ECサイトに画像検索を導入!進化する海外ブランド事例15選

この記事のタイトルとURLをコピーする

2021/12/23

ユーザーが街中やSNSで撮った写真をアップロードするだけで、サイト内でイメージ通りの商品を発見できる画像検索。

今後注目の機能で、GlobeNewswireの調査によると、画像検索市場は、2019年から2027年の間で、17.5%のCAGR(年平均成長率)で成長すると予測されています。

本記事では、アパレル、インテリア、ジュエリーの業界で、画像検索を上手く活用している15ブランドの事例をご紹介します。

1.アパレルブランド事例

Venca

ECサイトURL:https://www.venca.es/

Vencaは、1975年にスペインで設立され、850万人以上の顧客基盤と60%の市場シェアを誇り、世界80ヶ国以上での販売を行う、アパレルブランドです。

アクセシビリティ、パーソナライゼーション、コミュニケーション、スピードで競合他社を凌駕し、独自の顧客体験を提供することを目標としていました。

Vencaは画像検索をECサイトに導入しています。画像検索の様子は動画をご覧ください。

[引用]Venca:https://www.venca.es/

トップページの上部にある画像検索のアイコンの上には”NEW”の文字(①参照)。新しい検索方法を導入したことをわかりやすく伝えています。

画像をアップロードすると、ニット、スカート、ブーツ、イヤリングと4つのアイテムを読み取り、読み取ったアイテムに似た商品を提案します(②、③参照)。

[引用]Venca:https://www.venca.es/

Farfetch

アプリダウンロードURL:https://www.farfetch.com/jp/discover-app/

イギリスのファッション通販モール・Farfetchは、世界50ヶ国、1,300以上のブランドやセレクトショップと提携しています。第一に自社をテック企業と定義し、小売業者としての側面は2番目であるとしています。

FarfetchはiOSのアプリに画像検索を導入しています。アプリの検索ページを開くと、カメラのアイコンがあり、クリックすると画像がアップロードできます(①参照)。

アップロードした結果、シャツ、スカート、ブーツを読み取り(②参照)、それぞれのアイテム名をクリックすると、それぞれの検索結果が出てきます(③参照)。

[引用]Farfetch:https://www.farfetch.com/jp/discover-app/

SHEIN

ECサイトURL:https://eur.shein.com/

SHEINは、中国で誕生し、世界の150以上の国と地域で展開しているファストファッションのEコマース企業です。

商品数が多い、価格が圧倒的に安い、商品のラインナップがすぐに変わる、SNSで広告を打ち出すといった特徴が世界のZ世代の心を掴み、現在のSNSのフォロワー数はInstagram2,230万人、TikTok310万人です。

スマートフォンでサイトにアクセスし、虫眼鏡アイコンをクリックすると検索画面に(①参照)。

画像をアップロードすると、画像の内容を上下合わせたワンピースとして捉えるか、上下別でニットとスカートとして捉えるかがワンタッチで選べます(②、③参照)。

[引用]SHEIN:https://eur.shein.com/

River Island

ECサイトURL:https://www.riverisland.com/

River Islandは、60年以上前から世界で活躍する、イギリス発のアパレルブランドです。世界に約300店舗を展開しています。
パーティー用のドレスから普段使いできるデニム、靴、バックまで幅広いアイテムがある事が特徴です。

トップページの左上にある虫眼鏡アイコンをタップすると、検索画面が出てきて、画像検索も選ぶことができます(①参照)。

画像をアップロードし、認識されたアイテムが想定と違った場合は、自分でエリアを選択できるようになっています。

例えば、この画像はトップスとスカートで分けて認識されましたが、ワンピースとして一緒に認識されたいときはエリアを選びなおすことができます(②、③参照)。

[引用]River Island:https://www.riverisland.com/

ZARA

アプリダウンロードURL(iOS):https://apps.apple.com/jp/app/zara/id547951480
アプリダウンロードURL(Android):https://play.google.com/store/apps/details?id=com.inditex.zara&hl=ja&gl=US

ZARAは世界に1,500店舗以上を持つスペイン発のアパレルブランドです。設計から製造、流通、販売まで一括で行う広範な小売ネットワークを持っています。

世界中の顧客に対して、優れた顧客体験をすべての人に提供するために、Webサイトのアクセシビリティと使いやすさの向上に取り組んでいます。

ZARAは画像検索をアプリに導入。アプリの下の方にある検索ボタンを押すと、検索画面が表示されます(①参照)。

女性が写っている画像をアップロードすると、WOMANのカテゴリーの商品が並びますが、横にスライドするだけで、MAN、KIDSのカテゴリーの検索結果を選ぶことができます(②、③参照)。

[引用]ZARA:https://apps.apple.com/jp/app/zara/id547951480 , https://play.google.com/store/apps/details?id=com.inditex.zara&hl=ja&gl=US

ASOS

アプリダウンロードURL:https://www.asos.com/discover/our-apps/

ASOSは、700の実店舗を持ち、160を超える国に商品を届ける、イギリスのアパレルブランドです。オリジナルブランドだけでなく、adidasのような他のブランドの商品も扱うセレクトショップでもあります。

全ての人が自分を表現することをサポートするために、30以上のサイズを用意しています。

ASOSは画像検索をアプリで提供。アプリを立ち上げると上部に検索バーとカメラアイコンがあり、すぐに検索し始めることができます(①参照)。

画像をアップロードした後は、検索結果の並べ替えができます。また、性別、セール品、新作、スタイル、長さなど豊富なフィルターも用意されています(③参照)。

[引用]ASOS:https://www.asos.com/discover/our-apps/

Fashion Nova

ECサイトURL:https://www.fashionnova.com/

Fashion Novaは、5つの店舗と2500万人を超えるソーシャルメディアのフォロワーを持つアメリカ発のアパレルブランドです。

2018年にGoogleで最も検索されたファッションブランド1位に選ばれています。誰よりも早くトレンドを予測し、毎週サイトで新着を1,000着以上紹介しています。

トップページの上部にあるカメラアイコンから画像検索ができます(①参照)。

検索結果はサイズ、価格などで絞り込みができるフィルターと、価格が高い順、価格が低い順で並び替えができるソートが設置されています(②、③参照)。

[引用]Fashion Nova:https://www.fashionnova.com/

H&M

アプリダウンロードURL(iOS):https://apps.apple.com/jp/app/h-m-we-love-fashion/id834465911
アプリダウンロードURL(Android):https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hm.goe&hl=ja&gl=US

H&Mは、ファッションをすべての人に手頃な価格で提供することを目的として設立された、スウェーデンのアパレルブランドです。

現在、74の市場に参入。デジタル開発に力を入れており、オンラインとオフラインを統合し、顧客が会いたい場所でスムーズで魅力的な体験ができるようにしています。

アプリを開いて一番上に検索バーとカメラアイコンがあり、すぐに検索ができます(①参照)。

画像検索をすると、色は違うが形が似ているもの、色も形も違うが雰囲気が似ているものなど、ユーザーが求めていそうなアイテムを拡大して提案していました(③参照)。

[引用]H&M:https://apps.apple.com/jp/app/h-m-we-love-fashion/id834465911 , https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hm.goe&hl=ja&gl=US

White Rose

ECサイトURL:https://whiterosefashion.com/

White Roseは、7つの店舗とWebサイトを持つリサイクルショップです。リサイクルショップであるため、すべての商品の在庫が1つしかありません。お客様が膨大な在庫の中から欲しいアイテムを見つけるための工夫が必要でした。

トップページの右上に画像検索ボタン“VISUAL SEARCH”を設置(①参照)。サイトに入ってすぐに検索ボタンを見つけることができます。

検索すると、画像と類似した商品だけでなく、色が違うものの雰囲気の似ている商品も見つかります(③参照)。

これは、画像検索に加えて拡張サイト内検索を搭載しているため、画像認識AIと自然言語処理の結果、関連性の高い商品を予測し提案できるからです。

[引用]White Rose:https://whiterosefashion.com/

Boohoo

ECサイトURL:https://www.boohoo.com/

Boohooは、若い買い物客に対し、個性的で、楽しく、持続可能で、24時間アクセス可能な、思い出に残る体験を創造することを使命としているアパレルブランドです。

Boohooは、カスタマージャーニー全体を通して商品の発見を強化する必要性を認識していました。

トップページの上部の虫眼鏡アイコンをクリックすると、テキスト検索、画像検索の両方が表示されます(①参照)。

画像をアップロードした後の画面(②参照)には、一つひとつの商品画像に”Show Similar”のボタンがついており、クリックすると類似した商品を見つけることができます(③参照)。

[引用]Boohoo:https://www.boohoo.com/

PrettyLittleThing

ECサイトURL:https://www.prettylittlething.com/

PrettyLittleThingは、ソーシャルメディアの力と先進的なファッションを融合させ、オンラインショッピングの革新を続けている、アパレルブランドです。

Instagramのフォロワー数が1,240万人、Facebookページの「いいね!」数が200万を超えており、これらのリーチを活かしたいと考えていました。

トップページの上部にテキスト検索、画像検索両方のアイコン(①参照)があります。

画像検索のページでは、自分が持っている画像をアップロードするだけでなく、その下にある、PrettyLittleThingがInstagramなどのソーシャルメディアに投稿している画像をまとめたギャラリー(③参照)から求めているアイテムを探すこともできます。

[引用]PrettyLittleThing:https://www.prettylittlething.com/

2.インテリアブランド事例

Coleman Furniture

ECサイトURL:https://colemanfurniture.com/

Coleman Furnitureは、1999年の創業以来100万点以上の家具を出荷してきた、オンラインでの家具販売のパイオニアです。

10万点以上の在庫を持つため、幅広い年齢層の様々な好みのお客様を、それぞれのスタイルに合った商品に導くという課題を抱えていました。

トップページ上部にあるカメラのアイコンをクリックし、画像をアップロードすると、ソファ、スツール、サイドテーブル、棚と1つの画像から複数のアイテムを探すことができます。

[引用]Coleman Furniture:https://colemanfurniture.com/

CITY Furniture

ECサイトURL:https://www.cityfurniture.com/

1970年代に設立されたCITY Furnitureは、フロリダ州内に約20のショールームを持ち、オンラインも充実しているインテリアショップです。

CITY Furnitureでは、様々なスタイルや価格帯に対応するため、膨大な種類の商品を販売しています。そのため、商品の発見を簡単にし、顧客体験を合理化する方法が必要でした。

トップページの上部にあるカメラアイコンから画像をアップロードするだけで、CITYの膨大な在庫の中から類似商品を瞬時に見つけることができます(①参照)。

明確な画像を持っていなくても、画像検索画面のギャラリーから気になった商品画像(②参照)をクリックすると、似たような商品が掲載された結果ページが表示されます(③参照)。

[引用]CITY Furniture:https://www.cityfurniture.com/

IKEA

ECサイト:https://www.ikea.com

IKEAは、1943年にスウェーデンで誕生した、ホームファニッシングブランドです。30の市場で367の実店舗を運営しています。

手ごろな価格、デザイン、心地よさを世界中の人々に届け、「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンを掲げています。

トップページ上部のカメラアイコンをクリックすると、画像検索が使えます。

画像検索後は、検索結果を絞り込むことができます。サイズ、色、価格、カテゴリ、素材、形、オンライン購入可能、特徴、シリーズ、サステナブルな材料、特別価格など、フィルターの数はとても豊富です。

[引用]IKEA:https://www.ikea.com

3.ジュエリーブランド事例

Signet Jewellers UK

ECサイトURL:https://www.hsamuel.co.uk/

Signet Jewellers UKは、世界最大のダイヤモンド・ジュエリーの小売業者であるSignet Jewelers Ltd.のイギリス部門です。

COVID-19の流行に伴う店舗閉鎖により、Signet Jewellers UKはオンライン顧客体験向上を優先。オンラインで、何千もの商品の中からジュエリーを簡単に見つけられるようにすることを目指しました。

トップページ上部のカメラのアイコンをクリック(一枚目①参照)し、画像をアップロードすると、ネックレス、ブレスレット、指輪、イヤリングと1つの画像から複数のアイテムを探すことができます(二枚目)。

商品詳細ページには”Shop similar”ボタンがあり(一枚目②参照)、押すと、類似商品を見ることができます(一枚目③参照)。

[引用]Signet Jewellers UK:https://www.hsamuel.co.uk/


[引用]Signet Jewellers UK:https://www.hsamuel.co.uk/

まとめ

今回、記事を書くにあたって、15ブランドすべての画像検索を使ってみました。

一番感じたメリットは、欲しい商品を見つけるための努力がいらないことです。

絞り込み検索では、自分が欲しい商品を探すために、何度も何度も絞り込み条件を変えていました。

しかし、画像検索ではそういった努力が必要なく、ストレスがありません。

また、

・イメージ通りのアイテムに出会える

・実店舗に行く前に短時間で商品のあたりをつけられる

といったメリットもあります。

画像検索を実現する、画像認識AIテクノロジーSyteはこちら

この記事のタイトルとURLをコピーする

梶田真衣

2020年2月入社。マーケティングチームのインターン生。オーストラリアへの留学経験あり。

関連記事一覧

タグから探す
パフォーマンス
バックオフィス
Web接客
DX(デジタルトランスフォーメーション)
SMSマーケティング
マーケティング全般
市場・競合分析
AR(拡張現実)
画像認識AI
VOC(voice of customer)
BI(ビジネスインテリジェンス)
D2C
EC
ロイヤリティマーケティング
リードジェネレーション
インサイドセールス
インフルエンサーマーケティング
UGCマーケティング
SNSマーケティング
コンテンツマーケティング
メールマーケティング
ソーシャルリスニング
サイト改善
レコメンド
パーソナライズ
ABテスト
UI/UX
ヒートマップ
LPO
アクセス解析
EFO
サイト集客
SEO
Googleショッピング
アドフラウド(不正広告)
広告最適化
リスティング広告
SNS広告
Amazon広告
営業・顧客管理
プロジェクト管理