【事例】レビュー40,000件獲得、No.1電子タバコECサイトUGC戦略
米国で人気の電子タバコ用リキッドのECサイト「Giant Vapes」。
ニッチな業界でありながら、150以上のブランドと提携、常に5,000~6,000種類の商品を販売する業界トップの企業です。
本記事では、
・レビュー40,000件以上獲得
・メールによるアップセルで売上65,000ドル
を実現したGiant VapesのUGC戦略(※1)についてご紹介します。
(※1)UGC(User-generated-content):ユーザーによるSNSへの投稿、ECサイトの商品レビューなど、企業側ではなく消費者であるユーザーによって制作・発信されるコンテンツ。詳しく知りたい方は「売上に直結!「UGC」とは?マーケティングで重要な理由と活用事例」をご覧ください。
1.目指すは「電子タバコ用リキッド界のAmazon」
2013年当時、リキッド販売サイトの多くは品揃えが悪く、消費者は複数のサイトから電子タバコ用のリキッドを購入し、その度に送料を支払わなければなりませんでした。
Giant Vapesは、その状況にビジネスチャンスを見出し「電子タバコ用リキッド界のAmazon」となることを目標に、市場に参入しました。
3年間の急成長を経て現在は、150以上のブランドと提携し、常に5,000~6,000種類の商品を販売する、今や業界で最も多くの電子タバコ用リキッドを取り揃えるECサイトとなりました。
ここ2年間は顧客サービスが評価され、Guide To Vapingにおいてベストカスタマーサービスアワードを獲得しています。
2.レビュー40,000件で商品の魅力を伝える
ニッチな市場では、ユーザーがお気に入りの商品に出会える仕組みが必要です。
しかし、それを実現するには課題がありました。
Giant VapesのECサイトでは、珍しいフレーバーの商品もあります。商品のフレーバーはもちろん素晴らしいのですが、ユーザーは変わったフレーバーの商品説明を読んだとき、無意識に購入をためらいます。
例えば、「カンノーロ(お菓子)の味のするリキッド」など。
そこで必要になるのは、ソーシャルプルーフ(社会的証明)。
ECサイトにおけるソーシャルプルーフとは、購買の判断基準となる「購入者のレビュー(UGC)」です。
多くのUGCを集めることがお気に入り商品の発見につながると考えUGCマーケティングツールYOTPOを導入し、40,000件以上のレビューを収集。
先ほどのように「奇妙なフレーバー」と思われ避けられていた商品も、5つ星レビューが169件つくと関心を集めるようになりました。
3.メールのレコメンドで売上65,000ドル
新商品の販促にも
ユーザーの大半は平均6~8種類のフレーバーを試します。
そのため、YOTPOの機能を活用し商品購入後に送るレビュー依頼メールでレコメンドを行っています。
一度レビューを書いてくれたユーザーは他の商品も試してくれることが多く、新しい商品のお知らせするのに絶好の機会です。
メールのレコメンドで売上65,000ドルを実現しました。
4.UGCで購入サイクルを作る
25,000人参加するFacebookコミュニティで購入の決め手に
現在ソーシャルプルーフによる利益は自社ECサイト外へも拡大。
25,000人参加し直接交流しているFacebookコミュニティがあり、毎日誰かが商品について質問しています。
そこで話されるレビューや会話の一部は購入の決定に影響を及ぼしていました。
中には、より参考になる商品レビューの書き方の紹介もあり、商品購入時には参加者全員が恩恵を受けられます。
このようにして、Giant Vapes社はUGCにより生まれた、「ユーザーがコンテンツ作成し、それを見た他のユーザーも商品を購入する」というサイクルを活用し、今も成長を続けています。
「オンラインでは同じような商品を売っているサイトは無数にあり、消費者がサイトの良し悪しを判断するのは困難です。そのためソーシャルプルーフ、特にレビューはECサイト上に掲載できる最も重要な要素となります。レビューによって、商品の人気や実際にユーザーが購入していることを証明できるのです。
今まで何百ものサイトを開発してきた中で、ECサイトにとってレビューは極めて貴重なものであると気づきました。」
‐Giant Vapes社 共同設立者、COO ジョッシュ・マクラスキー氏
UGCマーケティングツールYOTPOについてお問い合わせはこちら。
※本記事は、”Giant Vapes enables product discovery and dominates an industry“を翻訳・加筆修正しています。

勝見 理恵
2012年ギャプライズ入社。リスティング広告/SNS広告など活用したWeb集客支援、自社マーケティングを経て、現在はContentsquareやABテストツールのカスタマーサクセス担当。