ジャパネットたかたが選んだ顧客体験を可視化とパーソナライズを実現するためのDX戦略
デジタル顧客体験分析プラットフォーム【コンテンツスクエア】、顧客体験のパーソナライズ化ツール【ダイナミックイールド】をご導入頂いている株式会社ジャパネットたかた様に導入背景と活用事例に関するインタビューを実施しました。
目次
会社について
ーインタビューにご協力いただいた方
株式会社ジャパネットたかた 小川様
ーあらためて貴社の事業内容や業務内容について教えてください
株式会社ジャパネットたかたは「世の中に埋もれている良いモノを磨き上げ、その最大限の価値を伝える」をミッションとして、商品のバイイングやショッピング媒体(テレビ・ラジオ・紙・ECサイト)のコンテンツ制作、商材マーケティングを行っている会社です。
その中で、私たちインターネット企画制作部は主にショッピングサイトのコンテンツ制作および運用に携わっています。
テクノロジーの導入について
ー導入前の主な課題を教えてください
ショッピングサイトのベースを作り、整えるというフェーズを経て、次のステップでにあるお客様が「来たいと思えるサイト」を目指すフェーズに移行するというタイミングでした。
当時は来訪されるお客様の要望・気持ちは様々なのに、一律に同じ表示しかできていなかったため、満足度を向上させるためには、お客様それぞれに最適な表示をする必要があると考えていました。
ー導入にあたって「期待していたこと」をそれぞれ教えてください。
ダイナミックイールドに関しては、過去の閲覧履歴・訪問内容、購入履歴から再訪問時に最適な表示をすることで離脱低減を図るべく、機械的に判断できる仕組みがほしかったので、AIによる「予測」でPDCAを速くしっかり回せることに期待していました。
コンテンツスクエアに関しては、通常の分析ツールだと習得のハードルが高く、限られたメンバーしかできなかったので、視覚的、感覚的に分析できる点で幅広いメンバーが分析がを行えるようになることに期待していました。
ーもし導入するまでの社内的なハードルがありましたら教えてください。
ジャパネットたかたは大切なお客様の情報をお預かりしているため、いかに「安全」にデータ連携を行うかが一番のハードルでした。
―他のツールと比較検討したうえでどんなポイントで選定をされたか教えてください。
・視覚的、感覚的に計測できること。
・ヒートマップ機能(ゾーニング分析)に加え、ジャーニー分析、ページコンペレーター、セッションリプレイ等の様々な機能があるかどうか。
・各ツールと連携し、ABテストの結果を出すことができるか。
・AIによる「予測」を最大限に使いAIが検証を常に実施し、表示をどのセグメントに行うと最大化されるかまで提示するため精度と速度が速いかどうか。
などです。
実施した施策について
ー具体的にどのような施策を実施されましたか
それぞれの機能を活用し、サイト流入時の導線ごと(広告・検索など)にコンテンツの並べ替えテストを行ったり、過去に特定の商品カテゴリページを見た人に対して、再来訪時に表示するバナーを変える、天候が雨の地域には除湿系の商品を出すなど顧客属性や行動に応じたテストを実施しました。
ー直近あった改善事例などあれば教えてください。
天候が雨の地域や、気温が低い地域に適切な商品を表示する施策では大きな改善効果があり、しっかりと売上につなげることができました。
※ダイナミックイールドの機能で設計
ー社内での反響がありましたら教えてください。
コンテンツスクエアで分析が容易になり、多くのメンバーが自分の担当商材のページを各自で分析できるようになりました。
また、ABテストの実施頻度と、コンテントスクエアによる分析で実施速度があがり、スピーディーにPDCAが回せるようになりました。
今後の期待について
ー今後のツールに対する期待があればそれぞれ教えてください。
ダイナミックイールドに関しては
・エクスペリエンスのステータス複数同時変更や日本語化の精度向上
・30日間以前の行動計測
コンテンツスクエアに関しては
・流入元でセグメント分析
・3か月以前へのさかのぼり検証
・分析結果を画像とCSV等のデータで吐き出し
・クオンティフィケーションでページごとの売り上げを表示。
ーギャプライズについて期待している事あれば教えてください。
導入しているツールを最大限活かしてサイト自体の課題を多面的に発見・解決していくことにご協力いただきたいです。
ご協力ありがとうございました!
鈴木 隆司
2005年ギャプライズ共同創業 ECコンサルタント、セールス、Webマーケ事業、経営など、実務業務もマネージメントも酸いも甘いも経験させていただき、2020年よりギャプライズの広報業務を担っています。