【セミナーレポート】ユーザーとSNSとGoogleを繋ぐUGC戦略とは?

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今回は2017年2月14日『第10回イーコマースEXPO 2017』内で開催された、YOTPOのセミナーに参加してきましたので、そのレポートをお届けします。

 

当日はYOTPOが可能とする最新コンテンツマーケティング ユーザ×SNS×Googleを繋ぐUGC戦略とは?というテーマで講演が行われ、会場にはたくさんのEC事業者やマーケティングの担当者様にご来場いただきました。スピーカーは、ギャプライズのテクノロジーソリューション事業部取締役副社長 土井啓二氏です。

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今後のEC業界で勝ち残るための注目ワード『UGC

市場規模や利用者層も年々拡大しているEC市場。セミナーは、各企業が伸び盛りの今こそ先の戦略を考えて打っていくことが重要だという問題提起から始まりました。今後の主な戦略としては『大手モールへの出店』『莫大な広告費での市場斡旋』『独自コンテンツの作成』の3つに分けられます。

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その中で、中小企業やこれからECサイトを立ち上げる企業の有効戦略の一つとして挙げられるのが「独自のコンテンツで勝ち残る」ことであり、それこそが今回の講演のテーマでもあるUGCの活用だと土井氏は話します。

UGC(User Generated Content) とは、Webサイトの利用者(ユーザー)によって作成されたコンテンツのことであり、例えばウィキペディアやSNSに投稿されたエントリーなどもそれにあたります。

ECサイトで扱われるUGCの代表例としてはレビューがあげられます。

商品に対するレビューは、ユーザーの購入決定に大きな影響を与えているといわれます。ある商品ページのヒートマップを見ると、ユーザーレビューのパート部分が赤くなっておりページ内で最も見られているコンテンツであることがわかります。この傾向は、商品の購入に近いユーザーほど顕著に表れるそうです。

一番ページの下部にあるユーザーレビュー部分に注目があつまっています。

 

しかし、日本のメーカーや小売りサイトではあまりUGCの収集や活用が進んでいないと土井氏は話します。

その結果として、「商品のスペック情報」「ユーザーのレビュー」「実際の使用写真」と、情報集のためユーザーが複数のサイトを渡り歩く行動が見られます。これらの情報が1サイト内で入手できれば、消費者はより快適にネットショッピングができるでしょう。

 

UGCがもたらす3つの効果

UGCの効果1 販促効果

EC総合通販サイトPREMOA様は、YOTPOでレビュー収集の強化を行ったところ、3ヶ月で、レビュー投稿率が0.5%から8.4%まで引き上がり、PCとモバイルサイト共に3ヶ月間でCV率115~120%改善することができたそうです。(2017年2月現在レビュー収集率は10%を超えています。)

レビューの少ない商品に対してのレビューを集中的に集めるという戦略で、どの商品にも満遍なくレビューがある状態を作りだすことができ、結果としてサイト内のユーザーの回遊率も改善にもつながりました。また、Q&A機能を利用することで、商品の細かい不明点を購入検討ユーザーが質問投稿することができ、それを見た利用者が回答することで、購入につながる有益なUGCを集めることにも成功されています。

購入者同士の質問回答も商品検討の重要な情報になっています。

 

UGCの効果2 SNS広告改善

ブレスレットを扱っているPuravida様では、実際のユーザーが投稿した商品画像やレビューをSNS広告に使用し、もっとも成功した広告ではCVR17%と驚異的な数値を達成しています。最近のiPhoneなどのカメラは性能が高く、CMなどでも実際に広告利用されるほどクオリティが高いです。ユーザー目線で作られたコンテンツをSNS広告に利用することで、タイムラインに自然となじみ、ユーザーの目に留まりやすくする効果もあります。

ユーザーが投稿した写真をFacebook広告に活用

 

UGCの効果3 トラフィック効果

犬や猫関連の商品を扱っているアムリットDC様は、レビュー収集に力を入れたところ、自然検索からのトラフィックが前年と比べ161.6%増加しました。

また、副次的な効果として多くのユーザーがレビューとともに、自分のペットが商品を使用している様子の写真を投稿しています。コメントに対して、ショップの管理者がコメントを返信することで、ユーザーとの質の高いコミュニケーションが生まれ、ロイヤルティの形成へもつながっています。

商品レビューと一緒にペットの写真も投稿されています

 

 

2017年のトレンドはInstagramの活用

2016年秋にInstagramのショッピング機能(2017年2月時点では未リリース)が発表されました。機能の一般公開はまだされていませんが、今後はInstagramを利用してECサイトの販促へつなげる動きが各企業で活発化することが予測されます。

海外サイトでは、実際にInstagramへ投稿された画像を使い成功をしている事例もあります。

美容機器を販売するVanity Planet様では、ユーザーがInstagramやレビューと一緒に投稿してくれた画像をCVRの改善に活用できないか検討するため、YOTPOのキュレーション機能を使い10日間のABテストを行いました。

通常の商品紹介画像とレビューを掲載したページと、商品画像とレビューの間にユーザーが投稿した写真を載せたページとでユーザーの購入率を比較したところ、6.56%だったCVRが8.11%まで引き上がり、売り上げとしては8,900ドルの変化があったといいます。

 

レビュー+ユーザー投稿画像でサイトのCVRが8%以上に

 

このように、レビューに限らず、ユーザーに投稿された画像などのUGCの利用はさらに広がっていくでしょう。

 

最後にYOTPOの機能を紹介し、「UGCはEC事業者様の資産である」という言葉とともに講演を締めました。

 

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