォームに必要のない、他のページへのリンクは極力取り除いてください。
取り除くだけでコンバージョン率が上がります。
「たったそれだけのこと?」と思われるかも知れません。
しかし、実際に弊社クリックテールのサービスサイトで、「リンクを取り除く前」「リンクを取り除いた後」の2パターンのフォームでA/Bテストを行ったところ、「リンクを取り除いた後」のパターンのほうが1.6倍もコンバージョン率が高かったのです。
インターネットのユーザーというのはとても浮気性なので、リンクやバナーなど、フォーム以外の要素が目に入るとついついクリックしてしまうものなんですね。
フォームまで来たユーザーはレジの前まで来たお客様と一緒です。グローバルナビやサイドナビなどの無駄なリンクで、浮気をさせないようにしましょう。
2.入力項目は極限まで削れ!
EFOの大原則は項目を減らすことです。
項目が多ければ多いほど、右サイドのスクロールバーも長くなり、
ユーザーのやる気を阻害します。
使わない項目は削除し、最低限必要な項目だけ入力させるようにしましょう。
過去の経験上、不要な項目で多いのは以下のような項目です。
- メールアドレスの確認欄
- 住所の建物名
- Fax番号
- ふりがな
- アンケート
このあたりは昔の名残でずっと残しているものの、実際は外してもなんら問題がないケースが多いです。
BtoBのサービス・2ステップのサービスであれば、フォームで聞かなくとも電話、メール、あるいは商談の際に回収することもできます。問合せ率を向上させることが目的ならば、削除を検討するべきでしょう。
ただし、2ステップビジネスの場合などは、問合せがゴールではなく、その後の
お客様の確度も大切になるので、問い合わせ数が減ってもお客様の質があがる項目などは残すなどの検討は必要です。
3.入力ボックスは分割するな!
あなたのエントリーフォームは、郵便番号の入力ボックスが前と後で分かれていたり、
電話番号の入力ボックスが3分割されていたりしませんか?
離脱が増えますのですぐにやめましょう。
ボックスが増えるということは、ユーザーに「カーソルを移動する」という行為を増やすということです。
フォームでユーザーがアクションを起こす回数に比例して、フォームのコンバージョン率は下がります。
入力欄から次の入力欄へ移動する行為は、増えれば増えるほど、離脱も増えます。ユーザーに求める行動は極力、減らすのが原則です。
ハイフンなどが必要な場合はシステム側で処理しましょう。
4.半角・全角入力をユーザーに求めるな!
半角・全角の入力ミスは、ユーザーのエラーのなかでもっとも多いミスです。
これらは指定をせずに受け付けられるようにしましょう。
システム的に片方しか無理な場合は、自動的に
半角または全角しか入れられないようにするなどして対処しましょう。
イメージがつかない方はギャプライズのエントリーフォームで試してみてください。
郵便番号を全角で入力すると、自動的に半角に変換される仕組みになっています。
(さらに、ハイフンが入っていても入っていなくても、自動的にハイフン無しに変換される仕組みです。)
5.離脱しそうなユーザーはポップアップ表示で引き留めろ!
こちらのエントリーフォームでは、
ページから離脱しようとすると、下記のようなアラートメッセージが出るようになっています。
アラートを出すとユーザーは、「入力しないといけないのでは?」という気持ちになります。
レジ前まで来ているユーザーをカンタンに逃がしては、一流の販売員にはなれません。
6.入力エラーはリアルタイムに表示しろ!
全部を入力して、いざ送信。
この時にエラーがでるとユーザーは、一気に興ざめします。
エラーは入力時に表示するようにしましょう。
以下はダメな例です。
よく見かけるエラー表示ですが、これではどの項目がエラーになっているかわかりません。
対して弊社の構築するフォームでは下記のように、入力ミスが残ったまま次の項目に移動しようとすると、即座にエラー表示が出て再入力を促すようになっています。
間違っているならスグに教えてあげる。これも優しさですね。
7.フォームで最後のひと押しをしろ!
皆さんはエントリーフォームに、どんな気持ちで訪れますか?
入力する気マンマンですか?それともなんとなく?
実はエントリーフォームにくるユーザーの大多数は
「問合せてみようかなー」くらいのライトな気持ちで来ているケースが大半です。
やる気マンマンの人は放っておいてもコンバージョンします。
重要なのは、ライトなユーザーを如何に逃さずコンバージョンまで結びつけるかです。
ですからフォームに来た後も、ユーザーメリットを打ち出したり不安を取り除く作業を怠ってはいけません。
ここで効いてくるのが弊社で「最後のひと押し」と読んでいる要素です。
実際にこちらのフォームには下記のような「最後のひと押し」要素が入っています。
弊社が「最後のひと押し」で期待している効果は以下の3つです。
- 「1営業日以内」と明確にすることで、問合せから返信までの速さをアピール
- 資料請求で届く内容を具体的に明示することで、興味喚起
- 電話番号をわかりやすくアピールすることで、入力が苦手なユーザーへ対処
他にもフォーム内で下記のような訴求をするのも効果的です。
- スタッフの写真を配置し、安心感を醸成
- 「押し売りはしません」などの文言を入れることで不安を払拭
世の中のエントリーフォームを見ると、項目しか並べていない質素なフォームが大半ですが、
それではなんとなく来たユーザーの気持ちを引き上げることは出来ません。
エントリーフォームで最初に目にする部分は、ユーザーの気持ちを惹きつける重要な箇所です。
力を入れて損はありません。
8.住所は自動入力で!
これに関しては最近よく見かけるようになってきました。
郵便番号を入れると住所が自動入力されるアレです。
体験したことが無い方はこちらのフォームで郵便番号を入れてみてください。
よく見かけるようになったということは、ユーザーとしては
「自動入力されないフォームは使いづらい」と判断されやすいということです。
ユーザーの期待を裏切らぬ様、細かい所ですがしっかり対応しましょう。
ここまでが、エントリーフォーム最適化(EFO)の中でも最も効果の高い9項目です。
自社のフォームを見なおした時、この9項目についてどこまで対応出来ていますか?
もし1つも対応出来ていないのであれば、この9項目を実施するだけでほぼ確実にコンバージョンは伸びるはずです。
※もちろんフォームへの流入数が一定量ないと効果は薄いです。
さてここからは細かいですが、やっておくとさらにプラスになる
EFOテクニックをご紹介しましょう。
9.表示する項目は必要最低限に!
エントリーフォーム最適化(EFO)の基本は「項目を短くすること」です。
必要な項目は必要な時だけ出すようにしましょう。
例えば以下の資料請求フォームをご覧ください。
資料請求方法に2通りの方法、
- 資料をダウンロードする
- 資料を郵送で受け取る
の2つがあったとします。
「資料をダウンロードする」にチェックをした場合は、
住所入力欄は出ません。必要無いからです。
このように必要な項目は必要なときにだけ出すことで、フォーム項目数を少なく見せることが可能になります。
10.現在位置がわかるナビゲーションをつけろ!
今何をしているのか。あとどれくらいで終わるのか。がわかるとユーザーは送信をしやすくなります。
フォームの上部に「入力→確認→完了」といった現在の場所がわかるステップをつけましょう。
11.入力中の項目は色を変えろ!
ユーザーが操作している項目に色をつけることで、ミスを起こしにくくしましょう。
とにかく、わかりやすくすることが大切です。
12.入力完了時は「OK」「✔」などでわかりやすく!
入力ができているのがわかりやすく見えていると、入力漏れやミスが起きにくくなります。
これも一緒ですね。「とにかくわかりやすく」です。
ここまでがやるとさらに効果的なエントリーフォーム最適化(EFO)の方法です。
最後に「こんなフォームは速攻で直せ!」という事例もご紹介します。
13.必須の入力項目は「必須」とわかりやすく明記しろ!
「※」を必須項目として使っていたりしませんか?
よく見かけるのは以下のようなフォームです。
「※」だけでは、ユーザーに伝わりません。「※」は使わず、「必須」に変えましょう。
14.入力ボックスには記入例を用意しろ!
どのように記入していいのかわからないと、
ユーザーはやる気をなくし、離脱してしまいます。わかりやすい例を用意しましょう。
15.リセットボタンを付けるな!
これは、全く意味がありません。
せっかく、入力した項目がすべて消えてしまう可能性があります。もう一度、ユーザーが入力してくれるなんて考えないでください。
最後の3つが自社のフォームに当てはまる場合、離脱につながっている可能性が非常に高いです。
早急に改善することをオススメします。
まとめ
以上がコンバージョンを劇的に改善するエントリーフォーム最適化(EFO)の手法です。
EFOの基本的な考え方は、
- とにかく短く! 長いフォームはサイドのスクロールバーを見て離脱する。
- ストレスを感じる暇を与えるな! 一度離れたらユーザーは二度と戻ってはこない。
- 逃げる道を作らない! レジ前まで来た客は捉えて離すな。
- まずは1つ入力させろ! 一度入力してしまえばやめられない。
この4つの基本を忘れずにエントリーフォームを作成することが重要です。
エントリーフォームへのアクセス数が多ければ多いサイトほど、最適化の効果は絶大です。
ぜひ一度エントリーフォームを見なおしてみてください。
なお、スマホにはスマホのエントリーフォーム最適化手法があります。具体的な手法に関しては、「スマホサイトのEFO(フォーム最適化)で爆発的成果を出すための5原則」という記事で別途詳しくご紹介していますので、ご確認ください。
やり方はわかったけど、自分でやる時間がない、やれる人がいないという方など
弊社が責任を持って成果の出るエントリーフォームを構築します。
ぜひお気軽にお問合せください。
それではまた次回。
※ 私、Twitter もやっておりますので、よろしければフォローよろしくお願い致します。
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鎌田 洋介 CXO事業部/CSM
2009年ギャプライズ入社。当初は主にランディングページ構築の企画に携わる。LP制作本数は延200本超。 その後はUX再現ツール(Contentsquare)やABテストを活用し、グロースハックの仕組みをチーム内に根付かせるコンサルタントとして、多くのチームビルディングに携わる。 ABテスト実績は累計7,500回以上。