今話題の「ナノインフルエンサー」定義と探し方は?

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1.ナノインフルエンサーとは?

昨今、インフルエンサー市場が伸び、フォロワー数10万人の規模のインフルエンサーから、「マイクロインフルエンサー」と呼ばれる存在まで、様々なインフルエンサーが登場しています。

そして、様々なインフルエンサーが台頭した結果、従来のような10万人フォロワーを抱えるインフルエンサーより、フォロワー数5,000人程度のインフルエンサーに注目が集まっていることをご存知でしょうか?

【インフルエンサーの種類と特徴】

(*1)このTrue Reachとは、インフルエンサーの投稿を実際にみた人数のことです。
(*2) この影響力指数とは、フォロワー数、エンゲージメント率、True reach等を複合的に合算し、影響力を100点満点で示したKlear独自の影響力指数のことです。

これが、「ナノインフルエンサー」ナノインフルエンサーは、フォロワー数500~5,000人規模のインフルエンサーを指します。一見、一般人と思われがちですが、よりニッチな層に確実に届くインフルエンサーとして現在注目されているのです。

そもそも、インフルエンサーが注目された背景には、人々のコミュニティが細分化し、従来の広告手法では、ターゲットに情報が届きにくくなっていることが挙げられます。(詳細は「インフルエンサーマーケティング完全ガイド2019」をご覧ください)

ここで、注目された手法が「口コミ」を使用した共感マーケティング。口コミを使い、身の回りの人や信頼関係のある人物の声を参考に購買行動を促すことです。これを背景に生まれたインフルエンサー。つまり、共感マーケティングにおいて、一見「普通の人」と見られてしまうナノインフルエンサーは、信頼関係があり、最もターゲットの身近にいる存在なのです。

この信頼関係の深さを表す指標として、インスタグラムやツイッター上でのフォロワーとの交流、コメント数が挙げられます。例えば、投稿に対してフォロワーが送るコメントに対し、インフルエンサーが「リプ返し」をするなどの行為です。このような交流は、フォロワー数が10万人規模のトップインフルエンサーになるほど難しくなり、ナノインフルエンサーであるほど、フォロワーとの交流が盛んであるといえます。

その結果、より関係性が深く、信頼関係が高い、ニッチなコミュニティが生まれるのです。

この「狭く深く伝える」ことが、ナノインフルエンサーの価値。

加えて、ナノインフルエンサーはトップインフルエンサーのように事務所に所属していない人が多く、コストが抑えられるケースが多いのです。

では、ナノインフルエンサーはどのように探せばいいのでしょうか?

2.ナノインフルエンサーの探し方

1章ではナノインフルエンサーの価値について説明しましたが、そもそもナノインフルエンサーはフォロワー数が少なく、事務所に所属していないケースがほとんどです。そのため、インフルエンサー登録サービスや、事務所への問い合わせではなかなか発見ができません。

2-1.ナノインフルエンサーの注意点

「ナノインフルエンサー」はビジネスとして活動しているわけではないため、自身のアカウントのテーマと依頼内容が一貫性がとても重要です。 逆に言えば、広告色が付きづらく、信頼性の高い情報発信の価値があるとも言えます。つまり、ブランドにあったナノインフルエンサーを探すことが重要です。

2-2.従来の手法

では、上記の注意点を踏まえた上で、このナノインフルエンサーを探すには、どのような方法があるでしょうか?
まず、従来の人力で探す方法についてご説明します。
一例ですが、【コスメ系のナノインフルエンサーを30人】探したい場合、

①検索するキーワード探し

まず、インスタグラムで「#コスメ」と検索します。
しかしそれだけでは、検索数が380万件以上あり、ニッチなインフルエンサーを見つけられないので、変換予測から類似のハッシュタグを10個ほど検索してみます。

②ニッチなコミュニティ探しに役立ちそうな「ハッシュタグ」で検索

「#コスメ」と比較し、検索件数が2.6万件のニッチなハッシュタグ「#コスメ部」を選び検索。

③キャンペーンと相性のよさそうな投稿を探す。

検索画面に表示された投稿一覧から、ブランドイメージに合った投稿内容を探していきます。
*この際、インスタグラムの検索上位はフォロワー数1万人以上のインフルエンサーの人気投稿が多く、ナノインフルエンサーの投稿を発見するためには、ある程度遡って投稿を探す必要があります。

④エンゲージメントの計算

相性の良い内容を投稿したインフルエンサーのプロフィール画面から、いいね数とフォロワー数の対比を計算します。
*ナノインフルエンサー探す場合、フォロワー数5000人規模で影響力のあるアカウントを探す必要があります。

⑤インフルエンサー適性の確認

④で選定したインフルエンサーのフォロワーのプロフィールから、インフルエンサーのフォロワーを確認。キャンペーンのターゲットとの適性(性別、年齢、興味のある分野等)を確認します。

⑥インフルエンサーをリスト化

③~⑥の手順を踏み、適性に合ったインフルエンサーを発見したら、アカウントのID、フォロワー数、選定理由等をスプレッドシートに記入します。
~ここまでの手順を踏み、ナノインフルエンサー1人の選定が完了~

この後、③~⑥を30人分繰り返し、ナノインフルエンサーの候補のリストアップが完了します。

つまり、これらの手法には、センスと時間が必要とされ、担当者の属人的なスキルが重要です。つまり、再現性がなく、企業としてインフルエンサーマーケティングを拡張していくには、効果的な手法とは言えません

2-3.インフルエンサーマーケティングツールを使った検索手法

では、これらの手順を効率的かつ、効果的に進める方法としておススメなのが、インフルエンサーマーケティングツールの活用です。
ここでは一例として「Klear」での活用例を基に紹介します。

①インフルエンサーの条件定義を選択し、検索

まず、インフルエンサーの条件定義をKlear上で選択します。
インフルエンサーの種類「ナノインフルエンサー」の選択
・影響力を与えている分野:コスメ
・フォロワーの性別:女性
・インフルエンサーのフォロワーの年齢層:20代前半
・インフルエンサーのフォロワーの所在地:日本

②上記の条件を満たす300人以上の検索結果から、投稿内容の適性を確認。

この際、Klearならば、各インフルエンサーの人気の投稿や、エンゲージメント率、実際の1投稿当たりの推定リーチ数等を一目で確認できます。

③適性にあったインフルエンサーを一括リストアップ。

上記のわずか3ステップでインフルエンサーのリストアップを完了することができるのです。
そして、定性的に行われていた作業が、定量的な側面から、誰でも可能となるのです。
以上がKlear上のナノインフルエンサーの検索方法となります。

3.まとめ

従来の検索手法と、Klear上での検索手法を比較すると、これほど工数が違うことが分かります。
可能性はあるものの、まだ存在が知られていないナノインフルエンサー。
ぜひ、この機会にご活用を考えてみるのはいかがでしょうか?
なお、この記事内でご紹介したKlearに関する問い合わせはこちらから。

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MarTechLab編集部

このブログでは、ABテスト、サイト改善、UI/UXデザイン、広告最適化、インフルエンサーマーケティングなど、多岐にわたるトピックを取り扱っています。また、業界の専門家にインタビューを行い、実際の事例や成功事例を紹介することで、読者に有益なインサイトとアイデアを提供しています。

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