ドローンでEC業界は変わるのか!?その利用例と将来展望はいかに?
昨年、こんなニュースが一時期世間を騒がせたのは憶えていますでしょうか?
“首相官邸の屋上に無人航空機(ドローン)発見”
まだドローンがそれほど注目を集めておらず、法整備もまだ整っていなかったときの突然の出来事で、この事件を皮切りにドローンが良くも悪くも有名になったと思います。
現時点ではまだ議論の余地が多いドローンですが、その可能性は非常に期待視されています。
人が行きにくい過酷な環境や遠隔地への視察、災害時の救援物質の運搬、農業の効率化、設備点検、セキュリティなど様々な分野への活躍が期待されています。
そんな中でも今回は配送業におけるドローンに着目し、実際の使用例、将来展望、利用に際し立ちはだかる問題点をご紹介いたします。
ドローンByアマゾン:Amazon Prime Air
「ドローン 配送」と聞いてまず思い浮かべるのはアマゾンではないでしょうか?
アマゾンは2013年12月にドローンを利用して商品を届けるAmazon Prime Airという構想を発表しました。
その時発表された動画がこちら
また昨年11月新たに発表された動画はこちら
動画の内容は、
「大事なサッカーの試合がある女の子がいて片方のサッカーシューズがペットのおもちゃになってしまって大変なことになっています。そこでお母さんがAmazon Prime Airを使ってそんな救急事態に素早く難なく対処する。」というもの。
動画内で、その技術は、まるでヘリコプターの様に優雅に上空400フィート(およそ122メートル)を飛び、陸空の障害物を上手に避けることが出来る、そう遠くない画期的な技術だと説明しています。
将来的には最高2.3キログラムまでを30分以内に届けることが出来ると言っています。(参照元:アマゾン)
ドローンBy楽天:そら楽
また一方で、日本を代表するECサイトを運営する楽天も負けていません。
楽天は今年4月、ドローンを活用した配送サービス「そら楽」を開始すると発表しました。
まずは第一段階として千葉県のゴルフ場で、ゴルフをしている人からの注文をドローンで届けるというサービスを始めました。
Androidの専用スマホアプリでゴルフ用品や軽食・飲み物などを注文でき、ドローンがそれをコース内の所定の位置まで運んできてくれるというものです。(参照元:楽天)
百聞は一見に如かずということでこちらの動画をどうぞ
問題点
しかしながらこれらを普及させるには主に3つの問題があります。
・規制
・安全性
・防犯
規制
まずドローンを飛ばせる領域は基本的に150m未満の高さで、人口集中区ではなく、空港などの周辺ではない場所です。
また他にも、日中のみの飛行。目視が出来る範囲で常時監視。人が多く集まる催しのあるところの上空で飛行させない…など、
規制が多く、また許可・承認の申請手続きもあります。(参照元:国土交通省)
安全性
高速回転するプロペラを持つドローンがもし万が一人にぶつかった場合の危険性は非常に高いです。
またドローンが普及した場合、ドローン同士の衝突の危険性についても考える必要があります。
防犯
荷物を運んだドローンがいたずらされる、壊される、荷物を盗られるなどについては対策が必要だと思われます。
またドローンがハッキングされる可能性も考えられます。
以上の様に解決すべき問題、将来起こりうる問題なども多いです。
最後に
以上のようにこれまでにない、非常に革新的でユニーク、さまざまな可能性を秘めており、しかしその一方で解決すべき問題が多いのがドローンです。
ECサイトを運営する上で配送手段、配送業者の存在も欠かすことは出来ません。
ドローンによる配送が実現すれば、ECサイトの幅が広がり、影響があると予想されます。
遠くない近い未来の新たな配送手段、ドローンに期待しましょう!