SNS広告で衝動買いをコントロール!コンテクスチュアルコマースとは
最近SNSに広告を載せるECサイトが増えてきています。
SNSは多くの人の目に触れることができるので広告を載せるにはもってこい!
でも、折角SNSで欲しい商品を見つけても商品を購入するためには、いちいちサイトへログインしたりアプリを開いたりしてから商品ページに飛んで…と非常に面倒です。
この過程は購買意欲を低下させ、商品購入ページにたどり着く前に購入を止めてしまう人も出てきます。
そこで注目されるのがコンテクスチュアルコマースというものです!
今回は、このコンテクスチュアルコマースについてご紹介します。
コンテクスチュアルコマースとは
コンテクスチュアルコマースとは、通常では商品を購入するためにはオンラインショップへ行かなくてはならないところを、SNSやウェブサイトなどあらゆるところから直接購入できるようにすることです。
上記のように、通常SNSなどで欲しい商品を見つけた場合非常に面倒な手順を踏まえなければ購入することができません。
しかし、コンテクスチュアルコマースでは、buyボタンを設置することでそのような面倒な手順をすっ飛ばして直接、商品を購入できます。
コンテクスチュアルコマースを行っている代表的なSNSに「Pinterest」があります。
Pinterestとは、WEBあるいはPinterest上で見つけたお気に入りの画像や動画をカテゴリーごとにコルクボードにピン止めし集めたり共有したりできるSNSです。
まだアメリカのみでしか導入されていませんが、ユニクロや楽天など様々な企業が既にPinterestから自社商品を直接購入できるようにしています。
(画像参照元:http://arstechnica.com/business/2015/06/pinterest-announces-long-rumored-buy-button-coming-first-to-ios/)
コンテクスチュアルコマースの落とし穴
実は、このコンテクスチュアルコマースは他のSNSでも導入されています。
Twitterは2014年9月からアメリカでテストを開始し、アメリカのTwitterでは既に導入が開始。同じくFacebookやInstagramでもアメリカでは既にbuyボタンが実装されています。
しかし、Twitterなどは余りコンテクスチュアルコマースに向いているとは言えません。
ユーザーが10~20代が多くを占めており、購入に必要なクレジットカードを持っていなかったりすることが多いのです。また、Twitterではユーザーが広告を消すことができてしまうため、他のSNSと比べユーザーが広告から商品を購入する機会が少なくなります。
これらのこともあり、Twitterはbuyボタンを廃止するという話も出てきているようです。
また、多くのSNSが日本版でのbuyボタン設置に踏み切っておらず、アメリカ版での導入で様子を見ているようです。
コンテクスチュアルコマースの可能性
上記のように、全てのSNSに適しているとは言えないコンテクスチュアルコマースですが、Pinterestなど一部のSNSでは絶大な効果を持っています。
これは、購入までの手間を省くからだけではなく、衝動買いを誘発できるという点も大きく関係しています。
SNS利用中にふと見つけて気に入った商品のすぐ側にbuyボタンがあることで、ECサイト訪問中ならば、しばしば起こり得る「同ジャンルの他の商品と比べてどちらを購入するか迷った末に購入を見送る」という事態を回避し、「ちょうど欲しいと思っていた物だし買ってしまおう」と他の商品と比較することなくスムーズに購入まで誘導できます。
また、SNSから直接、商品を購入できるようにすることで海外からの顧客も確保できます。
多くのSNSはアメリカを始め多くの国で利用されているので、海外ユーザーに自社商品を比較的容易にアピールすることができるのです。
現在は、「SNSから直接購入できる」という点が目立っているコンテクスチュアルコマースですが、今後はSNSだけでなくバナー広告やメール広告からの直接の購入などのような他の形も増えていくでしょう。
実際、YouTubeは動画から直接商品を購入できるようにするショッピング広告の提供を予定しているようです。
まとめ
ECサイトの運営において、如何にして人に商品を見てもらい購入に導くかということはとても重要な課題です。
SNS広告から直接購入を可能にすることで、この「商品を見てもらう」から「購入に導く」という難しい移行が格段にスムーズに行きます。
特に、今回ご紹介したYouTubeでのショッピング広告は一層スムーズに購入まで導くことができるでしょう。要チェックです!
この他にも、新しくbuyボタンを導入するSNSはないか、日本版で新しくbuyボタンを導入したSNSはないか、新しくコンテクスチュアルコマースを行う広告法はないかなど日々チェックを怠らないようにすることで、より効率的に顧客を増やすチャンスを逃さないようにしましょう。