レビューがもたらすSEOの効果を徹底検証してみた

この記事のタイトルとURLをコピーする

レビュー収集は、コンバージョン率の増加やユーザーからの信頼獲得に役立つという面にばかり注目が集まりますが、ECサイトのSEOにも効果的です。

YOTPO社が30,000件のオンラインビジネスサイトを調査したデータを元に、レビューとSEOの関連性をご紹介します。

※本記事は「New Data Reveals The Real SEO Benefits of Reviews」を翻訳・加筆修正したものです。

検索エンジンは他者からのサイトの評判もみているのか?

私たちは長い間、ブランドに対するユーザーの意見や感想がSEOランキングに大きな影響を与えていることはわかっていたが、そのことを証明するデータが欲しかったのです。

以前YOTPO社では、レビュー収集を行っている500サイトを数か月間にわたり観測し、SEOランキングがどのように変化していくかを調査しました。

この結果には感銘を受けましたが、このデータではレビューが増えたことでSEOの順位が上がったということの確証までには至りません。

レビューの増加が調査したサイトすべてに共通する要素の一つであることは分かっていますが、他にもSEOのトラフィックを上げている要因がある可能性を否めませんでした。

30,000件のオンラインビジネスサイトを調査

サイトへのレビューが増加していることが、唯一の共通の要素である状態でSEOトラフィックがどのように変化しているかを知るために、私たちはあらゆる規模・業界を含めた数々のWEBサイト、30,000件を調査対象としました。

また、時間経過によるトラフィックの増加率を確認するため、調査期間も3か月から9か月へ延ばすことにしました。

その調査結果は以下のグラフの通りです。

大変驚かされる結果となりました。
上記のグラフからもわかる通り、明らかにレビューは何らかの形でSEOに影響し、オーガニックトラフィックを増加させています。

ではどういう点でSEOに有効であったのか、次はその理由を掘り下げていきます。

なぜレビューがSEOとって重要なのか

SEOのランキングは、かつてないほどユーザーの意見に重点を置いています。

レビューは検索エンジンがサイト評価で考慮するUGC(ユーザー生成コンテンツ)の一つです。

UGCは新しい情報コンテンツや多くのバックリンク、オーガニックでの検索キーワードの獲得など、SEOに効果的なのではと考えらています。

レビューがSEOに有効な5つの理由

ここからは、どうしてレビューは検索エンジンでの結果をあげるのに役立つのかを、ポイントごとに掘り下げていきます。

1.検索エンジンに対し、新鮮で関連性の高いコンテンツである

SEOを目的とした新しいコンテンツの量産活動は、ブランド側でいつでも可能(あるいは効果的)とは限りません。しかし、検索エンジンはサイトの更新頻度も評価基準として見ています。こんな場合、ブランド側ではなにをするべきなのでしょうか。

そこで出てくるのがUGCの収集です。

UGCメディアはサイトの運営者側で手間をかけずに、ユニークかつ信頼性のあるコンテンツをソーシャルメディアに提供ができます。関連性のある新しいUGCは、サイトが活発的に更新されていることや、そのサイトがユーザーにとって貴重な情報を提供できているのだということを示せます。

さらに、レビューはユーザー同士のコミュニケーションも生成。サイト側から一方的にユーザーにアプローチするわけでもなく、ユーザーからサイトへ質問をしたり、コメント欄でユーザー間でコミュニケーションが発生し、それを別のユーザーに見せることもできます。

これは、他のマーケティング戦略ではほとんど実現不可能です。

2.レビューはSEOの基本的な構造を形作る

ECサイトは、キーワードやタイトル、外部リンクや内部リンクのような基本的な構造をもち、それらが検索エンジンのクローラーに評価され、検索エンジンに最適化されます。

レビューを使うと、投稿ユーザー自身がリンクビルダーとしての役割をはたしてくれます。関連性の高いキーワードをユーザーが記入することで、サイト運営者の手間をかけずにSEOの構造をもったコンテンツが形作られます。

3.レビューは、ロングテールキーワード対策となる

ロングテールキーワードは一般的な競争率が高い検索キーワードとは異なり、競争率の低い特定のキーワードのフレーズのため、検索順位で上位にランクインさせることが簡単になります。しかしここで問題となるのが、どのキーワードが重要かを知ることです。

幸い、実際のユーザーレビューを見ることで、ユーザー自身の懸念がどのような言葉で表しているかが分かるため、それらのフレーズをサイト上に最適化のキーワードとして溶け込ませることができます。

また、ユーザーが求めている言葉を使用することで、ブランドメッセージを改善することにも役立ちます。

4.レビューはSNS上のSEOを劇的に上げる

SMO(ソーシャルメディア最適化)は、主にSNSを対象とした最適化の形態の一つです。レビューのようなUGCは、SNSでのシェアや「いいね」、コメント、ブランドを指すハッシュタグを付けてブランドへ向けて発信されることが多いため、SMOを通じてSEOへの手助けにもなります。

SNS上のSEOは主にUGCに基づいています。

例えば、ネットワーク上の多くの人々が類似のニュースをシェアしたり「いいね」をつけていたら、あなたも興味を引き付けられるでしょう。反対に、誰にも反応されないコンテンツはSNS上のSEOの力も弱くなります。

SNS上のSEOの成功は、ソーシャルコマース(ソーシャルでの販促活動)で成果をあげるためにも効果的です。

5.レビューは自動最適化と手動最適化の両方につかえる

自動化された検索エンジンのアルゴリズムでは、ユーザーからのサイトの評価や、商品のレビューを探すのにクローラーを使っています。

さらに、検索品質評価者として知られるチームが、専門知識、根拠、真実性などの側面でサイトの評判を手動で評価します。この評価は、すべて優れた顧客コンテンツから得ることが可能です。

ユーザーによって書かれたコンテンツはサイトに正当性を与え、Googleの自動と手動どちらの評価システムからもSEOのリンクジュースを獲得できます。

レビューとサイト評価により、検索エンジン上でサイトの露出を増やすことがより簡単になります。そのため、レビューはどんなローカル SEO のチェックリストにおいても重要な要素と言えるでしょう。

最後に、検索エンジンのランキングに影響を与えるレビューに関する、よくある質問に答えていきます。

レビューとSEOに関するよくある質問

ネガティブレビューはSEOに悪影響するのか?

ネガティブレビューはSEOに悪影響であるという印象を抱く方も多くいますが、実際のところそんなことはありません。Google側はどんなに良いサイトでもネガティブレビューがつくことを分かっています。

Googleの検索品質評価者は、ネガティブレビューを真に受けずに、サイトの総合的な評判を把握するために深く調査をします。

このようにGoogleはネガティブレビューを貰っていても、良い評価の多いサイトへは自然な評価をつけるようになっており、ネガティブレビューが付いたことによるペナルティは課されません。

UGCによるSEO効果を高めるにはどうすればいいか?

UGCは適切に活用されていないと、SEOのために十分な効果を発揮できません。

ECサイトでよくみられる問題は、製品のレビュー機能がAjax、iframe、またはサブドメインに依存する傾向から、検索エンジンがレビューと商品ページを紐づけて認識することが困難であることです。

この問題には二つの解決策があります。

最も良い方法は、レビューコンテンツをHTMLコードとして埋め込む(インラインSEOを行う)ことです。

これには複雑なインテグレーションを必要とし難易度としては高くはなりますが、この方法を行うことでクロールの頻度が増え、非ブランドワードからの自然検索が約2倍に増えたという調査もあります。

もう一つ目の方法は、レビューのデータをすべて含めたミニサイトや特定のページを制作することです。

まとめ

レビューは、コンバージョンやユーザーからの信頼の向上、レビューを使ったマーケティングを可能とするだけでなく、検索エンジンからのトラフィックを獲得することにも役立ちます。加えて、レビューにより集めたトラフィックはユーザーの検索意図と合致している場合が多く、サイトにとって良質な流入です。

SEOの影響力を高めるため、効果的にレビュー収集を行う方法は下記の3つです。

・レビューをサイト内に表示し、レビューを書いたりシェアしてくれたユーザーに割引やクーポンを提供する。

・FAQセクションやインサイトFAQフォーラムを利用してユーザー間の交流を促し、ロングテールキーワードを増やす。

・マーケティングキャンペーンやブランドと関連性の高いハッシュタグを見つけ、使用をユーザーへ促す。

今回の事例で登場した、UGCマーケティングツール・YOTPOについて問い合わせはこちらから。

※本記事は「New Data Reveals The Real SEO Benefits of Reviews」を翻訳・加筆修正したものです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

関連記事一覧

タグから探す
バックオフィス
Web接客
DX(デジタルトランスフォーメーション)
SMSマーケティング
マーケティング全般
市場・競合分析
AR(拡張現実)
画像認識AI
VOC(voice of customer)
BI(ビジネスインテリジェンス)
D2C
EC
ロイヤリティマーケティング
リードジェネレーション
インサイドセールス
インフルエンサーマーケティング
UGCマーケティング
SNSマーケティング
コンテンツマーケティング
メールマーケティング
ソーシャルリスニング
サイト改善
レコメンド
パーソナライズ
ABテスト
UI/UX
ヒートマップ
LPO
アクセス解析
EFO
サイト集客
SEO
Googleショッピング
アドフラウド(不正広告)
広告最適化
リスティング広告
SNS広告
Amazon広告
営業・顧客管理
プロジェクト管理