表示速度を全体54%・商品詳細ページ76%改善|AOKI様が語るSpeed Kit導入の背景と効果
ECサイトを運営する多くの担当者が、「なんとなくサイトが遅い気がする」という曖昧な課題感を抱えています。表示速度を改善すればUX(ユーザー体験)やCVR(コンバージョン率)の向上につながると分かっていても、リソースの制約や費用対効果の見えにくさから、なかなか着手できないケースは少なくありません。
ビジネスウェアを中心に展開する株式会社AOKI様も、まさにこの課題に直面していました。本記事では、サイト高速化ソリューション「Speed Kit」を導入し、表示速度を全体で54%、商品詳細ページで76%改善した取り組みについてお話を伺いました。POC(実証実験)を起点に社内合意を獲得し、成果につなげるまでの過程を紹介します。
お話を伺った方
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- 品川 様(株式会社AOKI OMO推進部 リーダー/写真左)
- 分銅 様(株式会社AOKIホールディングス デジタル推進本部 リーダー/写真右)
目次
AOKI様のEC事業とインタビュー参加メンバー
AOKI様では、オンラインとオフラインを横断してお客様により良いブランド体験を届けることをミッションに、OMO(Online Merges with Offline)の推進に取り組んでいます。
今回お話を伺った品川様は、自社ECサイトの責任者として、売上と集客を主要なミッションに掲げています。一方の分銅様は、AOKIホールディングスでシステム面を担当し、今回のSpeed Kit導入においても技術的な検討と実装を主導しました。
AOKI様公式オンラインショップ
https://www.aoki-style.com/
導入前の課題|「体感的に遅さを感じる」とリソースの壁
AOKI様が抱えていた課題は、サイト表示速度の遅さと、それを改善するためのリソース不足でした。
社内では「体感的に遅さを感じる」という声があり、競合と比較しても速度面で見劣りする状況。改善の必要性は認識しつつも、優先度を上げて着手するハードルが高い状態が続いていました。
サイトスピードへの課題感と競合比較
品川様は、競合他社のUIや商品の打ち出し方を日常的にチェックする業務のなかで、自社サイトの速度が相対的に遅いことを体感していたといいます。約1年前にサイト分析ツールを導入し、GoogleのPageSpeed Insightsなども用いて速度を計測したところ、他社と比べて遅い傾向が数値でも確認できました。
既存のキャッシュ施策では届かなかった速度
コンテンツ量の多いECサイトでは、表示速度の確保が大きな課題になります。AOKI様でも、ECパッケージに備わるキャッシュ機能やキャッシュサーバーを活用して改善を図っていました。しかし分銅様によれば、キャッシュを読みに行く速度自体にも制約があり、期待したほど速度に反映されなかったとのこと。通信環境による差もあり、一律の改善は難しい状況でした。
「改善すべき」と分かっていても動けない
UXやCVRの観点から速度改善が重要であることは、社内でも理解されていました。それでも、他業務とのリソース配分や、施策の費用対効果が見えにくいことから、優先度を上げて取り組むまでには至っていなかったといいます。
導入の決め手は「POCでの効果の可視化」
Speed Kit導入の決め手となったのは、POC(実証実験)で効果を「数値」と「視覚」の両面から可視化できたことです。ビフォーアフターの比較デモにより、関係者も一目で改善効果を理解。費用対効果が見えにくい速度改善の領域で、スピーディーな意思決定につながりました。
ホールディングスのシステム部門からの提案
Speed Kitとの出会いは、AOKIホールディングス経由での提案でした。分銅様がホールディングス側で情報を受け取り、事業会社である株式会社AOKIの業務担当へとつないだかたちです。「独自の技術に魅力を感じたため、導入を前向きに検討しました」と品川様。提案内容の説得力が、検討の後押しになりました。
POCの比較デモで関係者の理解が一気に進んだ
導入を大きく前進させたのが、POCでの比較デモでした。「これだけ速くなる、というのが視覚的に捉えられたので、関係者の認識も早かったですね」と品川様は振り返ります。分銅様も、「速度改善」における数値の確認ができたことが早い導入につながった、と語ります。
実装・構築のスムーズさ
技術面での負担の少なさも、導入を後押ししました。分銅様は「実装・構築の部分が非常にスムーズで、パッケージベンダーへの依頼も少なく済みました」と評価。システム部門にとって導入のハードルが低かったことがうかがえます。
導入後の効果|全体54%・商品詳細ページ76%の改善
Speed Kit導入後、サイトの表示速度は全体で54%(約0.88秒の短縮)、商品詳細ページでは76%改善しました。数値だけでなく、テストや本番確認の現場でも「明確に速くなった」という体感が得られています。
| 対象 | 改善率 | 補足 |
|---|---|---|
| サイト全体 | 54%改善 | 約0.88秒の短縮 |
| 商品詳細ページ | 76%改善 | 適用ページのなかで最大の改善幅 |
| 適用範囲 | トップ/一覧/商品詳細 | 今後サイト全体・アプリへの拡張を検討 |
定量効果:全体54%・商品詳細76%
ギャプライズが提供するレポートでは、サイト全体で54%、秒数にして約0.88秒の短縮を確認しました。とくに商品点数の多い商品詳細ページでは、76%という大幅な改善が見られました。品川様は「ユーザーの購入導線に必ず存在する商品ページを大きく改善できたことは今後の効果に期待できる点です」と期待を寄せます。
定性効果:現場で実感できる「速さ」
数値だけでなく、現場での体感も改善を裏づけています。POCに参加したメンバーからは「すごく速い気がする」というコメントが寄せられ、テストのチェックシートに沿って項目を確認する作業のなかでも、速さを実感できたといいます。「PCだけでなくモバイルでもテストできるのが良い」という声もありました。
実際の運用開始に伴う確認作業においても、一般ユーザーと同様のプロセス、すなわち製品情報の閲覧から決済完了に至るまでの一連の挙動を自ら検証することで、その圧倒的な高速化を肌で感じることができたといいます。
ギャプライズのサポート体制への評価
導入から運用まで、ギャプライズの伴走支援にも高い評価をいただきました。レスポンスの早さと、年末年始など緊急時の対応方法についても事前の案内があるなど丁寧な対応が(SpeedkitはすぐにOFFにすることも可能)、課題解決のスピードにつながっています。
「担当者の方をはじめ、皆様のレスポンスが非常に速く、常に丁寧な情報共有をいただけるため、円滑な意思疎通ができていると感じています」とAOKI様。導入のプロセスにおいても、同社の要望に対し真摯に向き合い、最適な解決策を共に模索するサポート体制を高く評価いただいています。
今後の運用に向けては、問い合わせチケットの整理も話題に挙がりました。施策が増えるなかでチケットが煩雑になりがちなため、「アカウント作成系」「Speed Kitの効果検証」などテーマごとに整理し、後任者やプロジェクトメンバーが振り返りやすい体制を一緒に整えていきたい、という期待が示されました。
まとめ
AOKI様のSpeed Kit導入は、「なんとなく遅い」という曖昧な課題を、POC(実証実験)によって数値と視覚の両面で可視化したことが、社内合意と成果につながった好例です。
導入後は、サイト全体で54%(約0.88秒短縮)、商品詳細ページで76%という具体的な改善を実現しました。
サイトの表示速度改善は、UX・CVRの向上だけでなく、社内の合意形成という観点でも大きな意味を持ちます。「自社サイトはなんとなく遅いかもしれない」と感じている担当者の方は、まず現状を数値で可視化することから始めてみてはいかがでしょうか。
ギャプライズは、無料のパフォーマンス診断を起点に、貴社のCX改善を一貫してサポートします。表示速度改善のポテンシャル把握から、ぜひお気軽にご相談ください。
今本 たかひろ/MarTechLab編集長
料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。
