米国でGoogleショッピング無料化、効果的に活用するには?
店舗が閉鎖となり、ブランドがオンラインへの移行を余儀なくされる中、GoogleはGoogleショッピングを無料化しました。
米国で4月末までに実施し、年内にグローバルで拡大を目指すと発表しています。
本記事では、注目が高まるGoogleショッピングを効果的に活用するポイントについてご紹介します。
目次
1.Googleショッピングで期待できる効果
そもそもGoogleショッピング広告とは
Googleショッピング広告は、Google検索結果画面とショッピングタブ画面で掲載されます。
※今回は参考として「ヘッドセット」と検索した場合の表示を掲載しています。
■Google検索結果(PC表示)
■Googleショッピングタブ(PC表示)
いずれも掲載するには、Merchant Center(マーチャント センター)に商品登録をし、Google広告アカウントを作りショッピングキャンペーンを開始することが必要でした。
なにが無料化になったのか
Google広告アカウントを作らなくても、Merchant Center(マーチャント センター)に登録し掲載できるようです。
詳細については、海外SEO情報ブログの記事が、わかりやすく整理されていたので合わせてご覧ください。
無料化は、広告費をまだ潤沢に使えないD2CブランドがGoogleショッピングに参入する絶好の機会です。
今回の発表で、Googleのコマース担当プレジデントであるBill Ready氏は次のように述べています。
Googleでは毎日何億ものショッピング検索が行われており、多くの小売業者が必要なアイテムを在庫で持っていてすぐに発送できる状態でも、まだオンラインで見つけられないケースがあります。
小売業者にとっては、ショッピングのニーズを満たすために毎日Googleを利用する何百万人もの人々に無料で露出できます。
買い物客にとっては、より多くの店舗の商品が、Googleショッピングタブで検索できるようになります。我々は、Shopify、WooCommerce、BigCommerceなど、店舗が商品や在庫を管理するのを支援する既存のパートナーの多くと緊密に連携し、あらゆる規模の企業がデジタルコマースをより身近なものにするために継続的に取り組んでいます。
[引用]It’s now free to sell on Google|Bill Ready President, Commerce|Published Apr 21, 2020
2.注目が高まるGoogleショッピング
買い物客のオンラインショッピングへのシフトが進む中、人々が探している商品とオンラインで発見できる商品との間にはまだギャップがあります。
ブランドがGoogle ショッピングに無料で商品を掲載できるようにすることで、企業はオンラインでの購入を希望する何百万人もの買い物客に新たな露出を得ることができます。
UGCマーケティングツールを扱うYOTPO社調査によると、ブランドワードを含まない小売店の検索の82%がGoogleショッピングを経由しているという海外データもあります。
これは、「赤い靴」や「青いソファ」のような一般的な検索に対して、ブランドは新しい買い物客の前に立ち、特定の製品を検索している顧客を獲得する大きなチャンスを得ていることを意味します。
3.Google検索で目立つ方法
Googleに商品を掲載したいと考えているブランドにとっては、参入障壁が低くなりますが、数ある商品群の中から際立った存在感を示し、検索段階で消費者の興味をひくことが必要です。
そこで重要になるのが、「購入者によるレビュー」です。
実際に、Googleショッピング広告にレビューを追加したブランドは、CTRが最大24%増加しました。
また、サイト上の商品ページに100件のレビューがあるだけで、その商品のコンバージョン率が2倍以上になることもあります。
レビュー、星評価、ユーザーが作成した写真など、買い物客に影響力のあるソーシャルな証拠を提供することで、ブランドは以下のことが可能になります。
・検索上で目立ち、より多くの興味関心が高いトラフィックを店舗に誘導できる
・すべての商品リスティングでROIを最大化
・検索トラフィックからのコンバージョンを増やすことでCPA減少
このように、十分なレビュー数を確保しGoogleショッピングのメリットを最大限に活用することが重要です。
レビュー収集が簡単にできるUGCマーケティングYOTPOのようなGoogleパートナーであれば、Googleと商品レビューを共有することが可能です。
Googleとの提携により、ブランドはGoogleショッピング広告に星評価、レビュー、またYOTPOで生成された顧客の写真(※現在は米国のみ)を掲載することができます。
4.より多くのレビューを生み出す5つの方法
ここでは、より多くのレビューを生成するための簡単な方法をいくつかご紹介します。
レビューのリマインダーをメールで送信
購入後のレビューを完了させるために買い物客にリマインダーメールを送ることで、最大80%以上のレビューを収集することができます。
複数の商品レビュー依頼を活用
顧客がレビューを残しやすいようにしましょう。
複数の商品のレビュー依頼を行うことで、1通のメールで複数の商品のレビューを簡単に行うことができ、より多くのレビューを迅速に生成することができます。
商品を使ったリアルな顧客の写真や動画で信頼を築く
Googleショッピング広告に、評価やレビューと一緒に表示することで、サイトへの高い興味関心をもったトラフィックを促進し、CPA(獲得あたりのコスト)を減少させます。
リピート購入を促進
できるだけ多くのレビューを収集・掲載し、買い客と直接関わり、継続的な関係を構築し、リピートを促進しましょう。
フィードバックに特典をつける
レビューを書いたり、写真や動画を投稿したりすることで、クーポンやポイントを付与して、顧客の関心を高め、サイトに再訪するキッカケを作ります。
5.まとめ
日本国内におけるGoogleショッピングの無料化は、まだ先になりそうです。
実施されたときにショッピング広告のメリットを最大限活用するためには、今すぐレビュー収集しておくことをオススメします。
GoogleパートナーであるYOTPOなら、収集・活用まで簡単に実施することができます。
UCGマーケティングツールYOTPOの概要資料は、こちらからダウンロードしてください。
※本記事は、「Now That Google Shopping Is Free, Here’s How Your Brand Can Stand Out」を翻訳・加筆修正したものです。
勝見 理恵
2012年ギャプライズ入社。リスティング広告/SNS広告など活用したWeb集客支援、自社マーケティングを経て、現在はContentsquareやABテストツールのカスタマーサクセス担当。