ECサイトのトップページを最適化する10の方法
ECサイトのトップページは、実店舗のウィンドウディスプレイのようなもので、訪問者がサイトを見るかどうかを決めるポイントになります。
そのため、ただ興味を引くだけでなく、訪問者がぴったりの商品を発見し、信頼して購入できると感じさせる工夫が必要です。
この記事では、ECサイトのトップページを最適化する10の方法をご紹介します。
目次
1.ブランドのイメージと商品のサイズを示す
服やアクセサリー、靴などを購入する際に、買い物客が気にする点は、商品が自分に似合うかという、見た目とサイズのフィット感です。Webサイトの訪問者の関心を引くために、自分のスタイルやサイズにフィットしていると共感できる画像をトップページに使用しましょう。
ファッション通販サイト・ベイクルーズは、過度に編集されていない、洗練された画像をトップページに掲載。また、写真の中のモデルやお客様の身長を公開しています。その結果、訪問者は商品が自分のスタイルやサイズに合うのかを容易に想像し、購入することができます。
2.UGC(ユーザー生成コンテンツ)で信頼を構築
消費者が商品に触れることができない場合、信頼を築くことが購入までの重要なステップとなります。これは、家具や宝石などの高価格帯の商品に特に当てはまります。
レビューやユーザーが投稿した写真といったUGCの活用で、買い物客がブランドに触れる最初のタッチポイントを、より信頼感のある魅力的なものにすることができます。
[参考]売上に直結!「UGC」とは? マーケティングで重要な理由と活用事例
ジュエリーブランド・Shane Co.は、トップページに、お客様の写真を集めた「Picture Perfect」というギャラリーを設置。買い物客は他の買い物客のポジティブな体験を見ながら、インスピレーションを得ることができます。
3.カテゴリーをわかりやすいアイコンで表示
すべての買い物客が自分の探している商品を表現する専門用語を知っているわけではありません。しかし、その商品の見た目は知っています。お客様がトップページから他のページに移動できるようにするために、商品を表す画像やアイコンをメニューの中に表示しましょう。
インテリアブランド・Moblyでは、アイコンをテキストと一緒に表示することで、買い物客が自分の探している商品に合ったカテゴリーに簡単にアクセスできるようにしています。
4.商品タグをもとに自動で商品群を更新
買い物客はブランドのWebサイトをチェックする際に、新商品、ページレイアウト、セール品、限定品などの「新しさ」を求めます。
在庫が多い場合は、カタログ内のタグに基づいて自動的に商品をグループ化することで、トップページ上の特集の更新を迅速に行うことができます。
それにより、価格、カテゴリー、色などの共通点に基づいて、紹介する商品を手作業で選ぶことなく、簡単に新鮮な商品群に更新することが可能です。
買い物客は訪れるたびに新しい商品を目にすることができ、在庫の中から最適な商品をおすすめすることができます。
5.動画で購買意欲を高める
動画コンテンツは、実際の商品を見ることができるため、お客様のスタイリングや購入のヒントになります。そのため、トップページに配置することで、お客様の購買意欲を向上させることができます。
ファッションブランド・Rinascimentoは、買い物客を秋の気分にさせ、ブランドの世界観を表現したシーズンビデオを制作しました。
6.”ビーチでのバケーション”などテーマに合わせたギャラリー
ほとんどの買い物客は、毎回特定の商品を探しているわけではありません。実際には、”ビーチでのバケーション用の服”、”居心地の良いリビングルームのインテリア”など、テーマを持っていることが多いです。
買い物客が、ビーチでのバケーションのインスピレーションを、検索時に言い換える必要がないように、機会ベース、さらにはペルソナベースの買い物にも対応できるようなコレクションを用意しましょう。
ファッションブランド・SHEINは、この戦略であらゆるタイプの買い物客をカバーしています。「輝かしいパーティークイーン」から「洗練されたスタイル」まで、ファッションのペルソナに合わせて15以上の買い物ができるギャラリーを表示しています。
7.すぐに買い物ができるコンテンツを作成
新規顧客がブランドを知ったとき、購入する前にもっと情報が必要になることがあります。ブログ記事のようなコンテンツは、新規顧客を惹きつけるのに効果的ですが、これらをトップページ上の貴重なスペースに配置するのであれば、コンテンツ内で買い物ができるようにしましょう。商品を文脈に沿って紹介することで、顧客にインスピレーションを与え、購入するきっかけとなります。
ポーランドのインテリアブランド・yestersenでは、大きな画像を使って、インテリアのテーマごとのイメージを強調。買い物客が画像をクリックすると、魅力的なコンテンツと商品が表示され、画像の下にあるリンクをクリックすると、すぐに買い物ができるようになっています。
8.類似商品を簡単に発見
お客様が、より自分の好みに合った商品を見つけられるようにしましょう。買い物ができるギャラリーに、類似商品を発見出来る機能を追加しているブランドがあります。お客様の買い物の道しるべとなり、何千もの商品の中で迷子になるのを防ぐことができます。
インテリアブランド・Moblyでは、トップページに「Decorated Rooms」というセクションを設けており、商品を部屋に配置した状態を表示しています。部屋の中の各アイテムを簡単に確認したり、インテリアやスタイリングのアイデアを得たり、類似商品を紹介している商品ページをクリックしたりすることができます。
9.必需品や日用品をサイト訪問のきっかけに
最近の買い物客は、健康を意識して買い物をします。そのため、一部のブランドや小売店では、マスクや手の消毒液などのパンデミック対策用の必需品をトップページで紹介しています。
パンデミック後も、この傾向は、アパレルブランドのベーシックコレクションや、大規模小売店の掃除用具や電池などの日用品など、他の必需品に引き継がれるかもしれません。パンデミック対策用の必需品をトップページに設置することで、買い物客がWebサイトに来訪するきっかけにしましょう。
フランスのDIYブランド・Castoramaは、マスクや手の消毒液などの日用品をトップページに追加しました。
10.お客様の興味に合わせてパーソナライズする
お客様は、「自分のことを理解してくれている」という実感があると、ブランドに興味を持ち、購入し、ロイヤリティを高めます。トップページでパーソナライズされた顧客体験を提供しましょう。
パーソナライズされた商品を提案するカルーセルをトップページに追加することで、買い物客の好みや閲覧行動に基づいて、最も購入しそうな特定の商品を表示することができます。今後は、顧客が自分のスタイルや好みに合った商品を、トップページからチェックアウトまで、シームレスに見つけて購入できるようにするブランドが成功します。
11.まとめ
本記事では、トップページの改善方法を10個ご紹介しました。
どの方法を採用するかは、自身のECサイトの訪問者の動きをイメージし、よりシームレスな体験を提供できるかどうかで選んでください。
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※本記事は、「10 Quick Wins to Optimize Homepage Merchandising」を翻訳・加筆修正したものです。
MarTechLab編集部
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