WordPress高速化7つの方法|プラグインやテーマも解説

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「自社のホームページの読み込みが悪くてイライラする」
「もう少しスマートなホームページにできないだろうか」
「読者の離脱率が心配」

WordPressで作成したホームページの読み込みが遅くて悩むケースは少なくありません。
そこで、プラグインやテーマを用いて手軽にWordPressを高速化する方法を紹介します。

一部有料のものもありますが、1〜2万円以内で購入できるテーマなので、手軽に試してみてください。

WordPressを高速化させる方法7選

WordPressを高速化させる方法は以下の7つです。

  1. ホスティングプロバイダーの選択
  2. 画像読み込みの遅延化
  3. 不要なプラグインの削除
  4. CSS・JavaScriptの容量最適化
  5. 投稿のリビジョンの制限・削除
  6. ピンバックとトラックバックをオフ
  7. CDNの使用

ひとつひとつ確認していきましょう。

1:ホスティングプロバイダーの選択

ホスティングプロバイダーの見直しで、WordPressの高速化につながる可能性があります。

ホスティングプロバイダーとは、顧客のWebサイトやメールサービスを保管し、運用するサービスを提供する企業や組織のことです。仮に、ホスティングプロバイダーが最適化されていないと以下の問題点が生じます。

  • 遅いパフォーマンス
  • ダウンタイム
  • スケーラビリティの不足
  • 不十分なサポートなど

既存のホスティングプロバイダーに問題があると、上記のようなWordPressサイトの速度や機能に影響を与えてしまうかもしれません。特にWordPress専用マネージドホスティングは、効率的で安全な運用を可能にします。

適切なホスティングプロバイダーを選択することで、WordPressサイトの速度とパフォーマンスの向上が可能です。

2:画像読み込みの遅延化

画像の読み込み遅延がWordPressの表示速度に与える影響は重要です。
すべての画像を初回アクセス時から読み込むのではなく、必要になったときだけ必要な画像だけを読み込むことで、表示速度を改善できます。

画像のimgタグやiframeタグには、必ずwidth属性とheight属性を指定しておきましょう。
画像読み込みの遅延化を防げるため、WordPressの高速化が可能です。

おすすめのプラグイン

WordPressサイトで画像の最適化を行うためのプラグインです。
画像や動画などのコンテンツを遅延読み込みすることで、ページの読み込み速度を高速化します。

3:不要なプラグインの削除

不要なプラグインは、こまめに整理して削除しておきましょう
使っていないプラグインをそのままにすると余分な負荷がかかり、表示速度を低下させてしまいます。

ただし、プラグインをむやみやたらに無効化や削除すると、サイトの見た目や機能が損なわれる可能性があるため、必ずバックアップを取ってから作業をすすめましょう。

おすすめのプラグイン

WordPressのメモリやサーバー情報をダッシュボードに表示して確認できます。
どれぐらいスタッシュを占めているのか確認してみましょう。

4:CSS・JavaScriptの容量最適化

HTMLやCSS、JavaScriptを圧縮することで、Wordpressの読み込み速度が上がり高速化につながります。
特にJavaScriptの読み込みに時間がかかるため、非同期化や遅延化が大切です。

Autoptimizeなどの専用プラグインを使用して、圧縮を行いましょう。
ほかのプラグインやテーマについて知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

WordPressの速度改善法7選!有効プラグイン・テーマも紹介

おすすめのプラグイン

WordPressサイトの表示速度を向上させるためのプラグインで、HTML、CSS、JavaScriptの最適化を行えます。

5:投稿のリビジョンの制限・削除

WordPressには、記事を修正や変更するたびに残るログがあります。
このログ(リビジョン)を保存する数値の変更や、削除を行うことで、高速化できます。

特に影響が顕著だといわれているのは、リビジョン機能によるページ数が多いサイトや性能の低いサーバーです。WordPressプラグインを使用してリビジョンを削除する、リビジョン回数を制限するなどして改善しましょう。

おすすめのプラグイン

古い投稿のリビジョンを自動で削除可能なプラグインです。

6:トラックバックとピンバック機能のオフ

トラックバックとピンバックは、ブログ記事間での相互リンク通知方法のことをいい、これらがWordPressの高速化を妨げます。

トラックバックは、他のブログ記事にリンクを貼った際に、相手ブログに通知を送る仕組みです。
一方のピンバックは、自身のサイトがリンクを貼ったら自動的に相手ブログに通知を送る機能のことをいいます。

ピンバックとトラックバックをオフにすると余分な処理をすることがなくなるため、サイトの負荷を軽減し、表示速度を向上できます。

おすすめのプラグイン

不要な投稿やページのリビジョンはもちろん、スパムや削除されたコメント、未使用のタグを自動的に削除し、データベースをクリーンアップできます。

7:CDNの使用

CDN(コンテンツデリバリネットワーク)を利用してWordPressの高速化をはかりましょう。
CDNとは、Webコンテンツを迅速かつ効率的にユーザーに配信するためのネットワークです。

大容量のコンテンツやアクセスが集中した状況でも、CDNを利用すればWebコンテンツの表示をスムーズに行えます。また、CDNの使用はWordPressの高速化の他にも、パフォーマンスの安定とセキュリティの強化にもつながります。

CDNでWebサイトの表示時間を短縮し、他のサイトのよりユーザーファーストとなるでしょう。

WordPressを高速化させるテーマ

テーマを変えてWordPressの高速化を促す方法もあります。
特におすすめなのが、以下の8つのテーマです。

  • Luxeritas
  • Simplicity
  • Lightning
  • Twenty Seventeen
  • SWELL
  • JIN
  • THE THOR
  • STORK19

詳細を見て導入を検討してください。

1:Luxeritas

Luxeritasは、無料で使える多機能で高速なWordPressテーマであり、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

Webサイト表示の高速化が可能でカスタマイズ性が高く、デザインと実力を兼ね備えたWordPressテーマとして人気を集めています。12種類の公式デザインが用意されており、デザインカスタマイズ性が高い点も魅力のひとつ。

また、Luxeritasはモバイルフレンドリーであり、SNSシェアボタンや広告用ウィジェットなどが備わっています。

2:Simplicity

Simplicityは、シンプルさと内部SEOの最適化を重視した、初心者にも使いやすい無料のWordPressテーマです。

ただし、CSSをカスタマイズできる方には使いやすいですが、CSSにあまり詳しくない方には修正が難しいと感じるかもしれません。しかし、高い機能性とデザイン性から、アフィリエイトをはじめ、様々な目的のサイトに適した汎用性の高さが人気ともいえます。

3:Lightning

LightningはWordPressにより開発された無料テーマです。
株式会社ベクトルが提供する国産のテーマで、2015年にリリースから有効インストール数はのべ9万件以上という実績が人気を物語っています。

Lightningは主にビジネス向けのサイト作成に適した機能が多いことが特徴。
また、国産であるため日本語に対応しており、無料で簡単にインストールできるため導入しやすいのも魅力の1つです。

有料版もあり、高度なカスタマイズ性や優先サポートを使いたい方にはおすすめです。

4:Twenty Seventeen

Twenty Seventeenは、無料で使えるWordPressの公式テーマで、WordPressの高速化にも対応しています。
ビジネスサイトや個人ブログなど、さまざまな種類のWebサイトに適しているため汎用性が高いのも魅力といえるでしょう。

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからも見やすく、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立ちます。また、ヘッダー動画など自社のサイトに合わせたデザインへカスタマイズできる機能も特徴的です。

5:SWELL

SWELLは有料のWordPressテーマで、シンプルながら機能性が高く、使いやすいと人気急上昇中のテーマです。

価格は17,600円(税込)であり、一見高額に感じる方もいるでしょう。
しかし、機能性が高く有料プラグインをインストールするのと同じくらいの機能が標準搭載されています。

また、SWELLは直感的にデザイン操作が可能で、コード知識が不要です。
ただし、機能が多すぎて使いこなせない場合や、自分でカスタマイズしたい人には向かない点には注意しましょう。

6:JIN

JINはアフィリエイトしやすいように考えられた有料WordPressテーマです。

WordPressの高速化にも対応しており、ユーザーエクスペリエンスにも優れています。
元はブロガーが開発しているため、機能性と収益性を兼ね揃えている点が特徴です。

価格は14,800円です。
また、JINの後に同じ開発者によって作成されたJIN:Rというテーマもあります。

JIN:Rは19,800円で、今後のアップデートはJIN:Rがメインになるため、最新バージョンのJIN:Rを導入するのがおすすめです。

7:THE THOR

THE THORは公式サイトにて、ユーザーにも検索エンジンにも好かれる「究極のSEO最適化テーマ」と謳うほど高速化とSEO対策が可能な有料テーマです。
WordPressの高速化を実現するために以下のような最新で革新的な技術を搭載しています。

  • AMP・PWA
  • Gzip圧縮・ブラウザキャッシ
  • 画像遅延読み込み・CSSファイル非同期読み込み

デザイン性が高いデモサイトがワンクリックで自身のサイトに反映されるため、簡単におしゃれなデザインに適用可能です。購入価格は16,280円です。

8:STORK19

STORK19(ストーク19)は、WordPress高速化に適した有料テーマです。
累計3万5千人以上のユーザーに使われているテーマ「STORK」の新バージョンであり、根強い人気を誇っています。

初心者でも使いやすいブロックエディタを搭載しているので、操作性もよく使いやすい点も魅力的。
ブログサイトで使われることの多いテーマですが、コーポレートサイトにも適しているとの口コミも見られます。

価格は11,000円と有料テーマの中ではリーズナブルなテーマです。

WordPressを高速化させるメリット3つ

WordPressを高速化させるメリットは以下の3点です。
また、ユーザーやサイト運営者にも良い効果が期待できるでしょう。

  • 直帰率の改善
  • SEO対策
  • サーバーコストの改善

それぞれ解説します。

直帰率の改善

WordPressの高速化は、直帰率の改善につながり読者にとって満足するサイトに近づきます。

直帰率とは、ユーザーが最初のページだけを見て離脱する割合です。
他のページに遷移せず、1つのページのみで知りたいことが解決したという状況を表しています。

そのため、直帰率が低下しユーザーが有益なサイトと判断すれば、他のページも閲覧する可能性が高まるでしょう。これはSEO対策としても有益であり、WebサイトのCVRも改善されます。

直帰率の改善によるWordPress高速化ができると、読者にとってストレスなく便利に使えるサイトになります。

SEO対策

WordPressを高速化させるとSEO対策にもつながります。表示速度の改善が読者ファーストと判断されるためです。つまり表示速度が改善すれば良いサイトと判断されて、検索エンジンでの上位表示が促進されます。

具体的には、画像の最適化やサーバーの高速化などの対策を行うことで読み込み速度が向上し、SEO効果が期待できます。WordPressがSEO対策に強いとされる理由の1つは、内部SEOを自動的に行う機能や豊富なSEOプラグインが利用できる点です。

WordPressを使用する際には、高速化対策を行うことでSEO対策を強化し、Webサイトの検索上位表示を目指すことが重要です。

サーバーコストの改善

WordPressを高速化させることで、サーバー容量を圧縮できるためサーバーコストの削減につながります。

一般的に、WordPressを利用する場合、月額約1,000円程度のレンタルサーバー代がかかります。
仮に高速化ができておらず、追加でサーバー容量を増やせばそれだけコストがかさんでくるでしょう。

WordPressの高速化ができればサーバーコストをおさえられ、さらに効率的なサイト運営ができるようになります。

まとめ:Wordpressを高速化させサイトの質をアップさせよう

WordPressの高速化で表示速度が上がるとユーザーエクスペリエンスが向上し、読者にとって読みやすいサイトになります。ページの表示速度はSEOにも関与するため、検索エンジンで上位表示させるためにも重要な項目といえるでしょう。

レンタルサーバーの移行や拡張、画像の最適化、プラグインやテーマの見直しを行い、最適化を目指しましょう。しかし、WordPressは慣れていないと扱いが難しく、何が原因で表示速度が悪いのかわからないというケースも珍しくありません。

ギャプライズでは、WordPressの高速化はもちろん、LPやECサイトなどさまざまなWebサイトのスピード改善に特化したソリューションを提供。自社に合わせた改善施策や、ツール選別、導入、運用までをサポートいたします。

お問合せはこちらから、お気軽にご連絡ください。

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今本 たかひろ/MarTechLab編集長(仮)

料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。

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