広告出稿に向いているECモールの選び方
楽天市場やAmazonなどのECモールに広告を出す際、どのモールに出稿するか迷いますよね。
そもそも、なぜECモールの広告に注目するのでしょうか。
今回は、ECモールに広告出稿することのメリットと媒体選択に役立つ情報をお届けします。
1.なぜECモールの広告なのか
広告には様々な種類があります。
例えば、SNS投稿の間に表示される広告や、Googleなどの検索エンジンを使用した際に出てくる広告があります。
その中で、なぜECモールの広告に注目すべきなのでしょうか。
それは、ECモールに出稿できる広告の多くが、広告を商品検索後の画面に表示できるからです。
そのため、競合他社の類似商品にユーザー認知度で劣っている場合でも、広告によって、ユーザーの検討リストに広告の商品が加わり、購入してくれる可能性が高まる場合があります。
広告費が潤沢にある企業は、様々な施策を試せますが、そうでない企業にとっては費用対効果が良いECモール内のユーザーを狙うのが効果的です。
今回は、ユーザーがECモール内で検索した後に表示される広告の中でも、広告ニーズが高まったときに広告が出せるものにフォーカスして、ECモールを比較します。
2.各ECモール情報まとめ
2-1.楽天市場
概要
楽天市場は、日本最大級のECモールの1つです。
楽天株式会社2018年度の有価証券報告書によると、楽天市場および、楽天トラベルの売上収益が約2,300億円でした。
予想外に規模はあまり大きくないです。
また、rakuten.co.jpをSimilarWebで調査したところ、直近6カ月のエンゲージメントは下図のようになりました。
楽天市場で注目すべき点は、平均滞在時間で、比較対象のAmazonよりも滞在時間が長いです。
しかし、平均滞在時間の長さは、一概に良いとは断言できません。
ですが、楽天市場に興味関心のあるユーザーがじっくりとサイトを閲覧していると考えることもできます。
そのため、ユーザーが広告を目にする機会が増える可能性もあります。
出稿ルールと出稿可能な場所
楽天市場で出稿可能な広告は種類が多く、複雑です。
当記事では、商品検索語に表示される、クリック課金型の「CPC広告」を紹介します。
※現在は、サービス終了しております
CPC広告は、商品の検索内容に応じて、類似商品を表示します。
ユーザーの目にとまりやすい場所に広告を出せるので、一定の効果が見込めます。
ほかにも、楽天市場には、楽天のトップページにバナーを掲載可能な広告やメルマガにバナーを添付できる広告があります。
楽天市場で広告出稿が禁止されているものは、
・暴力、賭博、麻薬、売春などを肯定するもの
・風紀上問題のあるもの
・誤認混同を与える恐れのあるもの
・法律等に違反する、または違反する恐れのあるもの
・たばこ、アルコール、電子コミック、医薬品
などです。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
2-2.Amazon
概要
Amazonは、言わずと知れた世界的なECモールです。
Stockclipによると2017年の売上高は、全世界で約1,778億ドルです。また、日本だけでも、約138億ドルほどの売り上げがあります。
規模は、とてつもない大きさです。
また、Amazon.co.jpをSimilarWebで調査したところ、直近6カ月のエンゲージメントは下図のようになりました。
直近6カ月で約5億ユーザーが訪問し、楽天市場と比較しても圧倒しています。
合計訪問数が多いので様々なユーザーに広告を見てもらうチャンスです。
しかし、ここまで訪問数が多いと、すでに競合他社がAmazon広告に力を入れている可能性もあります。
そのような場合は、代理店を使用し効率よく広告を回すべきです。
出稿ルールと出稿可能な場所
Amazon広告は全部で7種類あります。
その中でも商品検索後に表示される主な広告は「スポンサーブランド広告」と「スポンサープロダクト広告」です。
これらの広告は下図の箇所に表示されます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
また、広告出稿禁止の商品・サービスは、
・アダルト関連
・たばこ
・銃刀類
・博打
・消費者金融
・医療機器やサービス
・マルチ商法
・個人情報の取得を目的としたもの
・宗教や政治の勧誘
などです。
事前に判断が必要なものとして、
・化粧品
・健康食品
などがあります。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
また、Amazon広告は1クリックに対するコストが比較的低いといわれています。
3.まとめ
広告1クリックに対するコストや訪問ユーザー数のことを考えれば、Amazon広告(Amazon Advertising)が一歩抜け出しているかもしれません。
しかし、Amazon広告を実際に運用するには、企業に大きな負荷がかかる可能性があるります。
ECモールに広告を出稿する際にお困りのことがあれば、こちらからお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

MarTechLab編集部
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