エノテカ様 Speed Kit導入事例|長年の「もっと速くしたい」を解消し、CVR8%の改善を実現
ECサイトを運営するなかで、「広告にもSEOにも投資して集客はできているのに、なぜか売上が思うように伸びない」という壁にぶつかった経験はないでしょうか。その原因は、施策の華やかさの裏で見落とされがちな「サイトの表示速度」に潜んでいるかもしれません。
今回ご紹介するのは、ワイン通販の国内トップランナーであるエノテカ株式会社様の「Speed Kit」導入事例です。
エノテカ様は、長年にわたって「もっと速くしたい」という根深い課題を抱えていました。その長年のジレンマをどう乗り越え、どのようなビジネスインパクトを手にしたのか、EC事業部の事業部長の佐久間様(写真中央)、副部長の渡辺様(写真左)、プロデューサーの唐沢様(写真右)にお話をお伺いしました。
本記事では、表示速度を中心にCX(顧客体験)改善が売上に直結する理由を解き明かしていきます。
目次
長年抱き続けた「もっと速くしたい」という想い
エノテカ様が長年にわたって抱えていたのは、「コンテンツを充実させればさせるほど、サイトの表示速度が損なわれる」という構造的なジレンマでした。
完全スクラッチで構築されたシステムの複雑化と、年々積み重なる外部ツールにより、「もっと速くしたい」と思いながらも、それを実現しきれない状態が続いていたのです。
エノテカ様のECサイトは、単なる「ワインを買う場所」ではありません。産地やつくり手の物語を伝える特集、ワインの楽しみ方を提案する読み物コンテンツなど、ワインの世界の奥深さを伝えるリッチなコンテンツが充実しています。こうしたコンテンツは、顧客の購買意欲を高め、ワインへの愛着を育む、エノテカ様ならではの大きな強みです。
しかし、その強みが、皮肉にもサイトのパフォーマンスを圧迫する要因にもなっていました。魅力的なコンテンツを追加するほど、画像やスクリプトの読み込みが増え、ページの表示を遅延させてしまいます。
「顧客により良い体験を届けたい」という想いで充実させたコンテンツが、表示速度の低下を通じてかえってUXを損なう。エノテカ様は、この出口の見えないジレンマに長年向き合い続けてきました。
サーバーをAWSへ移行した段階では一定の改善が見られました。しかし、新たな施策を打つたびに同じ課題が再び浮上し、根本的な解決には至りませんでした。
表示速度の問題は、一度根を張ると簡単には解決できません。スクラッチで組み上げたシステムに抜本的な手を入れれば、大規模な改修コストと開発リスクが避けられないからです。「もっと速くしたいが、根本から手をつけるにはハードルが高すぎる」。多くのEC事業者が直面するこの状況が、エノテカ様においても長年にわたって続いていたのです。
「圧倒的な体感速度」
ギャプライズが提案したサイト高速化ツール「Speed Kit」は、タグを設置するだけで導入できるシンプルさが大きな特徴です。
PoC(概念実証:本格導入の前に小規模に効果を検証する取り組み)の段階から劇的な変化をもたらし、自社ECサイトのヘビーユーザーでもある社員の方々が「明らかに速くなった」と体感したことが、本格導入の決め手となりました。
Speed Kit最大の魅力は、その導入のしやすさにあります。既存システムを大規模に改修することなく、サイトにタグを設置するだけで高速化を実現できるのです。スクラッチ開発のシステムに深く手を入れる必要がないため、長年エノテカ様の足かせとなっていた「改修コスト」と「開発リスク」というハードルを、一気に飛び越えることができました。
導入の判断にあたっては、まずPoCを実施しました。実際の環境でどれだけ速くなるのかを、数値と体感の両面から確かめるためです。
この検証で決定打となったのが、社内メンバーの「体感」でした。社内ではメンバーが自社ECサイトを誰よりも使い込むヘビーユーザーでもあります。その社内メンバーが、Speed Kit導入後のサイトに触れた瞬間、「明らかに速くなった」と劇的な変化を体感されたのです。
データを精査する前に、社員自らが一人のユーザーとして「これは違う」と確信する。この体験こそが、本格導入を後押しする何よりの決め手となりました。施策の良し悪しを「数値」だけでなく「体感」で判断できたことが、意思決定のスピードを大きく引き上げたのです。
驚異的なビジネスインパクト:営業利益大幅増の見込み
Speed Kitの導入は、「体感」だけでなく「定量データ」でも圧倒的な成果を示しました。表示速度の指標が大きく改善しただけでなく、サイト内での顧客行動やコンバージョンにも明確な好影響が表れています。具体的な数値は以下のとおりです。
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- LCP(最大コンテンツの描画速度:ページの主要なコンテンツが表示されるまでの時間):ドメイン全体で40%の高速化(1.524秒)を実現
- セッション滞在時間:8.6%向上
- カート追加率:10.2%向上
- コンバージョン率(CVR):8.0%向上
注目すべきは、これらの数値が単独の改善で終わっていない点です。「ページが速く表示される」ことで、ユーザーは離脱せずにサイトへ留まり(滞在時間8.6%向上)、より多くの商品をカートに入れ(カート追加率10.2%向上)、最終的な購入に至る(CVR8.0%向上)。表示速度の改善が、購買プロセスの各段階を連鎖的に押し上げているのです。
ここで強調したいのは、これがサイトを「速くしただけ」で得られた成果だという事実です。新たに広告費を投下したわけでも、商品ラインナップを増やしたわけでもありません。
すでに訪れていた顧客に対し、ストレスのない体験を提供しただけで、大きな利益のポテンシャルが眠っていた。この事実こそ、表示速度の改善がいかに大きな経営インパクトを持つかを雄弁に物語っています。
トラフィックを確実に「成果」に変えるために
エノテカ様の事例が示す本質は、「集客で獲得したトラフィックを、確実に成果へ転換することの重要性」です。
どれだけ広告やSEOに投資して集客を強化しても、受け皿となるサイトのCX、とりわけ表示速度が悪ければ、せっかくのトラフィックは成果に変わる前に逃げていきます。
近年、オンラインでの集客競争は年々激しさを増しています。
広告単価は上昇を続け、新規顧客の獲得コストは高止まりしたまま。こうした環境下では、「新たに集める」ことと同じくらい、「すでに来ている顧客を取りこぼさない」ことが重要になります。
サイトの表示速度は、まさにその「取りこぼし」が最も起きやすいポイントです。
コンマ数秒の遅延がユーザーの離脱を生み、カゴ落ちを招き、CVRを静かに削っていきます。逆に言えば、エノテカ様の事例が示すとおり、速度を改善するだけで、追加の集客投資なしに売上を大きく伸ばす余地があるということです。
受け皿となるサイトのCXを磨くことは、もはや「あとまわしにしてよい改善」ではなく、売上を左右する経営の最重要テーマなのです。
「自社サイトのどこに改善の余地があるのか分からない」「何から手をつければいいのか悩んでいる」。
エノテカ様のように、「システム上の限界」を感じていても、Speed Kitならその壁を越えられる可能性があります。
まずは、あなたのサイトが現在どのくらいの速度で、導入によってどれくらい「体感」が変わるのか、無料のシミュレーション診断で確かめてみませんか?
今本 たかひろ/MarTechLab編集長
料理人→旅人→店舗ビジネスオーナー→BPO企業にてBtoBマーケティング支援チームのPLを4年半経験し、2023年2月よりギャプライズへジョイン。フグを捌くのもBtoBマーケティングを整えるのも根本は同じだという思考回路のため、根っこは料理人のままです。家では猫2匹の下僕。虎党でビール党。
