Instagramに3つのビジネスツールが新たに導入!広がるInstagram広告の可能性
2016年8月15日(米国時間)にInstagramは、今年5月にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの3か国のみで導入していた「ビジネスプロフィール」「Instagramインサイト」「投稿の宣伝」という3つのビジネスツールを、日本を含めたより多くの国でも導入することを発表しました。(参照:http://ja.newsroom.fb.com/)
(参照:http://www.netratings.co.jp/news_release/2016/05/Newsrelease20160531.html)
上のグラフは2015年度と2016年度のFacebook,Twitter,Instagramの利用者数を表しています。2016年度のFacebookとTwitterの利用者数がどちらも2,000万人を超えているのに比べて、Instagramの利用者数は1,092万人と約半数です。
しかし一方で、利用者数の対前年度増加率を見てみるとFacebookが+6%、Twitterが+29%なのに対して、Instagramは+84%と圧倒的な伸び率を記録しています。
このように、いま注目のSNSであるInstagramに新しくビジネスツールが導入されることによって、今後のInstagram広告はどのように変わっていくと考えられるでしょうか。
3つのビジネスツール
ビジネスプロフィール
「ビジネスプロフィール」とは、SNS利用者が企業に対してコンタクトを取る際に、その方法を企業側が自由に選び設定できる機能です。
これまでInstagram上において利用者が企業とコンタクトを取る際には、主にコメント欄が使われていましたが、コメントに対して素早く反応をすることは難しく、手間のかかる作業でした。
しかし、「ビジネスプロフィール」では電話やメールなどの様に、企業側にとって都合の良い手段で利用者と直接連絡を取ることが可能となります。
また、店の位置情報を掲載することもできます。
Instagramインサイト
「Instagramインサイト」では、以下の5つの情報を簡単に知ることができます。
- インプレッション数:投稿が閲覧された合計回数
- リーチ:投稿を見たユニークアカウント数
- ウェブサイトクリック:ビジネスプロフィールに登録されているウェブサイトのリンクをタップしたアカウント数
- フォロワーアクティビティ:フォロワーが1日にInstagramを利用する平均回数
これらのフォロワーに関する様々な情報や、反応の良かった投稿などの様々な情報を基に企業は運用の見直しをすることができます。
投稿の宣伝
「投稿の宣伝」機能では、過去に反応が良かった投稿を広告として出稿できます。
広告として出稿する以前から投稿に対してついていた「いいね!」は、そのまま引き継がれるので、Instagram利用者からの興味や信頼を比較的容易に得ることができます。
また、広告の出稿期間も企業側が指定できます。
しかし、宣伝に使う投稿内の画像に文字が多いと広告表示回数が減ってしまうため、文字が入っていない画像を使用した方がよいでしょう。
変化するInstagram
Instagramは、FacebookやTwitterと違い、投稿が自分のフォロワーのみにしか届かないということも相まって、仲の良い実際の友人同士が繋がるSNSというイメージを持たれがちです。
しかし、投稿が拡散しないことを補うためにハッシュタグ機能がよく使われており「インスタ検索」という言葉も広まりつつあります。ハッシュタグを使いInstagramに投稿されている写真から、レストランの食事の実際の写真を確認したり、イベントの様子をチェックするのです。(参考:https://note.mu/marketing/n/n091b4d92aa69)
この様に、Instagramは仲の良い友人同士を繋ぐものから見知らぬ人とも繋がれるものへと変わってきています。
写真が投稿のほとんどを占めるInstagramは他のSNSと比べて自社の商品を最も分かりやすくシンプルにアピールできます。
一つの投稿に対して、どんな写真を使い、どんなハッシュタグをつけるか。
このことが重要であるのは変わらないですが、新たに3つのビジネスツールの導入により、その様にして考えられた投稿が持つ集客力や情報量は格段に跳ね上がります。
Instagramが見知らぬ人とも繋がれるものへと変化しつつある今こそ、他社に先んじて、新たに導入されるビジネスツールを存分に活用できるタイミングでしょう。
また、今回の新ビジネスツール導入により多くの広告ツールがInstagram広告に注力し始めることが予想できます。ECサイト経営者各位は、この広告ツールの変化に伴い最良のツールを選ぶことが需要な課題となってきます。
まとめ
SNSは多くの人の目に触れやすく、SNSにおける広告はECサイトの経営において大きな要素となっています。
中でもInstagramは、写真を効果的に使えるので自社商品への信頼を上げることもできます。
例えば、家具や家電などの大型の物は購入し商品が手元に届いてみると「思っていたのと違った」となってしまうことが暫し起こります。しかし、Instagramにおいて商品が実際に使用されている場面の写真を載せることで、そういった事態が起こるのを避け返品率の低下へつながります。
その他にも、アパレル商品においてでは着こなし方を紹介したり、どんなシルエットの服であるのかなどを写真を用いて分かりやすく紹介できます。
このようにFacebookやTwitterとは違った利点が多くあり注目されているInstagramにおいて、顧客を得ることは必須のこととなっており、このタイミングを逃すことなく他社に先んじて多くの顧客を得ることが重要です。