Twitter広告キャンペーンの始め方
Twitter広告に本気で取り組むなら避けては通れない、Twitter広告キャンペーン。
今回は、Twitter広告キャンペーンを始める際に理解しておくべき概念である「アカウント構成」「キャンペーン」「グループ」の3点を紹介します。
この記事を読み終えるころには、Twitter広告キャンペーンにの知識が大幅に向上していることでしょう。
1.Twitter広告のアカウント構成
Twitter広告を理解するには、まずTwitter広告のアカウントの構成を理解する必要があります。
Twitter広告もGoogle広告と同じく、アカウント>キャンペーン>広告グループの構成です。
Twitter広告の場合、Twitterアカウントがアカウントになります。
アカウントの下層に、キャンペーンが作成されます。
Twitter広告の場合、キャンペーンは「目的」と言い換えることも可能です。
キャンペーンの下層にグループが作成されます。
2.Twitter広告キャンペーン
Twitter広告キャンペーンは、細かなターゲティングで配信設定を行えます。
※他のTwitter広告形態に興味のある方は、「今さら聞けない、Twitter広告の基礎知識」をご覧ください。
2-1.目的の種類と決め方
Twitter広告は、ビジネスニーズ別に9つの目的が用意されています。
Twitter広告は、このビジネスニーズが決まらないと広告を配信する意味が無いといっても言い過ぎではありません。
しっかりと、ビジネスニーズを考えましょう。
9つの目的に応じて広告費用のかかり方が変わるので注意しましょう。
ツイートのエンゲージメント:広告の表示によって獲得したエンゲージメント数に対して課金されます。広告の表示は課金対象にはなりません。
プロモビデオ再生数/インストリーム動画再生数:課金対象は、動画の再生された場合のみです。
動画再生の定義は、
・端末の画面内に動画が完全に表示されかつ3秒以上再生された場合
・フルスクリーン表示で動画を視聴した場合
の2点です。
アプリのインストール数/アプリの起動回数:アプリのインストールや起動につながったクリック数に対してのみ課金対象です。
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン:サイト訪問につながったクリック数に対してのみ課金されます。
フォロワー:フォロワー獲得1件毎に課金されます。
2-2.キャンペーンの種類
キャンペーンの詳細では、キャンペーンの設定を決めます。
決める項目は、「キャンペーンの名前」「支払方法」「日別の予算」「総予算」「開始日」「終了日」です。
キャンペーン名は、アカウントの管理者が、一目見ただけで理解できる名前や、会社の命名規則に沿って決めましょう。
日別予算は、1日に当キャンペーンで使用可能な金額の上限を入れます。
使用上限を決めると、利用金額がキャンペーンの日別予算を上回ることが無くなります。
総予算は、オプションなので決めても決めなくても大丈夫です。総予算を決めることで、利用金額が総予算を上回ることが無くなります。
開始日と終了日は、広告配信の開始日と終了日を決めるものです。なお、終了日はオプション設定なので決めなくても出稿が可能です。
3.Twitter広告グループ
3-1.広告グループの詳細
広告グループの詳細では、広告グループの設定を決めます。
決める項目は、「グループ名」「開始」「終了」「広告グループの総予算」「入札タイプ」です。
決める内容は、キャンペーンに似ていますが、グループでターゲットごとに予算や入札タイプを変化させる事が可能です。
グループ名は、キャンペーン同様に、アカウントの管理者がわかりやすいものや、会社の命名規則にしたがって名前をつけましょう。
開始/終了は、オプションの設定です。
広告グループで日時を設定しない場合は、広告キャンペーンの開始日、終了日に依存します。
広告グループの総予算は、オプション設定です。広告グループの総予算を設定すれば、複数広告グループを作成した際に、グループごとに予算の上限を決めることができます。
入札タイプは、「自動入札」「上限入札単価」と「目標コスト(目標入札単価)」に分かれます。
自動入札の場合、予算内で最大の効果が得られるように入札額が最適化されます。
上限入札単価は、支払いが生じるアクションに対して、支払っても良い金額の上限を決めることができます。
上限入札単価のメリットは、上限の入札単価を超えて広告が入札されることは基本的にはありません。
逆にデメリットは、獲得施策である、フォロワー獲得目的とウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン獲得の目的のキャンペーンの場合、「上限があと1円高ければ獲得できたクリック」をとり逃すことがあります。
目標コスト(目標入札単価)は、フォロワーキャンペーンとウェブサイトへの誘導又はCVで選択できる入札方法です。
この方法は、支払いが生じるアクションごとに払ってもいい入札額を指定すると、目的単価に合わせ1日の単価が平均するように最適化がされます。
目標コスト(目標入札単価)のメリットは、上限入札単価だと取れなかったクリックをとれる可能性があることです。
まとめると下図のようになります。
3-2.ターゲティング
Twitter広告キャンペーンのターゲティングは、とても細かい設定が可能です。
オーディエンスを用いて、「自社保有リスト」「Webサイトの訪問履歴」「アプリの利用データ」を用いたターゲティングが可能です。
オーディエンスの特性では、性別、年齢、OSバージョン、プラットフォーム、言語、端末モデル、携帯電話会社、地域の8つを決めることができます。
オーディエンスの機能では、イベント、行動、興味関心、会話トピック、フォロワーが似ているアカウント、キーワード、映画とTV番組、オススメ機能、リターゲティング、オーディエンスの条件の計10項目を設定できます。
詳しくは、「Twitter広告のターゲティングでできる事」をご覧ください。
3-3.クリエイティブ
Twitter広告キャンペーンで決める最後の事はクリエイティブです。
広告グループでどこまで細かなターゲティングをしても、クリエイティブがイマイチだと広告の成果は出にくいです。
クリエイティブの種類は大きく分けると以下3種類です。
文字のみ
文字のみのツイートはもちろん、文字しか表示されません。
画像
画像は、140字の文字に加えて、シンプルな画像や、画像をタップすることでアプリDLページやウェブサイトに遷移するものがあります。
・「画像ウェブサイトカード」「イメージアプリカード」:画像をタップすることでウェブページに遷移する「画像ウェブサイトカード」やアプリのインストール/起動を誘導する「イメージアプリカード」は、縦横比1:1の場合は800px×800px、縦横比1.91:1の場合は800px×418pxの画像を入稿します。
Twitter.comより引用
・「単一の画像付きツイート」:画像を表示するだけの場合は600px×335px以上の画像を入稿しましょう。
Twitter.comより引用
動画
動画も、140字の文字に加えて、動画下のリンクをタップすることで、ウェブサイトやアプリDLページに遷移させることができます。
・「プロモビデオ」:ビデオを再生する事が目的のプロモビデオの場合、動画の長さは2分20秒以内(広告主は、最大10分)、解像度は720px×1280px、1280px×720px、720px×720pxのいずれかを選択してください。
Twitter.comより引用
・「ビデオアプリカード」「ビデオウェブカード」:動画をタップすることでウェブページに遷移する「ビデオウェブカード」やアプリのインストール/起動を誘導する「ビデオアプリカード」は、16:9または1:1の動画に対応しています。
Twitter.comより引用
それぞれ、クリエイティブの設定方法は、Twitter広告のクリエイティブから、広告に使用したいツイートにチェックボックスを入れるだけです。
クリエイティブで成果を出す為のノウハウは「広告効果の壁を超えるクリエイティブのヒミツ」をご覧下さい。
4.まとめ
今回の記事で、Twitter広告キャンペーンを深く理解していただけたと思います。
Twitter広告キャンペーンを設定する前に、下記情報をまとめておくと出稿の際に手間が省けると思います。
もし、広告運用でお悩みの際はこちらからお気軽にお問い合わせ下さい。
MarTechLab編集部
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