LPOの重要性とは?おすすめLPOツール16選も合わせて紹介!
LPO(ランディングページ最適化)は、Webマーケティングで成果を出すうえで、知っておくべき概念です。ランディングページを活用した集客にお困りの方はLPOの基本的な考え方を押さえ、実践に移すことが重要。
本記事では、LPOの基礎知識やコンバージョン率を高め、成約につなげるためのおすすめのLPOツール6つも紹介します。
LPOツールを活用して、ランディングページ最適化しましょう。
目次
LPOと関連があるEFOやSEOとは?
LPOは、ランディングページ最適化のことです。
コンテンツ、デザイン、ユーザー体験などを改善して、訪問者の関心を高め、コンバージョン率を向上させます。
そのため、LPOはリード獲得や売上向上につながる重要なマーケティング施策の1つといえるでしょう。
EFOとは
EFO(エントリーフォーム最適化)は、Webサイトのお問い合わせフォームや登録フォームを最適化し、ユーザーのフォーム入力完了の促進を目的とする手法です。
フォームの長さや入力欄の種類、デザイン要素、説明文の分かりやすさなどを改善し、ユーザーがフォームを簡単・迅速・ストレスなく完成できるようにすることで、最終的にはコンバージョン率の向上を目指すマーケティング施策です。
SEOとは
SEO(検索エンジン最適化)は、Webサイトや特定のコンテンツが検索エンジンの結果ページ(SERP)でより高いランキングを得るための手法です。
主にキーワードの選定、コンテンツの質と関連性、サイト構造の最適化、被リンク獲得などを最適化します。
特定のキーワードに関連する検索でウェブサイトが上位に表示されることでより多くの訪問者を獲得し、CV獲得につなげるマーケティング手法です。
LPOを実施するメリット
LPOを実施するメリットにはどんなものがあるでしょうか?
本章では、LPOの実施メリットを3つ解説します。
- LPの現状を把握できる
- マーケティングの精度が高まる
- 効果検証の効率が上がる
メリットを把握した上でLPOに取り組むことで、モチベーションを維持しながら業務に取り組めるでしょう。
LPの現状を把握できる
1つめのメリットは、LPの現状を把握できる点です。
LPOツールには、現状分析機能も搭載されています。
アクセス解析やヒートマップ解析など、GoogleサーチコンソールやGoogle Analyticsでもわからない分析結果に基づき課題を見つけられるでしょう。
マーケティングの精度が高まる
2つめはマーケティングの精度を向上できる点です。
LPOを実施することで、特定の広告やプロモーションに応じてランディングページのコンテンツを最適化できるため、訪れるユーザーに対してターゲットにしたメッセージを適切に伝えることができ、ユーザーの関心を引きやすくなります。
また、LPOではABテストをはじめ、さまざまな効果検証を駆使しながら、マーケティング課題に対してアプローチが可能です。
結果的にマーケティング活動全体の精度が高まり、成果に直結する施策の実施につながります。
効果検証の効率が上がる
LPOはデータに基づくインサイトから仮説を立てることで、効果検証の効率を高められます。
異なる要素やデザインの変更を実施し、それに対するユーザーの反応をデータで収集・分析することで、マーケティング戦略の改善が客観的かつ迅速に行えるでしょう。
また、ABテストをはじめさまざまなテストを実施することで、複数パターンのランディングページを比較できます。
異なる要素の比較によりどの変更が最も効果的かをスピーディーに把握できるため、プロセスを効率化できます。
LPOツールを選ぶときのポイント
本章では、LPOツールを選ぶ際のポイントについて解説します。
選ぶ際のポイントは下記の3つです。
- 費用対効果に見合うか
- 柔軟なテスト設計ができるか
- サポート体制が充実しているか
上記を参考にして自社に合うツール選定を進めましょう。
それぞれ解説します。
費用対効果に見合うか
1つめは、費用対効果です。
LPOツールを導入することで、CVやCVRなどの改善が期待される一方で導入にかかるコストがかかります。
ある程度の費用対効果を予測し、採算の取れるツールを選択することがポイントです。
費用について検討する際は初期費用と料金プランを確認しておきましょう。
また、費用対効果を検討する際には、実際にツールを使用する担当者の人件費や工数を考慮することも重要です。
ツールを利用した業務工数や担当者がツールの使用に慣れるまでの期間なども考慮したうえで、使いやすく利便性の高いツールを選びましょう。
柔軟なテスト設計ができるか
LPの分析や改善施策の実施において、柔軟にテストを設計できるかもツール選びのポイントです。
LPOツールによって機能や特徴が異なるため、自社が行いたい施策や検証ができるのかを事前に確認しておく必要があります。
例えば、パーソナライズ化した顧客情報に基づいたマーケティングを行いたい場合は、ターゲティング機能が搭載されているか、ABテストを柔軟に行いたい場合は、条件設定をどこまでできるのかなどを事前に把握しておきましょう。
導入後にイメージと異なることのないように、慎重に検討を進めてください。
サポート体制が充実しているか
LPOのツールの導入元のサポート体制が充実しているかもツール選びで重視すべきです。
特に導入初期は操作手順や活用法に悩み、手間がかかる場合が多いため、すぐに相談できるサポート体制が整っているかを事前に確認しておきましょう。
また、自社の運用体制もPDCAが回しやすいよう、専任の担当者を設定するなど工夫を施すことが重要です。
おすすめLPOツール16選
本章ではマーケティング課題を解決に導くおすすめのLPOツールを16つ紹介します。
- Optimizely
- SiTest
- DLPO
- どこどこJP
- Ferret One
- WebAntenna
- KARTE Blocks
- Dockpit
- Kaizen platform
- CVX
- Squad beyond
- LPOエビス
- UserInsight
- ミエルカヒートマップ
- AIアナリスト
- MATTRZ CX
ツールによって性能が異なるため、導入を考える際には複数のLPOツールを比較検討しておきましょう。
それぞれ解説します。
Optimizely
Optimizelyは、顧客体験の充実を図る上でおすすめのLPOツールです。
パソコン・スマートフォン・タブレットなどレスポンシブ全てのチャネルに対応したABテストの実施が可能です。
また、直感的に操作できるビジュアルエディタを搭載しているため、初心者の方でも簡単にテストを実行できます。
その他には多変量テスト、複数ページテストなどさまざまな検証にも対応しています。
分析においては、統計エンジンStatsEngineを使用しているため、精度の高い情報を得られることが特徴です。
セグメント分析機能もあるため、ユーザーの行動を踏まえたパーソナライゼーションを実現でき、効率よくマーケティング施策のPDCAを回していくのに役立つツールとなるでしょう。
SiTest
SiTestは、ABテストに加えヒートマップ解析やEFOなど、コンバージョン率の改善を目指した機能が豊富なLPOツールです。
Webサイトの分析から改善までに必要な機能が集約されているため、さまざまな施策を実現できます。
中でも録画再生機能はユーザーのサイト内の行動を定性的に観察でき、ユーザビリティの具体的な問題を把握しやすいです。
また、どのように活用したらよいか方法がわからない方向けに、SiTestオンラインセミナーやブログなどで情報発信もしています。
マーケティングに関する見識を深めながら本ツールを利用できる点も魅力的です。
LPOツール「SiTest」とは?機能や評判について徹底解説
DLPO
DLPOは、DLPO株式会社が運営するLPOツールです。
導入実績は800社を超えており、ABテスト、多変量テスト、パーソナライズなどLPOに役立つ機能が搭載されています。
AIパーソナライズ機能は、製品やサービスの特性に合わせたパーソナライズ配信が可能で、各セグメントに対するクリエイティブを自動で生成してくれます。
LPOツールだけでなく、LPOプロジェクトの代行やコンサルティングも展開しているのがDLPOの強みです。
社内リソースに余裕のない企業でも、まずは相談ベースで自社のマーケティング課題を共有することで、サポートしてもらえるチャンスが広がるでしょう。
どこどこJP
どこどこJPは、株式会社Geolocation Technologyが運営するAPIです。
IPアドレスとさまざまな情報を紐づけることで、効果的なLPOの実施を実現します。
アクセスユーザーの地域に合わせた情報を表示させる「ジオターゲティング」を活かしたマーケティング施策をサポートします。
例えば、サイトの導線をショートカットさせたり、地域ごとにターゲティングされた情報を配信できたり、LPOにおける最適化に役立つ機能が特徴的です。
BtoCの領域で、全国に展開する商材やサービスにおけるLPOにおすすめのツールといえるでしょう。
Ferret One
Ferret Oneは、株式会社ベーシックが運営するBtoBマーケティングツールです。
顧客情報の管理を中心としたCRM機能を活用することで、顧客データの一元管理が可能となり、マーケティング活動やセールスプロセスを効率的に行えます。
LPOにおいては、AIアシスタント機能を用いたコンテンツ作成やLP作成・複製やフォームを最適化できるCMS編集機能が充実しています。
その他、BtoB向けのマーケティングに役立つ機能が豊富ですので、利便性の高いツールといえるでしょう。
WebAntenna
WebAntennaは、株式会社ビービットが運営するLPOツールです。
マーケティング施策の効果検証に役立つツールで、各施策の効果を一元管理できます。
アトリビューションやカスタマージャーニーも把握でき、間接的な広告効果も管理画面上で確認できるのが魅力的です。
LPOにおいては広告運用でCPAを抑えつつPDCAを回していきたい場合に、価値を発揮してくれるツールといえるでしょう。
KARTE Blocks
KARTE Blocksは、 株式会社プレイドが運営するLPOツールです。
タグを導入することでWebサイトの要素をブロック化できます。
そのため、直感的な操作や編集が可能で、容易にサイト改修が可能です。
ABテストやパーソナライズ配信機能もあり、LPOの最適化にも有効です。
また、ブロックで管理できるため、ブロックごとの効果測定機能を活用し、効果的なPDCAの運用を実現できます。
LPOを最適化する際に発生する作業を効率よく行いたい企業におすすめのツールといえるでしょう。
Dockpit
Dockpitは、株式会社ヴァリューズの運営するLPOツールです。
具体的な機能に、キーワード分析、ユーザー属性の把握、トレンド調査などがあります。
ユーザーの検索行動や関心ワードを分析することで、ターゲットの興味・関心やニーズを理解することが可能です。
Dockpitの特徴として、国内最大規模の250万人以上のモニター会員のWeb行動データを基にしており、リアルな消費者行動の分析をはじめ、データの抽出や共有、ダウンロード機能も備えています。
マーケティングリサーチからLPOに取り組みたい企業におすすめのツールとなっています。
Kaizen platform
Kaizen Platformは、株式会社Kaizen Platformの運営するLP改善に特化したLPOツールです。
Kaizen Platformは、ユーザー体験の向上に特化しており、改善活動を蓄積し、施策評価を迅速かつ手軽に行うことが可能です。
導入から運用定着まで専門のコンサルタントがサポートを提供し、効率的なPDCAマネジメントを実現します。
また、開発コストゼロでの改善が可能で、KPIの達成状況などのレポート機能、サポート面では、トラブルや運用上の課題に対応する専門チームがあり、リソース不足や運営の困難さに対応してもらえます。
CVX
CVXは、株式会社ポストスケイプの運営するLPの改善をサポートするクラウド型のLPOツールです。
CVXを使用することで、LPのバージョンを比較し、どちらがより効果的かを確認でき、PDCAサイクルを迅速に回し、LPOの精度を高めることが可能です。
また、デバイスの種類や参照元、地域などに基づいて、ユーザーに最適化されたLPを表示するターゲティング機能が含まれています。
また、ノーコード機能も搭載されており、サイトの編集も直感的に操作可能です。
LPの作成から運用までを素早く実現したい企業におすすめのツールでしょう。
Squad beyond
Squad beyondは、株式会社SIVAの運営するデジタルマーケティングプラットフォームです。
LPの制作から広告運用、解析、最適化、レポート作成までの一連のプロセスを一元化できます。
広告に関わるさまざまな機能を備えており、全てのアクションを可視化しデータとして蓄積も可能。
広告運用の効率化や新規ユーザー獲得増加などの成果を後押しするツールです。
LPOエビス
LPOエビス(アドエビス)は、株式会社イルグルムによって提供されているLPOツールです。
このツールは広告効果をリアルタイムで高精度に分析・測定することができ、ABテストを含むさまざまな計測データを自動取得する機能を搭載。
ウェブサイトのCV数と実際の成約数のギャップ分析にも役立ち、外部サービスとの連携を通じて、マーケティング施策を運用しながら成果に至るプロセスを可視化することが可能です。
UserInsight
UserInsightは、株式会社ユーザーローカルの運営するLPOツールです。
ウェブサイトのアクセス分析とユーザー行動の可視化をサポートする機能が充実しており、主な機能にSEO対策、競合サイト調査、Google Analytics連携、広告分析、EFO分析などがあります。
導入後のサポート体制も手厚く、オンボーディングや勉強会などを開催しているため、より一層マーケティング知識を深められるでしょう。
ミエルカヒートマップ
ミエルカヒートマップは、株式会社Faber Companyが運営するLPOツールです。
ヒートマップを主体としたツールで、クリックヒートマップ、スクロールヒートマップ、およびアテンションヒートマップの3種類のヒートマップを活用して、ユーザーがウェブページ上でどの部分を最も注目しているか、どの部分で離脱しているか、そしてどの部分が最もクリックされているかを直感的に判断できます。
さらに、ミエルカヒートマップには集客改善キーワード提案機能もあります。
Google Search Consoleのデータ分析により、ページの改善に必要なキーワードを毎月提案してもらえるためSEO改善にも利用できるでしょう。
AIアナリスト
AIアナリストは、株式会社WACULが運営するLPOツールです。
人工知能(AI)を利用してWebサイトの分析を自動化し、最適なサイト改善案を提案してもらえます。
過去に38,000サイト以上を分析し、その学習データをもとにサイト改善の提案やレポート作成などを実行可能です。
また、サイトの伸びしろの提案や目標を設定すれば達成までの予測、改善施策の効果検証を1クリックで確認できるなど作業の効率化に大きく貢献してくれます。
専門的なマーケティングノウハウを持っていない企業におすすめのツールです。
MATTRZ CX
MATTRZ CXは、Mattrz株式会社の運営するLPOツールです。
Web接客、離脱防止、チャットボット、ヒートマップ、プッシュ通知などに加え、LPOの最適化を促すサイト内のポップアップ表示、差し込み表示、離脱防止機能、ユーザー行動分析など、サイトの使いやすさを向上させる機能が充実しています。
顧客のニーズに合わせたランディングページの制作を可能にし、結果的に顧客満足度と売上の両方を向上できるでしょう。
LPOツールの活用法
本章では、LPOツールの活用法や活用のコツについて解説します。
いざ導入しても、活用方法がわからず形骸化するのは避けたい問題です。
下記でそれぞれ解説します。
コンテンツ数が充実しているサイトに導入する
コンテンツ数が充実しているサイトにLPOツールを導入しましょう。
豊富なコンテンツはさまざまなユーザーの興味やニーズに応えられることに加え、LPOツールを使用して特定のセグメントに特化したランディングページを作成できます。
また、多数のコンテンツを通じて得られるデータは、ユーザー行動の分析や理解に役立ち、LPO戦略をサポートします。
セグメンテーション、パーソナライズ、ABテスティングなどの手法を通じて、より効果的なランディングページを構築し、ユーザーの関心を捉え、エンゲージメントを高める上でLPOツールを大いに活用すべきでしょう。
KPIの設定に役立てる
KPIを設定する際にもLPOツールを活用すべきです。
ランディングページのパフォーマンスを測定し、マーケティング戦略の効果を定量的に評価する上でLPOツールが役立ちます。
LPOツールを使用してランディングページのコンバージョン率を追跡し、目標と比較することで、その効果を評価します。
コンバージョン率が高ければ、ランディングページは効果的であると判断できます。
そして、ユーザーがランディングページでどのように行動するか(クリック項目、滞在時間、離脱率など)を分析します。
これらのデータは、ページの最適化やユーザーエクスペリエンスの改善に役立ちます。
PDCAサイクルの運用コストを削減する
LPOツールは、サイトの運用面でも活用できます。
サイトのPDCAを回していく中で、リアルタイムのデータ追跡と分析機能を利用して活動の結果を迅速に評価できたり、詳細なレポートと分析により、重要なKPIを明確に把握し、成果を評価できたりします。また、収集したデータをもとに迅速に改善策を立案、実行可能。
PDCAを回す上で人的コストを削減していくことがこれからのWebマーケティングで求められています。
マーケティングが多様化する時代で、自動化できる部分を見出し、効率よくマーケティング成果を出していくためには、まずツールの検討・導入を進めましょう。
LPOを理解して効果的なマーケティング活動を!
LPOの概要やおすすめのツールについて解説しました。
競合商品やサービスとの差別化を図るうえで、LPOを正しく理解し、自社サイトの課題と向き合うことが大切です。
LPOの改善に取り組む工数の確保や戦略を定めたうえで、計画的に施策を実施していくことが成功のカギとなります。
また、LPOに注力する際には、ツールの導入がおすすめです。
業務の効率化をはじめ、効果的な集客を行う上で、新たな発想やインサイトを得られる可能性が高まるため、自社に合ったツールを活用し、マーケティング活動に取り入れてみてはいかがでしょうか。
LPOを最適化し、集客効果を最大化したいなど、Webサイトの運用で改善したい課題がある、集客効果を最大化したい企業様は、ギャプライズにご相談くださいませ!分析・施策立案からABテスト、最適化、実装までを一気通貫で支援いたします。
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今本 たかひろ/MarTechLab編集長
料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。