CVR伸び悩みから脱却!パーソナライズでCVR19%アップ【事例3選】
サイト改善をされている企業様から、次のお悩みをよくお伺いします。
「サイト改善を行って一定数CVRは伸びても、その後伸び悩んでいる」
「CVRをさらに伸ばすための新たな手段が浮かばない」
なぜそういったことが起こるのでしょうか。
それは、全体的なサイト改善を行っていても、個々のユーザーの目的に合わせたコンテンツ提供ができていないためです。
今回は、CVRを更に上げるために有効な手段の一つ「パーソナライズ」について、事例を交えてご紹介します。
1、CVRの伸び悩みを解決する、パーソナライズ
「パーソナライズ」とは、全ての人に同じ情報を提供するのではなく、ユーザー個人の属性や購買などの行動履歴に合わせて、最適化することです。
サイト内で知りたい情報が見つからない、という経験はないでしょうか?
ユーザーの目的にあったサイト最適化を行うことで、サイト内でのストレス・不安を軽減し、CVRを上げることができます。
では実際に施策を実施する場合、どういった情報に焦点を当てるべきでしょうか?
3つの切り口から、パーソナライズ事例をご紹介いたします。
2、【事例1:海外GAP】行動データに基づくパーソナライズで売上最大6%アップ
OPTICON2018で発表された海外GAP Inc取り組みでは、「顧客の過去の行動データ」に基づいて適切なコンテンツを置くホームページをローンチしました。
ロイヤリティの高い商品カテゴリや買い物かごにはいった商品特性を調査し、テストを実施。
オリジナルパターンと比べて、
・訪問当たりの売上最大6%アップ
・コンバージョン率最大5%アップ
しました。
さらに2018年8月時点では、セグメント数は250以上。
行動データの蓄積とともに、パーソナライズの精度も高度になっています。
3、【事例2:Uber】就業地域に基づいたパーソナライズでCVR19%アップ
同じくOpticon2018で発表されたUberの取り組みでは、ドライバーの就業地域に基づいた実験を行いました。
運転したい地域を入力すると、最低保証賃金が自動でアップデートされる機能を追加。
地域によって賃金の差がでるため、ユーザーの安心感を得られるだろうという仮説のもと実施されたテストです。
その結果、ドライバーの登録率は19%アップしました。
データとして蓄積してくれば、ドライバーの行動エリアで最も保証賃金が高い地域を表示など、パーソナライズによる稼働率の向上も目指せます。
4、【事例3:旅行サイト】広告連動したパーソナライズでCVが32%アップ
次は検索運用型広告の事例です。
ユーザーの意図と期待を一致させるために次のようなテストを実施しました。
検索キーワード「spa vacations」
バリエーション1では、イメージを美しいスパプールに変更し、サブキャッチに「spa」というキーワードを含めるように変更。
バリエーション2は、美しいスパイメージを維持し、広告文に合わせたコピーを作成しました。
バリエーション2でコンバージョンが32%アップという結果になりました。広告とランディングページをセットで最適化すると、限られた広告費で、より大きなビジネスインパクトを作ることができます。
5、まとめ
今回は、3つのパターンのパーソナライズ事例をご紹介致しました。
共通して言えることは、ユーザーの視点で施策を考え、実施しているということです。
サイト全体の最適のみでなく、データを利用し、ユーザーの目的に合わせて細かく最適化することで更にCVRアップに繋げていくことが可能となります。
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※本記事は、下記記事のコンテンツを翻訳・加筆修正しています。
・OPTICON2018
Part 1:Architects of the Digital Future
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阿多 佑梨花
2018年秋にギャプライズに入社。前職で2年半、総合通販業界にてアパレルの店舗運営に従事。ギャプライズ入社後、インサイドセールスの経験を経て、現在は自社マーケティングを担当。