JENTIS

コンバージョン計測数+44%!ブラウザ制限下でSafariの計測精度を回復させたデータマネジメント

MarTechLab編集部
公開日 2026/01/27 約4分で読めます

Webサイトのデータ活用は、ビジネスにおいて持続的な成長のために必要不可欠な要素です。
しかし、サードパーティCookieの規制強化により、多くの企業がデータの粒度と精度の大幅な低下という深刻な課題に直面しています。

本記事では、サーバーサイド・トラッキングと顧客データ統合を専門とするJENTISが、いかに「データ品質の向上=ビジネス機会の拡大」に貢献するのか、そのアプローチと具体的な成果と実例をご紹介します。

1.Pixumについて

Pixumは、ドイツおよびヨーロッパを代表するオンラインフォトサービス企業です。

最高のカスタマーサービスと快適で楽しいショッピング体験を提供し、
写真を通じてお客様の思い出を「保存・共有・再発見」することを支援しています。

2.課題

Pixumは、ブラウザの規制やプライバシー対応に伴い、以下の課題を抱えていました。

課題1:トラッキング制限によるデータ欠損

Safariなどの主要ブラウザでトラッキング防止機能が強化され、

  • コンバージョンが正しく計測されない
  • 特定ブラウザのユーザー行動が把握できない

といったデータ欠損が発生していました。

課題2:ツール間のデータ不整合の発生

Web解析ツール、広告プラットフォーム、社内BIツール間で最大20%以上のデータ差異が発生していました。

それにより「どの数字を信じればよいのか分からない」状態に陥っていました。

課題3:広告パフォーマンスの信頼性低下

不正確なトラッキングやクッキーバナー導入によるデータ収集量の減少により、

  • 単一セッションでの購入が過剰に記録される
  • 実際には複数接点があるにも関わらず、評価できない

等の問題が起き、結果として広告費の最適な配分や改善判断が難しくなるという課題に直面しました。

課題4:推奨方針との乖離と規制対応

Googleが推奨する「高品質なファーストパーティデータの収集」が困難になり 、またGDPR対応において従来の方式では持続的なコンプライアンス維持が難しくなっていました。

3.施策

「マーケティングツール間のデータ品質向上」と「GDPRに準拠した将来性のあるデータ基盤の構築」という2つの目標を設定し、これらを達成するためにCookie規制対策ツールJENTISを導入しました。
JENTISのサーバーサイドテクノロジーを活用し、以下の高度なデータ管理施策を実施しました。

サーバーサイド・トラッキングの構築

サーバーサイド経由でコンバージョンデータを再取得しました。

JENTIS Synthetic Users(合成ユーザー)の導入

JENTIS Synthetic Users(シンセティックユーザー)は、実データをもとに生成した「合成データ」を活用し、取得できないユーザー行動を補完する機能です。
Cookie同意拒否やブラウザ制限によって欠損したデータを、AIが統計的に再現し、広告や分析に活かせる形で補います。
この機能を活用し、個人情報を含まない安全な「合成データ」を再構築して広告プラットフォームへ送信しました。

JENTIS Essential Modeによる計測

JENTISのEssential Mode(エッセンシャルモード)は、Cookie同意バナーにユーザーの同意がない場合でも、プライバシーを尊重しながら「必要最小限のデータ」を合法的に取得できる仕組みです。
通常、ユーザーがトラッキングに同意しないとデータはほとんど収集されませんが、Essential Modeを使うと、同意がない状態でもデータの欠損を防ぐことができ、分析やマーケティングに活かせる情報を得られます。

結果、Pixumは同意がないユーザーに対してもデータ保護法に準拠した形で最大99%のコンバージョンを匿名計測しました。

データフィードバックの最適化

匿名ID(Google Click IDなど)を収集・共有し 、再構築されたデータをGoogle広告の入札精度や広告効率の改善に活用しました。

4.JENTIS導入後の成果

JENTISの導入により、Pixumでは計測精度・分析精度・広告成果のすべてにおいて、明確な改善が確認されました。

全体的な計測精度の向上

サーバーサイド計測とEssential Modeの活用により、これまで取得できていなかったデータが可視化されました。

  • トラッキングされたコンバージョン数が +11% 向上

  • Essential Mode による追加データが +17.8% 向上

アトリビューションとユーザージャーニーの改善

正確なデータ取得により、ユーザー行動の把握精度が大きく向上しました。

  • マーケティングアトリビューションにおけるユーザージャーニーを 55% 修正

  • Safari、Firefox、Edgeにおけるユーザージャーニーの修正率が +55% 向上

  • 「単一セッションでの購入」記録が 20% から 2.6% へと減少し、マルチタッチ計測の正確性が向上

ブラウザ別の注文数増加(前年比比較)

ブラウザ制限の影響を受けやすかった環境でも、注文数の増加が確認されました。

 Safari(アプリ内)  +44%
 Safari  +35%
 Google Chrome  +4%
 Firefox  +27%

広告パフォーマンスの改善

データ精度の改善により、広告運用の成果にも好影響が現れました。

  • Google広告のROAS(広告費用対効果)が +24% 向上

  • 非個人情報ベースでの最高品質なコンバージョンデータの送信を実現

  • 同意欠如により到達できなかったオーディエンスへのリーチを拡大

最終的な収益インパクト

  • 初回キャンペーンにおける広告予算の最適配分(+31%)により、新規顧客売上が +176% 向上

  • 投資を上回る売上成長により、ROI(投資対効果)が大幅に向上

  • 実際のeコマース売上成長に直結する成果を達成

5.まとめ

JENTISは、業界トップクラスのデータ品質とコンプライアンス対応力、そして既存のテックツールを継続して活用できる柔軟なソリューションです。

データ損失の懸念が広まるこの時代に、企業の成長エンジンを再起動し、デジタルマーケティングのROIを最大化させたい方は、是非お気軽にお問い合わせください。

※本記事は以下の記事を同社の許可を得て、翻訳・編集し公開しています。
Pixum achieves 24% higher ROAS with JENTIS Synthetic Users
How Pixum increased its campaign performance by 176%
How Pixum generates up to 44% more orders in Safari browsers with JENTIS

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この記事を書いた人

MarTechLab編集部

このブログでは、ABテスト、サイト改善、UI/UXデザイン、広告最適化、インフルエンサーマーケティングなど、多岐にわたるトピックを取り扱っています。また、業界の専門家にインタビューを行い、実際の事例や成功事例を紹介することで、読者に有益なインサイトとアイデアを提供しています。

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