急成長企業の秘訣とそれを支えるmonday.comとは?
日本上陸から1年を記念し、2019年7月11日(木)に開催された「monday.com(マンデードットコム) meetup」
イスラエル本社社員によるビジョンの説明や、導入企業の株式会社POL様、株式会社WeWork様が登壇。またユーザー、非ユーザーの方とのmeetupも行い、活況のうちに終了しました。
このレポートでは、monday.comイスラエル本社のElinaが発表したビジョンと、導入企業2社の登壇内容をお届けします。
1.monday.comの目指す未来
monday.comとは
2014年に設立されたイスラエル発のスタートアップ。調達金額は日本円で100億円に到達し、毎年200%から300%の成長率を達成。 提供サービス「monday.com」は既に世界で7万以上の有料版アカウントに利用されています。
特徴は、どんな業種、職種、企業規模でも利用できる柔軟性の高さ。また導入企業の70%以上が非IT企業であり、非常に使いやすいUIで、特にテクノロジー分野に精通していない方にも使えるようなサービスになっています。
modany.comのビジョン
ー全業務の中枢に
イスラエル本社から来日したElinaにより、monday.comのビジョンや今後の展望をご紹介いたします。
ビジョンはチームワークの品質を高め、
チームのポテンシャルを最大限に引き出すこと。
日本では「プロジェクト管理ツール」「タスク管理ツール」とよく言われますが、私達が目指す先は、「ワークフローの最適化」と呼ばれる企業の業務・プロセスにかかわる全てを管理できるプラットフォーム。
皆さんがよく使うGmailやチャットツール等、様々なツールの中心となり業務を管理し、全ての業務の中枢となりたいと考えています。
monday.comの2019年の展望
ー日本語化とオートメーション2.0
では、monday.comを業務の中枢とするために、今後何をしていくか。
プロダクト品質の向上を目指しています。
現状として、海外製のツールは英語表記のものが多く、日本語に対応したツールは少ないですが、
monday.comは日本語に対応することを決定しました。
現在日本語化に向けて目下奮闘中ですので、ぜひみなさんご期待下さい。
各新機能に関しては、リリース時に弊社のツイッターやブログで情報発信させて頂きますのでお待ちいただければと思います。
ツイッターはmonday.com プロジェクト・タスク管理ツール 新機能記事はこちら
2.株式会社POL様 ご講演
星牟禮様ご紹介
「研究者の可能性を最大化するプラットフォームを創造する」
このビジョンを掲げ、設立3年でサービス登録者数15,000人と急成長を遂げた株式会社POL 。
ここで理系学生のためのスカウト型就活サービス「LabBase」の開発責任者を務める星牟禮 健也(ほしむれ けんや)さん。
その急成長の背景とそれを支えたmonday.comをテーマにご講演頂きました。
株式会社POLについて
「研究者の可能性を最大化するプラットフォームを創造する」をビジョンに、2016年に設立。理系学生のためのスカウト型就活サービス「LabBase」や、企業の研究開発における産学連携のパートナー探しをサポートする「LabBase X(ラボベース クロス)」を運営。
急成長を支えたプロダクトチーム
ーエンジニア1人時代から3年で急成長 、急激な成長速度から管理しきれず、monday.comに
リリースされた2017年当時、LabBaseはエンジニアが1人で徹夜して作ったようなサービスでした。そこから改良に改良を重ねて、メディア記事の掲載や、UIのビジュアルを刷新し、現在はより新しい価値を提供していこうと頑張っています。
こういった過程を経て、現在は30~40人規模のチームで取り組んでいますが、人数が増える中で様々な問題が発生し、タスク管理ができず管理ツールの検討をしました。そこで比較検討した結果、良かったのがmonday.comです。
ーワークフローを構築できず、他部署からの要望・不具合の粒度がバラバラに
monday.comを導入する前は、違うタスク管理ツールやスプレッドシートを使っていましたが、複数ツールを併用していると、結局定着できませんでした。
そして、もう一つ大きな課題が、設立して間もなかったため、他部署から要望・不具合がきた時に、そのワークフローをなかなか構築できなかったこと。当時は要望を集めたスプレッドシートをそのままタスク管理に使っているような状況でした。
機能が豊富で直感的な操作ができたことが導入の決め手
では、なぜmonday.comを選んだかですが、
まず、オールインワンで、カンバン機能やガントチャート、カレンダー閲覧等、必要な機能が揃っていたことです。複数ツールを併用してやっていたことをmonday.comだけでカバーできるなと。機能の詳細は記事「monday.com 使い方・基本操作」をご覧ください。
そして、社内のエンジニアが実際に操作して「一番気持ちいい、直感的な操作ができる」となったことが一番の決め手となりました。POL様の導入事例の詳細関して、詳細は記事「【株式会社POL】monday.comとSlackの連携でタスク漏れを防ぐ!」をご覧下さい。
導入後の変化 ワークフローの構築に向けて
ー「これ全部monday.comでできるよ」
先ほど課題としてあげた「ワークフローをどのように構築するか?」
今までは他部署からのフィードバックをグーグルフォームで収集し、グーグルスプレッドシートに集約。一部内容を外部のチャットツールを使い、プロダクトチームに共有し、必要なタスクのみをmonday.comに追加する形を取っていました。
もちろんこの方法にも満足はしていて、今まで漠然としていたフィードバックを簡単にまとめることはできました。
しかし、先日monday.com本社のElinaと話す機会があり、
「何故そんなに無駄なことをしているの?それmonday.comで全部できるよ」と。
monday.comのフォーム機能を使えば、簡単にグーグルフォームとほぼ同じようなことが実現でき、グーグルスプレッドシートも必要ない。
すごく感動しました。monday.comだけで全部完結できるなと。
monday.comさんのビジョン「社内の全てのワークフローを全て司るプラットフォームにしていきたい」を、サービス自体から感じ、本当にいいなと思いました。
monday.comとPOLの向かう先
ープラットフォームから世界を変える企業として
冒頭の説明にあったmonday.comのビジョン「ただの社内のタスク管理ツールではなく、社内のワークフロー全てを革新するようなプラットフォームを作りたい」に、僕自身もとても共感する部分がありました。
POLは「研究者の可能性を最大化するプラットフォームを創造する」をビジョンに掲げていますが、他の諸外国と比較すると、今の日本の科学は停滞傾向です。
「人、モノ、カネ、情報」の全てにおいて課題が山積みで、様々なアプローチの余地があると。そういったところで、POLも研究者のためのサービスを生み出したいと思います。
POLもmonday.comも、挑戦し続け、世界を革新させたいと思っているので、これからもお互い夢に向かって走っていきたいです。
3.株式会社WeWork様 ご講演
田岡凌様ご紹介
「ただ生きるためではなく、人生を満たすために働く世界を創造する」をミッションに、世界各地でコミュニティ型ワークスペースを提供し、2018年に日本に上陸した株式会社WeWork。このグローバル企業で、ブランドマーケティングマネージャーを務める田岡凌(たおかりょう)さん。
今回、monday.com meetupの会場をご提供頂いたWeWork様の急成長のカギについて語って頂きました。
株式会社WeWorkについて
2010年設立。コミュニティ型ワークスペースを提供し、世界で27ヵ国450拠点を展開。1年前と比較し、2倍以上のスピードで成長しており、2018の2月の日本上陸から約1年半で国内20拠点に拡大。
1年半で20拠点に拡大した急成長の3つのカギ
クリエイティブなワークスペース
ードリンクの無料提供や全てデザインの違う会議室
WeWorkは通常のオフィスとは違う革新的なオフィスを提供しています。その一つが「コミュニティバー」。通常のオフィスでは「受付」と呼ばれる場所ですが、ここで、WeWorkJapanの社員が利用者のビジネスがグロースするためのコラボレーションをお手伝いしています。また、給湯室の代わりに、コーヒーやビールを無料提供する「パントリー」があり、利用者のコミュニケーションを活性化させることを目指しています。
オールインクルーシブ
ーオフィスに必要な機能を全て一括提供
例えばスタートアップの方が起業する、もしくは大企業がオフィスを拡大、移転する場合、実はWi-Fiや清掃等、様々な問題があります。これをWeWorkは一括で提供させていただいています。その背景には、利用者の方には、本来のビジネスに集中して頂きたいと想いがあります。そのため、特徴の一つとして「オールインクルーシブ」があります。
コミュニティエンゲージメント
ーコミュニティを活性化するためのオンラインとオフラインの仕組み
これは、コミュニティを活性化するための様々な仕組みで、オンラインとオフラインの2種類があります。
一つ目は「オフラインのイベント」。これは日本の20拠点でほぼ毎日開催され、勉強会・セミナーのようなものから、ヨガなど種類も多種多様です。
続いて「オンラインの仕組み」は、WeWork内限定のSNSアプリ。WeWork内で交流した方とメッセージを送ったり、投稿することで、コミュニケーションを活性化しています。
このオンラインとオフラインの二つの仕組みがあるからこそ、片方のコミュニティだけでは実現できない密なコミュニティが実現するのです。
その後のmeetupでは、monday.comユーザーの方だけでなく、非ユーザーの方も交流し、その使い方やワークフロー構築について議論を深めました。
昨今、急成長中の企業が使うmonday.com、ぜひ皆さんも試してみませんか?
次回は、より詳しい使い方をお伝えするイベントを開催予定です。
ぜひ次回のイベントもお楽しみに。
MarTechLab編集部
このブログでは、ABテスト、サイト改善、UI/UXデザイン、広告最適化、インフルエンサーマーケティングなど、多岐にわたるトピックを取り扱っています。また、業界の専門家にインタビューを行い、実際の事例や成功事例を紹介することで、読者に有益なインサイトとアイデアを提供しています。