Grafana Labsとは|メリットや管理できる9コンテンツを解説
「社内のデータ管理に時間を取られて困る…」
「データを一元管理する方法はないだろうか?」
「情報管理と分析を効率よくやりたい」
自社のデータ管理に追われて、コア業務ができなくて困っていませんか?
業務効率化を進めたいならGrafanaの導入がおすすめです。
GrafanaとはGrafana Labsによって開発されているオープンソースのダッシュボードツールソフトウェアのことです。
Grafanaを利用すると10コンテンツをダッシュボードで管理でき、分析までスムースに行えるため効率化が狙えます。
しかしGrafanaは日本国内ではまだ一般的でなく、導入のメリットや活用方法がわからないという方も多くいらっしゃるでしょう。当記事ではGrafanaについて解説し、自社の効率化に役立てられるようまとめました。ぜひ自社のデータ管理にお役立てください。
目次
Grafana Labsで可視化できる9コンテンツ
Grafanaでは各データをダッシュボードにて管理できるツールです。
扱えるコンテンツは9点にのぼり、多くのデータが一元管理できる点が魅力です。
- Elasticsearch
- InfluxDB
- MySQL
- PostgreSQL
- Graphite
- Prometheus
- OpenTSDB
- Zabbix
- AWS Cloudwatch
ひとつひとつ解説していきます。
すでに自社で取り扱っているものや、内容によっては取り入れたいものなど意識しながら読んでみてください。
Elasticsearch
Elasticsearchとは、大容量データの処理のための全文検索エンジンです。
大容量のデータから、必要なデータを素早く簡単に取り出すことができます。
たとえば、大量の商品リスト全体から特定のキーワードを含む商品だけを検索するような時などに活用できるでしょう。
Elasticsearchを利用すれば、複数のサーバをひとつのコンピューターで管理できるようになります。サーバーをまとめて管理したのちにGrafanaを利用すると、さらに他のデータとも紐付くため多くの管理画面に悩まされることなく作業が進みます。
InfluxDB
InfluxDBは、大量の時系列データの活用を促進するプラットフォームです。
大容量データを効率的に管理できるため、一般的に時系列データが必要なときに使います。
また、InfluxDBは高速性、読み込み性能、圧縮、利便性に長けている点が人気です。
- オープンソース版が無料で使えること
- ドキュメントがしっかりしていること
- Grafanaというデータ可視化ソフトウェアと連携してセンサー可視化が簡単にできること
特に、HTTPで簡単にデータ投入やクエリができるのが、趣味でちょっと使うのに便利といえるでしょう。
ただでさえ膨大なデータの管理が必要な際、他のデータや数字をまとめて管理するのにGrafanaを利用できるのは便利といえるでしょう。
MySQL
MySQLは、もっとも普及しているオープンソースのデータベース管理システムです。
MySQLデータベースは、Excelのように行と列で構成された「表形式のテーブル」と呼ばれるデータを、互いに関連付けて活用するリレーショナルデータベースを活用しています。
そのため、すべてのデータを1つの大きな保管場所に置くのではなく、独立したテーブルに保存可能です。
また、オープンソースであるため、ソフトウェアの修正も可能でエンジニアには自由度が高いツールといえます。自社の膨大な情報を管理するのに便利なシステムを、grafanaでさらに簡単に管理しましょう。
PostgreSQL
PostgreSQLは、オープンソースソフトウェアのリレーショナルデータベース管理システムです。
PostgreSQLは以下の点でとくに利用者のメリットが大きいといわれています。
- ライセンスコストがかからない点
- 世界中の技術者によって開発される高品質なプログラム
- ベンダーロックインを回避できる点
- 商用可能な機能の豊富さや性能
- 堅牢性と拡張性
これらの魅力を活かしつつ、さらに他のデータと一元管理できるgrafanaで効率化を進めましょう。
Graphite
Graphiteはオープンソースの監視システムです。
Graphiteを利用すると時系列データの保管とグラフ化で作業効率を改善できます。
特に効率化を実感できるのは、時間の経過と共に変化するデータの値をチェックしたい場合です。Graphiteは、数値の時系列データを処理するように設計されていて、株価の変動のチェックにも最適といえるでしょう。
grafanaと連携すると、ひとつのダッシュボードで可視化できるため、大事なタイミングでの見落としも減る可能性が高まります。
Prometheus
Prometheusとは、サーバのアクセス状況などの負荷を管理するオープンソースソフトウェアです。Prometheusは、サーバのリソースの使用状況など各種メトリックを収集して、システム全体にかかる負担を監視する機能があります。
Prometheusの特徴は以下の3点です。
- 監視対象を動的に検出できる
- データの可視化ができる
- 簡単に導入することができる
サーバーの負荷の特徴を知ることで、自社サイトの改善に役立つでしょう。
grafanaと紐づけて、他のデータとの関連を見るとよりユーザーの動向がわかるのでおすすめです。
OpenTSDB
OpenTSDBは、分散および拡張可能な時系列データベースです。
入力されたメトリック情報をHBaseのストレージに保存する役割を担っています。
OpenTSDBはサーバ、ネットワーク、アプリケーションから収集されたメトリック情報を保存、インデックス、伝達するなどに便利です。Grafanaでまとめて視覚的に管理できるので効率的にデータの管理と分析が可能になります。
Zabbix
Zabbixはオープンソースのシステム監視ソフトウェアです。
インストールさえすれば、提供されている全ての監視機能を使用することができる点が魅力といえます。
グラフやレポートをさまざまな組み合わせや期間で表示できるなど、監視データを柔軟に活用することが可能なためプレゼン資料にも役立つでしょう。
外部のソフトウェアからのアクセスも容易で、独自のインターフェースを作成するなどカスタマイズしやすいのも特徴です。Grafanaを用いてより快適に簡単に自社サイトに活用しましょう。
AWS Cloudwatch
CloudWatchとは、AWS(Amazonが提供しているクラウドサービス)上で提供されているあらゆるサービスを監視するためのサービスです。
無料(一部有料)で利用でき、SaaSとして提供されるので、構築不要な点が使いやすいでしょう。
サービス毎のリソース情報である「メトリクス」とテキストデータである「ログ」を収集できます。なお、閾値や特定のログ出力などの条件を基に、アラート通知や対処の自動アクションを行えるのも便利な機能です。
Grafanaと連携させることで他のデータとの関連も考察しやすくなります。
Grafana Labsでできること
Grafana Labsではダッシュボードとアクセス制限ができ、自社のデータ管理を簡潔にします。
多くのツールをまとめられるため、自社でのWeb作業に効率性を求めたい場合は活用してみましょう。
ダッシュボードの作成
Grafanaを利用したWebインターフェースで、ダッシュボードやパネルの作成を視覚的に行えます。グラフや数値、表、テキストといったさまざまなデータ表示形式を、自身の使いやすいようにカスタマイズ可能です。Exploreという検索機能を使えば、データの傾向なども確認できて効率化が進みます。
アクセス制限の設定
Grafanaのダッシュボードでは、アクセスの制限が可能です。
グループ単位でのアクセス制限や、読み取り専用ユーザ、設定情報の編集可能ユーザーなど権限を分けることも可能です。セキュリティ対策も可能で会社で安全に使える点が魅力的といえます。
Grafana Labs のメリット
ダッシュボードで各ツールの情報が管理しやすいのはもちろん、以下のようなメリットが期待できます。
- 管理の手間が省ける
- 複雑なデータ管理と分析が簡単に可視化できる
さまざまなデータ管理に追われ、複数のタブを開いたり、手作業でまとめていたりする方は一気に効率化が進むでしょう。
管理の手間が省ける
Grafanaを利用すると、複数のデータを1つのダッシュボードで可視化でき、一元管理が可能になります。
クラウドコンピューティングやマイクロサービスの利用に伴い、管理にリソースを多く割いているケースがあります。
Grafanaを使うと一目で確認ができるため時間が取られにくく、理解や分析も早まります。
現在データ管理に割く時間が多くてお悩みならGrafanaの利用がおすすめです。
複雑なデータ管理と分析が簡単に可視化できる
Grafanaはデータソースやプラグインがわかりやすいため、管理と分析が行いやすいことも特徴です。
ダッシュボードのカスタマイズが可能であり、自社のやりやすい構成にして管理しやすくできる点も大きなメリットといえます。
関連するデータをまとめたり、時間ごとに複製できるので自社の課題に合わせたカスタマイズを試してみましょう。
まとめ:Grafana Labsで効率的な一元管理を実現しよう
引用元:https://play.grafana.org/d/000000012/grafana-play-home?orgId=1
Grafana Labsは自社で時間を取られがちなデータ管理をしやすく可視化するツールです。カスタマイズできるダッシュボードや豊富なプラグインが魅力的なため、自社にとって効率的な使い方を探してみると良いでしょう。
ギャプライズでは、BIツールをはじめ企業の課題に合わせたツールの提案や施策立案など、さまざまなWeb、ITに関する最適化を提供しています。
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今本 たかひろ/MarTechLab編集長
料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。